XAUUSD(GOLD) 今週の戦略 10/31 - 11/4
先週は、ECBと日銀の政策金利が発表となり、相場の動向が注目されましたが、既に織り込み済みであったのか、大きな変動はありませんでした。
今週は日本時間11/3(水)にFOMCを控えており、先々週金曜日の長期国債の下落による、米ドル高の調整局面にどのような変化があるのか。
パウエル議長が、ジャクソンホール会議での強気なタカ派発言から一転し、FRBの急速な利上げのペースが各国の経済に負担になっていることに配慮するような言葉が、会見でみられると米ドル一強の状況に変化が出てくると思われます。
【今週の重要経済指標】
10/31(月) 19:00 欧州 消費者物価指数(CPI)
11/01(火) 23:00 米 ISM製造業購買担当者景気指数
11/02(水) 21:15 米 ADP非農業部門雇用者数
11/03(木) 03:00 米FOMC 政策金利発表
21:00 英 政策金利発表
23:00 米 ISM非製造業購買担当者景気指数
11/04(金) 21:30 米 非農業部門雇用者数
米 失業率
先週のXAUUSD(GOLD)の振り返り
週前半はほぼ、プランAのシナリオに沿って値動きが推移してくれた。
ECBと日銀の政策金利を前にして、方向感のない値動きになったが、日銀の金融緩和継続発表から米ドル高に推移し、先週を終えました。
濃黄色の推進圏と底値圏のボーダーゾーンが強く意識されており、今週もこの価格帯でのプライスアクションは注目していく。
XAUUSD(GOLD)今週のトレード戦略
今週は月末日があるため、月足の環境認識から始めます。
【環境認識】
・2021年3月の安値1676.78を下にブレイク、「下げダウ」状況。
・6ヶ月連続陰線の強いダウントレンドの継続中。
・2022年9月の高安値のハラミ(レンジ)。
・9月10月の安値は月足レベルの推進圏と底値圏のボーダー価格帯。
【考察】
・9月安値1614.73を下にブレイクして確定するか、9月の終値1660.59を
上にブレイクして確定するかがポイントとなる。
【環境認識】
・下降5波動が完成している。(第4波と第5波のレンジ)
・先週の高値は2021年3月の安値1676.78付近でレジスタンスされている。
・先週の終値1657.00付近で反発後の確定。
【考察】
・2021年3月の安値1676.78付近と4週前の安値1614.73付近のレンジ。
・直近のサポートが先週の終値1657.00付近となっているため、この
価格帯を下にブレイクするかが週明けのポイントとなる。
【環境認識】
・日足5波動完成後、週足のN波動完成のためのアンダーシュートした
価格帯でのレンジ状況。(黄緑ラインの価格帯)
・一度、レンジ帯を上にブレイクするも、週足レベルの下降トレンド
ラインにレジスタンスされ、再度レンジ内に押し戻されている。
・週足で考察した直近のサポート価格帯(先週の終値1657.00付近)は、
アンダーシュートしたレンジ帯の推進圏と底値圏のボーダー価格帯と
なっている。
【考察】
・25日、26日の上昇分を日足レベルの下降チャネルの上限にレジスタンス
され、1日で戻していることから下降が優勢な状況。
・28日の安値を下にブレイクした場合、9/28の安値1614.73を目指す展開に
なり、ここでダブルボトムを形成するか、下方向にブレイクし第1波を形
成するかがポイントとなる。
【トレーディングレンジ設定】
<最上段>
上値:1765.46付近(8/25高値)
下値:1735.09付近(9/12高値)
<上段>
上値:1735.09付近(9/12高値)
下値:1688.79付近(9/01安値)
<中段>
上値:1688.79付近(9/01安値)
現在値:1645.18
下値:1639.64付近(9/23安値)
<下段>
上値:1639.64付近(9/23安値)
下値:1608.74付近(2020/4/6安値)
<最下段>
上値:1608.74付近(2020/4/6安値)
下値:1567.81付近(2020/4/1安値)
先週と引き続き、上記のトレーディングレンジでの
プライスアクションを注視していく。
【環境認識】
・10/7からの下降3波動は完成し、現在第5波形成中。
・第4波の高値が、第1波の下値を上にブレイクしている。
・逆三尊を保持し、反転する値動きになるか、逆三尊を否定し、
ダブルボトムを形成するかの分岐点にある。
・28日の安値は第4波の61.8%付近になり、第5波の完成になりえる
ポイントの価格である。
【考察】
・逆三尊保持の必要十分条件
①4時間足戻り高値1654.39付近でのレジサポ転換。
②1660.00付近のネックラインを上にブレイクする。(ピンクの価格帯)
・逆三尊否定の必要十分条件
①4時間足戻り高値1654.39付近or1660.00付近でのレジスタンス。
②アンダーシュートしたレンジ帯の推進圏と底値圏のボーダー
価格帯(1639.64 - 1641.28)でのレジサポ転換。
・上記により、3つの価格帯でのプライスアクションに注視する。
①4時間足戻り高値1654.39付近
②1660.00付近のネックライン(ピンクの価格帯)
③推進圏と底値圏のボーダー価格帯(1639.64 - 1641.28)
【4時間足でのトレーディングレンジ設定】
<最上段>
上値:1690.89付近(アンダーシュート起点価格)
下値:1675.32付近(9/23高値)
<上段>
上値:1675.32付近(9/23高値)
下値:1660.28付近(9/15安値)
<中段>
上値:1660.28付近(9/15安値)
現在値:1645.18
下値:1639.64付近(9/23安値)
<下段>
上値:1639.64付近(9/23安値)
下値:1625.57付近(下降N波動最大値)
<最下段>
上値:1625.57付近(下降N波動最大値)
下値:1614.73付近(9/28安値)
※最上段、最下段を超えた場合は、日足トレーディングレンジ+レジサポ
ラインに準ずる。
【環境認識】
・21 - 26日までの上昇波動が形成した天井圏E値200%を28日の下降波動で
達成している。(1時間足第1波の完成)
・売り手の最終防衛価格は、4時間足戻り高値1654.39付近。
・買い手の最終防衛価格は、28日安値1637.91付近。
・天井圏レンジブレイクからの下降トレンドが発生するか、下降トレンドの
発生を否定するかがポイントとなり、そのボーダー価格帯が4時間足で
考察した下記の価格帯になる。
①4時間足戻り高値1654.39付近
②1660.00付近のネックライン(ピンクの価格帯)
【トレード戦略】
・4時間足戻り高値1654.39付近をブレイクできない場合「戻り売り」
4時間足戻り高値1654.39付近を上にブレイクの場合「押し目買い」
・4時間足での考察通り、3つの価格帯でのプライスアクションに注視する。
①4時間足戻り高値1654.39付近
②1660.00付近のネックライン(ピンクの価格帯)
③推進圏と底値圏のボーダー価格帯(1639.64 - 1641.28)
・週明けは、直近高値1649.23付近までの上昇から、短期足で高止まりの
プライスアクション後、推進圏と底値圏のボーダー価格帯までの(1639.64 - 1641.28)ショートエントリー。
FOMCを控えて値動きが拮抗することが想定されるため、
安易な根拠からのトレードは厳禁とする。
【モメンタム】
・移動平均線(各時間足 20SMA 以下ミドルMA)と現在値の位置関係
※価格の高い位置から順
月足ミドルMA
週足ミドルMA
日足ミドルMA
4時間ミドルMA
1時間ミドルMA
現在値(1645.18付近)
パーフェクトオーダー状況
・ボリンジャーバンドからの現在値
日足ボリンジャーバンド:ミドル~-1σ(レンジ下段)
4時間足ボリンジャーバンド:-1σ~-2σ(下降トレンド中)
『 全体の考察まとめ 』
週足(長期):「フラット目線」(トレンドレス)
日足(中期):「フラット目線」(トレンドレス)
4時間足(短中期):「フラット目線」(トレンドレス)
1時間足(短期):「下目線」(下降第1波終焉期)
【エリオット波動考察】
月足:修正a波形成中 or 下降第1波の形成中。
週足:下降第5波の終焉期のトレンドレス状況。
日足:下降第4波と第5波完成からのアンダーシュート状況。
4時間足:下降波動第5波の形成中。
1時間足:下降第1波終焉期。
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