XAUUSD(GOLD) 今週の戦略 11/21- 11/25
先々週のCPIショックでの急騰から、今週は米長期金利の下げ止まり感から、天井圏を形成する値動きになった。
現在、三尊のチャートパターンを形成している状況であるが、最終ネックラインの1747.19を更新できず先週の足は確定した。
米長期金利、ドルインデックスを観ても、少しであるが米ドル買いが優勢になりつつも、本格的な米ドル高にはなっていないと思われる。
今週は重要な経済指標もないため、トリガー的な要素はないが、地政学的ニュースあるいは要人発言に注視しつつ、テクニカル中心での戦略を立てていく。
【今週の経済指標】
11/23(水) 22:30 米 失業保険申請件数
11/24(木) 4:00 FOMC議事要旨
6:30 英 総合PMI
先週のXAUUSD(GOLD)の振り返り
先々週木曜日のCPIショックでの急騰を受け、週明けは一段上への上昇をみせた。設定したボーダーゾーンで反発してからの上昇となり、波動のイメージがつきやすい値動きをしてくれた。
その後の上昇も4時間足で設定したトレーディングレンジと、週足レベルのレジサポが機能して天井圏を形成。洞察は良かったが15日(火)のニューヨーク市場での値動きに惑わされてしまい、水曜日からの推移を洞察できなかったことが反省点として残った。
監視チャートで判断が難しい場合は、時間足を上げトレーディングレンジの再確認と相関傾向にあるドルインデックスやXAGUSDなどのチャートを確認し、米ドルの強弱を俯瞰して観るように徹底していく。
XAUUSD(GOLD)今週のトレード戦略
【 背景/事実確認 】
・長期下降チャネルの上限及び直近下降チャネル上限でレジスタンス。
・月足ミドルMAで反発。
・大陽線直後のローソク足が陽線にならず、上髭陰線で確定。
・週足レベルでの戻り高値はブレイクしているため、「上目線」。
・先週の終値付近1760.00を上方向にブレイクしなければ、週足の戻り
高値1735.09へのリテストを目指す調整段階になる。
【 背景/事実確認 】
・週明け陽線2本の上昇を水曜日からの陰線3本で全戻しし、安値を
ブレイクして確定。
・先週の高値の起点となった価格1765.30と先週金曜日の高値1767.75の
価格帯が売り手側の最終防衛ゾーンとなっている。
・CPI急騰後の上昇起点となった11日の安値1747.19には届かず確定。
・ネックラインを明確に下方向へブレイクしているため目線は「フラット」
【 チャート考察 】
・11日の安値1747.19を更新できずに確定していることから、一旦の上昇を
する値動きになる蓋然性が高いと考察する。
その場合での上昇到達目標候補価格は、
① 先週の終値付近1760.00(週足での考察)
② 1765.30付近と先週金曜日の高値1767.75付近の価格帯(日足背景)
【 背景/事実確認 】
・週足レベルのレジスタンス2つで高止まりからの、三尊のチャート
パターンを形成。
・14日の安値はブレイクしているが、11日の安値はブレイクできていない。
・14日の安値は4時間足レベルでの押し安値になるので、「下目線」。
【 チャート考察 】
・週明けでの値動き次第であるが、安易な戻り売り戦略はできない状況で
ある。理由は、
① 米長期金利もドルインデックスも明確な米ドル高にはなっていない。
② 先週のローソク足確定が11日の安値に到達していない。
・上記の内容を踏まえたうえでのトレード戦略としては、
A: 戻り売り
B: 戻り売り崩れ上昇(三尊否定)
C: トレーディングレンジ中段でのレンジ
※現在の波動が1時間足レベルのため、トレード戦略のボーダー価格帯
は、1時間足で考察をする。
【 トレーディングレンジ設定 】※先週からの引継ぎ
<最上段>
上値:1807.88付近(8月高値)
下値:1788.65付近
<上段>
上値:1788.65付近
下値:1772.37付近
<中段上>
上値:1772.37付近
下値:1755.43付近
<中段下>
上値:1755.43付近
現在値:1750.16
下値:1735.0付近(週足レンジ上限価格)
<ニュートラルゾーン>
上値:1735.0付近(週足レンジ上限価格)
下値:1729.38付近(ダブルボトム ネックライン)
<下段>
上値:1729.38付近(ダブルボトム ネックライン)
下値:1707.10付近(天井圏ボーダー価格)
<天井圏ボーダーゾーン>
上値:1707.10付近
下値:1702.10付近
<最下段>
上値:1702.10付近(天井圏ボーダー価格)
下値:1680.87付近(7/21安値)
【 チャート考察 】
・① ネックラインを明確にブレイクした下降第1波の形成。
② 調整の値幅はFibo50.0%付近戻しと十分な時間経過。
③ 第1波の安値を更新し、第3波を形成中。(3-1波)
①②③から、1時間足レベルでの下降トレンド発生と判断する。
・11日の安値1747.19サポートにより、3-2を形成するか
下降継続により、第3波を形成するか週明けの値動き次第である。
・11日の安値1747.19サポートにより、3-2を形成する場合の戻り売り候補
と最終防衛価格帯を考察する。
ここで日足での考察と1時間足での考察のの整合性を観る。
<日足での考察>
① 先週の終値付近1760.00(週足での考察)
② 1765.30付近と先週金曜日の高値1767.75付近の価格帯(日足背景)
<1時間足での考察>
① 下降第1波安値1754.56付近
② 短期下降波動の戻り高値1761.22付近
最終防衛価格帯
下降第2波高値1767.75付近と16日安値1775.80の価格帯
戻り売り候補価格
1760.00 - 1761.22の価格帯
最終防衛価格帯
1767.75付近
【モメンタム】
・移動平均線(各時間足 20SMA 以下ミドルMA)と現在値の位置関係
※価格の高い位置から順
月足ミドルMA
4時間ミドルMA
1時間ミドルMA
現在値(1750.16付近)
週足ミドルMA
日足ミドルMA
・ボリンジャーバンドからの現在値
日足ボリンジャーバンド:+1σ~+2σ(上昇トレンド終焉局面)
4時間足ボリンジャーバンド:-2σ~-3σ(強い下降トレンド中)
『 時間足別の目線 』
週足(長期):「上目線」(上昇第1波の終焉期)
日足(中期):「フラット」(ネックラインブレイクでのトレンドレス)
4時間足(短中期):「下目線」(押し安値ブレイクでのトレンドレス)
1時間足(短期):「下目線」(下降第3-1波形成中)
【エリオット波動考察】
月足:修正b波を形成中。
週足:上昇第1波形成中。
日足:上昇第3波終焉期。
4時間足:下降第1波形成過程。
1時間足:下降第3波形成中。
【フラクタル波動サイクルの指針】
2時間足 ⇒ 20分 ⇒ 3分足
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