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たくさん失敗しよう?なぜ失敗したほうがいいの?

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今日は、よく耳にする「失敗しなさい」という言葉の意味について、私なりの考え方・理解の仕方をお話しします。成功法みたいなことで「失敗しろ」「たくさん失敗しろ」ということを耳にしたことがある方はたくさんいらっしゃると思います。なぜ「失敗しろ」と言うのか。今回は、私なりの意見をお話しさせていただきます。

私は、「失敗しろ」と言うことの理由は大きく二つあると思っています。一つは、挑戦するためです。挑戦したほうがより成功しやすいからです。それは当たり前は当たり前ですが。挑戦できない理由として失敗を恐れちゃうということがあります。失敗したくないという思いから、行動できずに縮こまっている場合に「失敗をしなさい」とあえて言うということがあると思います。

挑戦することはすごく大事なことです。それよりも、私は自積極的にどんどんどんどん失敗しようと思っています。その理由は、次の二つ目です。それは、チャンスを自分のものにするためです。どういうことか。例えば、棚からぼた餅ということわざがありますよね。そういうチャンスが自分のところにきたときに、そのチャンスをちゃんと掴みとるためには、失敗をしておかないといけません。その前段階で失敗をたくさんしておかなければいけないと思います。

どうしてかというと、チャンスを掴むためには準備が必要だからです。準備ができていないと、せっかく自分のところにきたチャンスを掴むことができません。チャンスを無駄にしてしまうんです。無駄にしないためにも、チャンスを掴むための準備をしておかなければいけません。

この準備なんですけれども、チャンスを掴む、意味のあるものにする、無駄にしないためには、そのチャンスを自分のものにするスキル・技量が必要だと思います。そのチャンスを生かすための技量です。その技量は、どうやったら身につけることができるのでしょうか。それは、たくさん練習をすることです。簡単に言ってしまえば、たくさん経験を積むということです。たくさん経験を積むことによって、徐々にうまくなっていく、技量があがっていきます。

例えば、ゲームをされている方、特にロールプレイングゲームをしたことがある方はイメージしやすいと思います。最終的にはボスを倒してゲームクリアになるということですよね。ボスを倒すというのがチャンスとした場合、そのチャンスを掴むためには、自分が使っているキャラクターのレベルアップをしておかなければいけません。レベル1のときにボスに挑んでもボスには勝てません。ボスを倒すためには、それ相応のレベルが必要なので、レベルを上げておかなければいけません。

どうしたらレベルを上げられるのでしょうか。やっぱり、ゲームでもたくさんのいろいろな敵と戦って、たくさん敵を倒して、経験値を増やすことでレベルが上がっていくということです。これは、実社会でも同じだと思っています。

ゲームだと分かりづらい方は、サッカーや野球など、スポーツで考えてみてください。例えば、イチロー選手が日本代表の試合のときにヒットを打ってヒーローになったことがあると思います。そういうときでも、そのチャンスを掴むためには、そのチャンスがくる舞台にあがるということも必要です。その舞台にあがるというのは、準備をしておくということだと思います。舞台にあがるためには、その舞台にあがれるレベルに達していないと、チャンスが落ちてくる舞台にはいられません。

大きな試合に出場するレベルになるためにはどうしたら良いのですか。それは、当然ですが、練習をしていないといけません。ただ練習をしていても意味がありません。練習をして、自分の経験を積み重ねて、自分自身のスキルのレベルを上げておかないといけません。

ただ、練習をする、経験を積むという場合に、毎回毎回うまくいくわけではありません。負けることも、失敗することもあります。でも、この時点での負けや失敗を嫌がっている人は多くいます。それを避けちゃって、行動ができない、動けないという人が多いのかなと思います。

練習段階での負けることや、失敗することは、物事のマイナス・ネガティブな部分にだけ目を向けちゃっているのかなと思います。例えば、車を運転して旅行に行きたいという場合。車には、当然、マイナスな面もあります。事故に遭う、事故を起こす、怪我をする、怪我をさせるなど、そういうリスクもあります。このリスクにだけ目を向けてしまうと、当然、車を運転してどこかに旅行に行くなんて絶対に無理ですよね。でも、無理な運転をせず、安全最優先に運転をしていけば、車はそこまで危険なものではありません。一般社会でも多く使われているものです。

このようにマイナスな部分ばかりに目を向けてしまうと、何もできないし、何も進めません。自分たちがやりたいと思っていることもできなくなってしまいます。

失敗については、私もいろいろな場面で言っていることがあります。失敗は、決して悪いことではありません。それは分かっているという方もいらっしゃると思います。失敗は、次に同じことをしなければ良いと思います。同じことをやっちゃうと、その失敗が無駄になってしまい、本当の意味での失敗になってしまいます。でも、失敗は、学ぶことも多いです。失敗をすることによって「何をしたらうまくいかないのか」ということが分かります。

最近はコロナの影響もあり、セミナーなどに行くこともなくなりましたが、例えば、セミナーに参加をするときにワークショップがあることがありますよね。実際にやってみましょうと、マーケティングならマーケティングの企画や戦略を考えるとか、文章を考えるとか、ウェブサイトの分析をするとか、いろいろなセミナーがあり、いろいろなワークショップがあります。

そういうときに、私は、積極的に失敗をしようとしにいきます。セミナーの場は、今、話してきた、チャンスを掴むための練習ができる場所なんです。練習ができる場所は、どんどん失敗をしたほうが良いんです。「こういうふうにやったらうまくいかないんだな」「こういうふうにやったら駄目なんだな」ということをたくさん知っておけば良いと思います。

練習というのは、いろいろなことを試すための場所であり、うまくやるための場所ではありません。「こうやったらうまくいくんだ」「こうやったらうまくいかないんだ」ということをいろいろと試す場所だと思います。

私は、ゴルフをしています。ゴルフの練習にも行きますし、レッスンにも通っています。その練習をするときには「どういう打ち方をしたらうまくいくのか」「どういう打ち方になるとうまくいかないのか」ということをすごく意識して練習しています。そうすると、実際にゴルフ場でゴルフをするときにも、何かミスショットがあったとき、自分が臨んでいない球を打ってしまったときに「こういう球を打つときにはこういうスイングをしちゃっている」「良くないスイングをしちゃっているからこういう球が出ちゃう」と気づくことができます。そしたら、次に打つときにそこを意識してやれば、そのミス・失敗はもうしなくなります。

先ほどのセミナーのワークショップの話じゃないですが、練習ができる、失敗ができる環境のときには、積極的に失敗をしたほうが良いと思います。失敗をして、どういうふうにやっちゃうとうまくいかないのかということを理解する。そのようにやっていけば「こうやったらうまくいく」「こうやったらうまくいかない」という情報をたくさん持っていれば、自分自身に何かチャンスがきたときに、それを生かす・掴む精度が上がるんじゃないかと思います。

やっぱり、一番最悪なのは、チャンスがきたときに掴むことができないということです。これは、最大の失敗です。優先順位としては、これを一番防がないといけません。チャンスがきたときに掴めなかったという失敗が、一番やってはいけない失敗です。

これを避けるための失敗、練習段階の失敗を嫌がっていたら、当然ですけれども、練習ができないので、準備ができません。その結果、チャンスがきたときに、チャンスを掴めないという最大の失敗をしてしまうわけです。でも、練習をしておいて、準備ができていて「こうやったらうまくいく」「こうやったらうまくいかない」という情報をたくさん持って、経験値を積んで、レベルが上がっていれば、そのチャンスを掴むことができます。

レベルが十分に達していなかったとしても、変な話、うまくいかないことを知っていれば、それをやらないだけで、チャンスはそこそこ掴めるんですよね。そのチャンスが100万円としましょう。その100万円を手にすることができなかったとしても「うまくいかないことが何なのか」「やっちゃ駄目なことが何なのか」を分かっていれば、それをやらないだけで100万円は手にできなくても、60万円、70万円くらいは手にできたりするんです。

それは、100万円を手にするためのレベルに達していなかったかもしれませんが、チャンス自体を掴むことはできています。100万円のうち1円も手にすることができなかった、0円だったという最悪の事態は防げると思います。

だから「失敗をしなさい」「たくさん失敗をしたほうが良いよ」と言うのは、失敗をすることによって何をやったらうまくいかないのかが分かるからです。それが分かることによって、それが経験値になり、経験値をたくさん積めば積むほど、自分のレベルが上がっていきます。自分のレベルが上がっていけば、自分のところにチャンスがきたときに、そのチャンスを生かすことができる、掴むことができる、100%掴むことができるということになるのではないかと思います。

私も誰かに「失敗したほうが良いよ」と言うことはなかなかありません。それは、本人の自由なので「ご自由にどうぞ」という感じです。でも、自分自身に対しては、できる失敗はたくさん失敗したほうが良いと思っています。失敗しちゃいけないところで失敗しないためにも、セミナーのワークショップなど、失敗をしても良いような状況、練習段階での失敗はたくさんしたほうが良いと思います。

今回は、なぜ「失敗をしろ」と言われるのか、なぜ失敗をしたほうが良いのかというお話でした。

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