私のイチオシ 「MY NOTEづくり」
ある日、長年片付けられてなかった教職員当時のノートやメモの整理をしようと思いつきました。そこで、整理や処分の作業をしているときのことです。
倉庫に積んだままになっているノートの束のなかに、約三十年前の「自分の考えの原型」ノートを見つけました。
そこでは、「教師としての力量をつける」をテーマとして、いろいろ自己研鑽していることをもとに、自己育成プランを立てていました。
メモ的に書いてあったり、きちんとまとめていなかったりはありましたが、「何となく書き始めたときのことは覚えていたけど、こんなことを考えていたんだな!」と自分の原点を再確認した感覚でした。
そのときに考えたのは、「今からでも自分が学んで来たこと、そして自分の中で財産となっていることなどをあらためてノートにまとめてみよう。」ということでした。
実はこのnoteも、そのメモをもとに書き進めています。
一方で、ノートを作りながら「これを思いついた30代からずっと続けていれば・・・」と思わずにはいられませんでした。
意識的に積み上げていれば、節目ごとに振り返り、成果を確認したり課題・改善点について取り組みを行ったりすることがもっとできたのではないかな、と強く思ったからです。
現実的には、私は既に現場を退いており、仕事における日々のストレスはゼロの状態です。
ですから現役時代の嵐のような毎日とは違って落ち着いた状態ですので、「今から考えれば・・・」と思えるのだとも考えます。
しかしやはり自分の教員生活を振り返って、その時々で、その節目ごとに自分の仕事の成果と課題、そして自分の人生における目標や生きる姿勢について、もう少し深く考える余裕をつくるべきだったかな、と強く思うのです。
以前の投稿「1年に1個の自分のスタイル」で、まとめとして以下の5項目を挙げました。
(1)人生観・人間観について・自己啓発・目に見えない力のこと
(2)仕事:授業の研究・算数の研究・学級経営
(3)子どもの理解・子供に対する基本的なスタイル
(4)同僚との人間関係・距離感
(5)実務・事務仕事・仕事進捗管理
これは、「日常生活や仕事についての良い習慣を」という内容で書きましたが、今回のテーマは自身の振り返りと前進のための、「継続したMY NOTEづくり」です。
上記記事では、5項目に対する私の到達点も上げているので参考にしていただければ、と思います。
最後に、今の私だったら何をノートに書いていくかをお伝えします。書く内容は個人の思いで進めればよいと思います。
自分の人生観・基本の考え、教員としての目標とする姿
目に見えない力を感じる感性の重要さ
仕事で、自分の中心となるテーマとそれに関わる情報
仕事で、子どもや同僚・先輩・保護者・身内から学んだこと
身のまわりのメンター等から現実に学んだ、人生・教員としてのツボ
自己啓発や趣味のために読んだ本とそのエッセンス・感想
研究会参加記録・研修会参加記録(本当に大事だと思ったことだけ)
子どもを良く知るための発達心理学(認知・成長・思春期 等)
人間関係を上手くしていく行動学・心理学(アドラーがお薦め)
仕事を要領よく、手際よく進めていくための「仕事術」
1学期間、1年間、転勤時期、等 節目で整理した成果と課題
等
大切なことは、折に触れて書き、折に触れて読む、何度も読み返すことだと思います。
何を書こうが、上手く書こうがそうでなかろうが、誰にも全く関係ありません。途中で作れなくなっても構いません。
ノートの中は自分だけの世界です。
毎日、どこかの時間で10分でもいいから文章化してみましょう。
仮に少し、いやずっと間が空いても、気楽に再開したり、空いた間を気にせずに記録したりしていくと、後で振り返って1年、3年、5年、10年、20年、30年・・の節目には自分の成長過程が確認できて、ものすごく楽しいと思います。
面白そう!と思ったら、「MY NOTEづくり」、是非始めてみてください。