教師に必要な〇〇力〜10のポイント
教師として長く生活していくには、自信をもてるようになることが大切になります。
それは、どの職業も同じだと思います。
仕事が順調にいっているときは大丈夫なのですが、時期によっては苦しくて不運なことが連鎖的に起き、状況悪化に自身のメンタルが崩壊しそうになることがあるからです。
それも往々にして状況が順調だったり、心配事が無く自分のメンタルも安定したりしている時期に突然、状況の悪化が起きたりします。
不安を与えるわけではないですが、日頃からの注意深い生活が必要です。
また、周囲や状況に左右されないで自分の積み上げた地力・実力を根拠に持つ「自信」が大切だと思います。
今回より何回かに分けて、教師に必要な力について考えていきたいと思います。私の考えるところは次の10のポイントです。
(1)自分はどんな人間か、何を得意とし何を課題とするかを語る力
毎日、10分でもいいから文章化してみましょう。
「MY NOTE」をつくることからスタートです。
(2)初対面の人とでも和やかに話せる雑談力
家族、身内、友人、同僚、研修会でのグループで意識して和やかに雑談する。担任や担当の子どもと普通に雑談できる。
(3)心身の健康をキープできる力
仕事をする上で年齢に応じた集中力・持続力を確保するための自己節制。
その立場に応じた仕事に耐えうる心身の健康をキープできる力。
最も基礎的な部分です。疎かにしないように。
(4)一般常識や専門知識、そして幅広い雑学の知識をもつ知識力
インターネット、SNS、専門雑誌やTV、マニア本などから自分も楽しめるが、他人とシェアしても楽しい知識を豊富に持つ。
知識が増えることは、楽しいことです。雑談や、仕事力向上にも役立ちます。何より自分が豊かな気持ちになれるのが素晴らしい!
(5)本当に仲が良く、大切な関係性をもつ少数の人たちと円満に長く付き合う力
心の支えになる人との関係づくり、関係維持、関係発展。
打算や野心ではなく、アドラー心理学の「共同体感覚」の関係。
(6)良い意味での『スルーする力』・『鈍感力』・『相手に勝ちを譲る、強者のマインド』
生活していく場面で、他人の誰もが自分に向けて常に好意的に接してくれることは無い、と考えています。
時には身内でも、考え方の違い、言葉のやりとりや状況認識の違い等によりトラブルは起こりうる。
その場合、必要以上に自分を見失わない力。
済んだことは済んだこととして、そのトラブルの感情を捨て去るマインド。
しょうもないトラブルはスルー出来る鈍感力。
相手に勝ちを譲る、強者のマインド。
アドラー心理学の「課題の分離」力。
(7)教師として「いろいろな現象の中で本質を見抜く力」
「事実を捉え、その本質を見抜く力」
見える・見えないことについては、長い時間でみれば大きな差ができます。特に、子どもの目に見える姿と、その内に秘める本当の姿を見抜く力は、教師に絶対に必要な力だと思います。
(8)「授業力」
(「授業理論」「教材論」「教材研究」「授業構築力」「授業展開力」「授業分析力」「一般化する力」)
教師の醍醐味、授業論です。大それたものではありません。
一言でいえば「分かる・できる・楽しい授業づくり」・・この追求が教師の醍醐味!と考えられるならば、教師生活は90%満足できると思います。
(9)「学級集団作り」の力
(1)から(8)を総動員して、自分の担任のクラス、担当の授業集団づくりに活かしましょう。そして、荒れ・崩壊から守りましょう。
(10)整理し、記録し、記憶して、一般化する力
最終的には、できる範囲で総合的にまとめ、一般化し、次に意識的に使えて効果を上げる力まで目指しましょう。
すべてがすぐに取り掛かれて、効果や実力アップが実感できるというものではありません。
多忙な日々の中、毎日をしのぐだけでも、実力・地力は知らず知らずについていっています。
また、人それぞれ全員が特別な意識なく、生活や仕事の場面で実践・実行していることでもあるのです。
ここで述べることのほとんどすべてが、人は皆意識的にも無意識的にも取り組んでいる、または実践・実行していることだろうと思います。
ただ、明確に分析、分類し、意識上で一般化し実践しやすい理論にすれば、見えることが多くなり効果や実力向上が図りやすくなる、ということだろうと考えます。
私自身、無意識のなかで積み上げてきたこと、またはこうすればもっと「実力を高め自信を持てる」ようになれたのに、ということも含めて、自分の考えのまとめとしてまとめていきます。
長い時間をかけて、自分をブラッシュアップしていきましょう!