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【スノーボード通訳】MOSS Performance Quad 160 レビュー

日に日に秋も深まり、
ギアを気にする季節になりましたので、MOSS様のレビューを出しちゃいます。

MOSS Performance Quad 160をお借りして乗りました。

スノーボードって、160を超えたあたりから存在感が変わってくる印象がありますよね。
人間で言うと、177、178cmくらいから「けっこう背高いな」と感じるというか。。

MOSS PQ 160 / TDH 南 2301(プロト)

まずこの、落ち着いた佇まい。色も大人だ。。。

ノーズが張っていてテーパードされたテールは、深く切れ込んだスワローテール。
今や、ポピュラーなスワローテールですが、
自分がスノーボードを始めた頃は、カタログ本を開いてもNitroが1サイズ出していただけだった気がします。

スワローテールの分かれている中心部分、ソールに凹状の加工が見られます。
サーフボードでは、コンケーブとかチャネルとかスロットルとか言われますが、スノーボードの場合はなんと呼ぶのだろう。

凹んでて、ワックス剥がしにくいらしい

サーフボードの場合は、これの溝を水が通過することで、推進力と浮力を作り出す効果がある。
ホースを潰した時に勢いよく水が出る現象によく例えられています。
雪上でも同じ効果が出るのかな?

この溝の効果かどうかは不明だが、なんとなーくボードコントロールを補助しているような、
インエッジがかかっているような感覚もあった。

160cmという長さから、スピードに乗ったビッグターンを想像させるシェイプだが、乗ってみると、思った以上にマイルドでルース。

「テールが流れて、ヌルヌル動く」というのが第一印象であった。

比較対象がなかったので定かではないが、おそらくロッカー、キャンバー形状に特徴があり、緩斜面や立体的な地形で抵抗が少ないように作られている。
この日は、シーズン1、2の走らない雪だったのだけど、それでも結構遊べた。

スプレーらしきものが

数本滑ると、一般的なスノーボードとはアプローチが違うことを感じる。
これは、ルースなのではなく、弱い力にも反応しているという印象。
体の小さい人、力あれば女性でも乗れそうです。

圧雪でのターンはテールのグリップが特徴的。
外開きのフィッシュは有効エッジが長く、ターンの後半に体重をテール側にかけていくような滑りと相性が良い。
テール側に絞り込んでいくようなエッジングでもズレにくい。
けっこう硬いバーンでも、しっかりと食いついてくれた。

飛んだり回ったりは考えられてないだろうけど、地形での遊びはなかなか楽しかった。
エッジグリップが良く、壁に向かっていく際のカービングではGを感じられてとても気持ち良い。ずらしたければ、ルースにずれてくれる。

ノーズは浮いて、テールはべったり

これも、ノーズロッカーとキャンバーのバランスが良い効果を出しているのだと思う。

後ろ足での荷重、コントロールをメインに作られている感触がある、これもサーフィンの動きを意識しているのだろうか。

なるほどサーフボードになぞらえて見てみると、前にボリュームのあるレトロフィッシュというよりは、スラスターのパフォーマンスボードに寄せた乗り方が合っている。
だから”パフォーマンス”の名前がついているのかな、”クアッド”な部分は感じなかったけど。

個人的には、サーフィンはサーフィンとして、
スノーボードはスノーボードとして乗りたいのだけど、
スノーサーフが好きな人は、満足のいく1本だと思います。

この日は大雨だった

余談
スノーボード通訳という言葉が、いまいちな感じがしているので変えたいです。

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