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TDH卒業します。
卒業っていいですよね。
一つの節目、ストーリーの終わり。
一冊の本を読んだ後の読後感にも似てる。
THE DAY. HAKUBA(以下、TDH)の開発ライダーを卒業して、ボードを手放すことを決めた話です。
手放すことで、入ってくるものがある
何かを手放さなければ、新しいものは入ってこれないという感覚は、共感してくれる方も多いのではないかと思います。
何かを手放した時、辞めた時、諦めた時って、それを機に新しい何かが飛び込んでくることってありますよね。
日常は適度に刺激もあって、特に不満もなく、
でも、先の見通しはあまりイメージできていなかったり、多少の不安もあったり。
何か新しいものを取り込みたいけど、進めていく余白がないような。
余裕はあるけど余白がないような状況を感じている最近でした。
今のままでは、何も進んでいかない感覚があって、何かを手放さなければ進まない直感が出てきたところで、「自己完結であること。今すぐ最速で手放せるもの」となったのがTDHでした。
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なぜTDHを手放すのか、TDHを手放すと言うことはどう言うことなのか、
「卒業」「コンフォートゾーン」「甘え」なんていう散漫なキーワードは浮かんでくるものの、なんだかうまく言語化できていませんでした。
スノーボードレビューとか書いているわりに、内面の言語化が苦手なんです。
そんな話を友人にしたところ、思考の整理と言語化を手伝ってくれました。
かたや、酔っ払って中古のゲンテンを購入し、
その穴埋めのためにボードを売り始めたという風評もあるので弁解を含めて書いています。笑
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決して穴埋めではない
「TDH」からの卒業
どういうことかというと、大きく2つ
・TDH開発ライダーを卒業
・TDHのボードを手放す
これらを卒業することで、自分とTDHとの関係性がなくなります。
客観的にみると、ユーザーとしてボードを売っただけ、開発ライダーを名乗ることをやめただけなのですが、主観的にはとても大きなことだったのです。
これは、主観的な価値の「手放し」なのです。
開発ライダーとは?
そもそもプロでもなんでもない一般スノーボーダーがここまで考える?みたいな話なのですが、お時間があればご笑読ください。
開発ライダーの役割は、テストライドを繰り返し、言語化して、製品化に向けたフィードバックを与えていくことです。
これに関しては、しんどいとか、つまらないという話ではなく、むしろすごく自己効力感が満たされる関わり方なんです。
製品化にむけて一本一本を真剣に滑って感触を確かめ、乗り味を言語化していきます。
その中で自分自身のライディングに対する意識も変わったり、新たな発見があったり、
よく言われる"ライダーとしての成長"って、こういうことなのかもしれません。
TDHとの正式な契約等はないのですが、色々な面で支えられてきたことや、自分自身へのポジティブな影響も多く、これまでの「関係性」がとても大きいものになっています。
一方で、同じブランドのボードに乗り続けることが、今後の開発の妨げになるとも感じていました。
TDHばかり乗っていると、基準点が分からなくなってしまう感覚です。
センスがいい商品をつくるには、「普通」という感覚がことのほか大切です。
TDH IDEAS(下記参照)などを通して、今後また製品開発に関わる可能性がなくもない。
その時に有益なアウトプットが出せるようになるには、やはり一度TDHから離れなくてはならないのです。
開発ライダーという立場は、やっぱり自分にとって大きなものなのです。
実際、メーカー契約のライダーが成長のため、次のステージに行くために卒業するという話もよくあります。
友人からは、「それ(マインド)はもう、”ライダー”なのかもしれない」と言われ、
なんだかこそばゆい感じがしました。嬉しい。
TDHのボードを手放すということ
これもまた、ただの道具の売却、入れ替えでは終わらないのです。
TDHオーナーの方々はわかると思うのですが、TDHというブランドはとてもコンセプティブで、世界観やコミュニケーションを大事にしています。
一緒に滑ったり、オープンチャットだったり、使ってるだけで話しかけられたり。
バイクのハーレーダビッドソンのブランド戦略にも似ている部分があるかもしれません。
価格としては税抜3万円のスノーボードなのですが、表面的に反映されない部分の機能や価値がまとわりついています。
道具を手放すということは、そこに紐付くモノやコト、概念も手放すということ。
TDHに関しては、これらの「紐付けられているモノ・コト・概念」がとても多いので、ボードを売ることも、単純な売却以上の大きな手放しがそこにあります。
TDHが無ければ出会えてなかった人たちも沢山いて、その機会が今後は無くなるのかもしれない。
もちろん縁が切れるわけではないのですが、、TDHオーナーのレッテルが無くなり、TDHオーナーとしての繋がりがなくなることは事実です。
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3本のボードを手放す
そして、ガラガラ(赤)、アルプス、稗の3本を手放すことになりました。
自分はもともと、モノに対して愛着を持つことが多くて、単純にボードを手放すことに寂しさを、すごく感じてしまいます。
メルカリではわざと高めな値段をつけてみたり笑
結果的には、TDHオーナーのLINEオープンチャットで呼びかけたところ、直接知ってる方々やオーナーの方々が引き継いでくださることになりました。
「手放し」としては中途半端なのかもしれないけど、とても嬉しく思っています。
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ちなみに、、下記のデジタル村民は継続中です。