NAISTに入学して1年半が経ったので軽く振り返る(2023/11 - 2024/10)
これは何?
2023年春に奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)に入学した情報系の1学生が自身の振り返りを兼ねて約1年間(2023/11 - 2024/10)をどう過ごしたのか、備忘録としてまとめたものです。
NAISTの博士前期課程で情報系に入学した場合、割と似たり寄ったりな過ごし方になると思います。
過去に2023/3 - 2023/10までの内容を書いた記事があります。
11月 : 授業、研究と就活の開始
卒業分の単位を取り切るために、授業を受けていました。
また、研究室の勉強会のための準備がやや重たかったため、空いた時間を活用して取り組んでいました。
それらと並行して、インターンシップで取り組んだ内容を第16回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2024)に出すために、論文執筆をしながら、自分の研究を進めていました。
この頃からインターンシップに参加した企業の面接を受けたり、説明会に参加したりと、本格的な就職活動を開始していました。就職活動の詳細については、気が向いたらまたどこかで書きたいと思います。
11月の後半は、研究室で大規模言語モデルに関するチュートリアルを企画運営し、同期のメンバーと共に、扱うトピックの選定や資料作成と環境構築、コード整備などで忙しくしていました。盛り上がってずっと研究室で議論し合っていたのは、今思い返しても充実した時間でした。
12月 : 研究と就活
引き続き、論文執筆と言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)に向けた実験に取り組んでいました。
この頃には既に研究室の同期の多くが就活を終えており、焦りを感じつつありました。コーディングテストをするだけで休日が潰れることもあり、消耗していました。
なるべく週1日は休みを取ってゲームしたり、YouTubeを見たりする時間を取っていましたが、回復しきれずに無理をしていた感が否めません。
1月 : 研究と就活
年末年始は地元に帰省して、友人とのご飯やボードゲームで息抜きをして、空いた時間に研究の作業を進めていました。
奈良に帰ってきて、研究や就活に取り組みながら、車検などの雑務が重なり、結果としてバタバタした日々を過ごしていました。
この頃は、ゲームがマイブームだったので、サクナヒメとダイパリメイクをクリアまでやっていました。
私はゲームをプレイし出すと最後までプレイしたくなる性質なので、何とか平日休日で時間を捻出して、モニターの前に向かっていました。
2月 : 研究と就活(+インターンシップ)
研究活動に取り組みながら就活に追われていました。初めての国際会議に向けて、まずはACL Rowling Reviewに投稿し、就活終了までは一旦研究活動をストップする旨を先生に相談し、合意を得ました。
また、第16回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM)の発表に向けた資料作成でかなり時間を取られていました。
短期のインターンシップに参加しており、色々な方とお話する機会を頂きました。
3月 : NLP2024と就活
言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)で発表するために、資料作成をしつつ就活でES作成と面接ラッシュを迎えていました。
この時に新しい分析などの作業は一旦完全にストップしておいたので、かろうじてキャパが足りて何とかこなせたように思います。
特にES作成や面接を受けるための準備をするだけで、普段使わない様々な気力を消費しており、他のタスクをやっていられなかったのが正直な所です。
4月 : 就活
休日はドライブで金剛峯寺を見に行ったり、奈良国立博物館で大仏を見学したりして、過ごしていました。
幸いなことに、希望していた企業から内定をいただき、無事就活を終えることとなりました。
就活は本当に面倒で仕方がなかったのですが、自分を見つめ直す機会を得られた点は良かったです。
5月 : インプット
ずっと溜め込んでいた学習意欲を発散するために、積読をひたすら消費していました。分野としてはML/DSや金融工学など、自分の知識欲の赴くままにインプットをしていました。
先生には研究をストップする旨を事前にお伝えしており、好きなように過ごしていました。
6-8月 : 研究、バイト、旅行
平日は朝から夕方まで研究室に籠って新しいテーマで研究活動に取り組み、休日は関西の各所を車で巡る小旅行を繰り返していました。
充実感の溢れた最高の日々を嚙みしめていました。
また、家庭の事情で想定以上に金銭を稼ぐ必要性が生じたため、バイトに時間を割いていました。
研究については、ACL SRWに旧テーマの論文を出して残念ながら Rejectを食らったため、別の研究と並行しつつ再度論文の修正をしていました。
9-10月 : 研究、バイト、旅行
引き続き、平日は朝から夕方まで研究室に籠って研究活動に取り組み、休日は関西の各所を車で巡る小旅行を繰り返していました。
9月最初にあった第19回言語処理若手シンポジウム(YANS)には共著のみで聴講参加し、他大学の学生と議論をすることができました。
また、新テーマの論文執筆や、それ以外のプロジェクトにも参画して、慌ただしい日々を過ごしていました。
今後の見通し
先日連絡があり、修士2年間の目標としていた査読付き論文 (ACL系ではないのでそこは別の形で挑戦したい)を何とか通すことが出来ました。これは周りの方の協力なしでは困難だったと考えています。この場を借りてお礼を申し上げます。
今後は、新しく始めたプロジェクトに全力を注ぎ、引き続き研究活動に邁進していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。