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野球写真の撮り方、教えます#1

最近、小学生の子供が野球を始めた友人から立て続けにこんな質問を受けた。
「学童野球のチームでカメラ係になったんだけど、野球の写真は何を意識して撮ったら良いの?」
また、最近野球を撮り始めた高校生からも
「もっと格好良い写真を撮りたいんですが、どうすればいいですか?」
と質問された。

確かに学童野球や中学野球、高校野球の試合に行くと保護者が熱心にカメラを構え撮影する光景をよく目にする。見かける度に「野球の撮り方で誰かから教わったのか? それとも独学?」とちょっと気になった。

個人的な話になるが、11年前に大学スポーツ新聞に所属する大学生に野球の撮り方について話す機会があった。実際に話して感じたのは、無意識にカメラを向けたり撮ったりすることを言語化して「あぁ、こういう理屈だったんだ」と頭の中で整理できたことだ。
以降、生まれ故郷・新潟県長岡市の「まちなかキャンパス長岡」で野球の撮り方について講演するなど、人前で話す機会も増えた。今回、改めて友人などから相談を受けたことで、これから野球撮影を始めようとする人向けに一度テキストにしてまとめてみようと思った次第。
今回はその1回目として記したい。なお、内容についてはあくまでタケヤマ個人の考えであり、一般的な考えと若干違う点があることを事前に書いておく。


その選手の一番絵になる瞬間を見つける


野球写真を撮る上で一番のポイントとなるのは、その選手が一番格好良い、または絵になる瞬間を狙う点ではないだろうか。
有名なプロ野球選手を例に出そう。ダルビッシュ有投手、大谷翔平投手、佐々木朗希投手。この3人は右ピッチャーという共通点はあるが絵になるポイントは異なってくる。

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