アポスティーユとは?韓国留学に関する重要ワードを申請の流れに沿って解説
このnoteでは、語学堂入学申請で必ず耳にする“アポスティーユ”申請について、申請の流れに沿って解説していきます。「外務省の文章を読んでみたけどいまいちよくわからない」という方はぜひ本記事をご覧ください!
今回は韓国語学堂に関してメインで扱っていますが、その他の国へ海外留学される方にも共通の部分があると思いますので、ぜひご覧ください(^^)
💁♀️こんな方におすすめ
語学堂へ入学申請をしようとしている方
アポスティーユとは?を詳しく知りたい方
アポスティーユ申請の流れを知りたい方
公証役場で必要な宣言書の書き方を知りたい方
📝
ちなみに私は申請書類の取り寄せからアポスティーユ認証を受けとるまでに21日かかっています!何にそんなに時間がかかるのか?それでは順番に見てみましょう!
アポスティーユ申請とは
「アポスティーユなんて言葉人生で初めて出会ったし、これなんだ?なにかの書類を取り寄せるのかな…?あ〜申請段階でもうつまづきそう…」初めて扱う申請書類を考えると途方にくれていましたが、そんな私でも無事アポスティーユ申請が完了していますのでご安心ください!
さて、アポスティーユとはなんでしょうか?
アポスティーユについて、外務省公式サイトに以下の文章がありました。
アポスティーユ認証とは、外務省が正式な文書であることを認めた証ということです。いつ何時もこのアポスティーユ認証が必要かというとそうではなく、文書を提出する先の外国の機関から「国が認めた文書を出して!」と求められた時に必要になります。語学堂への入学申請の時は、語学堂から「卒業証明書はアポスティーユ認証が必要!」と言われます。
外国の機関の立場に立つと、異なる国の書式や言語で作成された、自国のものではない文書を出されても、本物の文書かどうかすぐに判断ができません…。
そんな時、日本の機関から発行された文書たちは、アポスティーユ認証があることで、日本にある大使館や(総)領事館の認証文書と同等の効力を持つことができ、「私(文書)は本物なので正式な書類として扱えます!」と主張できるようになります。日本の公的機関が正式に認めた文書とわかれば、外国の機関も正式な文書として扱えますね!
➕☝️
〜ここは気にしなくてもビザ申請できます。スキップOK〜
本来は大使館や領事館の認証(領事認証)を貰えて初めて、外国の機関で通用する文書とされます。ですが「外務省が認めているなら領事認証と同じ効力を持つことにしても良いよ〜」とする条約があります。これがハーグ条約です。文書の提出先の国がハーグ条約締結国かによって、外務省のアポスティーユ認証までで良いかどうか異なります。韓国はハーグ条約締結国だから、外務省の発行するアポスティーユ認証があれば問題ないんですね!
アポスティーユ申請の流れ
それでは早速アポスティーユ申請の流れを確認しましょう!
<STEP 1>最終学歴証明書(アポスティーユ認証がほしい書類)を発行する
まず、今回アポスティーユ認証が必要なのは、最終学歴証明書(卒業証明書)なので、初めに最終学歴となる卒業校に証明書発行依頼をします。私は卒業校の公式サイトから申請ができました。受け取りまでに10日間かかっていますが、皆さんの卒業校はどのような方法を取られていますか?学校の公式サイトなどで卒業証明書の受け取り方法を確認しましょう!
<STEP 2>自分の卒業証明書が公文書か私文書かを確認する
外務省の公式サイトで掲載されているアポスティーユ申請の流れは次のようになっています。
📝公文書と私文書の違い
上の図で“公文書”“私文書”という言葉が出てきました。これは学校によって、同じような“卒業証明書”でも、文書の種類が異なることを指しています。公文書と私文書の違いを見てみましょう!
公文書…省庁やその他公務所や公務員が職務上で作成した文書のこと。
私文書…私人が作成した文書のこと。
※公文書は公正な第三者である公務員が作成した文書のため、私文書に比べて証明力が高いとされています。
(参照元:法務省公式サイト)
📝あなたの書類は公文書?私文書?
ではご自身の学校が発行する文書はどちらに当てはまるか確認してみてください!(参照元:外務省公式サイト)
発行書類が公文書になる学校
・公立高・中・小学校
・国立大学法人に移行していない国公立大学
発行書類が私文書になる学校
・国立大学法人の大学
・私立大学法人の私立大学
・私立高・中・小学校
・独立行政法人国立高等専門学校
・私立専修学校(専門学校、高等専修学校)
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学校が発行する書類が公文書の方は、そのまま<STEP5>に進んでください!
卒業証明書を外務省に送って完了です!はやい!
⚠️
卒業証明書が私文書だったみなさん…
外務省でアポスティーユ認証ができる書類は公文書に限られているため、
私文書を公文書に変えないとアポスティーユの申請ができません!
私文書を公文書に変える過程で必要な存在が、公証役場の公証人と法務局の法務局長です。
私文書を公文書にするみなさんは<STEP3>へ!
<STEP 3>公証役場に行く
まず、公証役場の公証人に、私文書を正式な文書であると認めてもらう(=公証人認証書をもらう)必要があります!
公証役場は全国各地にあります。公証役場一覧はこちらからご確認いただけます。公証役場は予約が必要な場所もあります。お住まいの地域の公証役場が予約必要かどうか確認し、卒業証明書を取り寄せている間に予約をしておきましょう!
私は必要書類一式を持ち込み、15分ほどで受付完了、その日は帰宅し、2日後に認証を受けた書類一式を受け取りました。受け取りも15分程度で終わりました。基本的に、公証役場は平日が業務時間なので、平日に学校や仕事がある方は日程調整にご注意ください!
必要なもの(卒業証明書が和文の場合)参照元:日本公証人連合会公式サイト
私文書である卒業証明書(和文)1部
※届いた時に開封厳禁封筒に入っていても出して大丈夫です宣言書(和文)1部
※卒業証明書の言語に合わせる本人確認書類(運転免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)
手数料5,500円(和文の公証人認証書を発行してもらう場合)
※英文の場合は+6,000円印鑑
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私は、卒業証明書を和文で取り寄せたので、宣言書も和文で作成しています。韓国語学堂留学の場合、提出する卒業証明書が英文表記でないと受付ない語学堂もあるのでご注意ください。公証人に「この私文書は本物の書類だ」と認証してもらうには費用が発生し、その書類が和文か英文かで金額が異なります。私文書の言語によって公証人認証書の言語は異なり、私は卒業証明書・宣言書と同じ和文で作成されています。
📝宣言書って何?
公証人に書類を申請するとき「自分が持ち込んだ卒業証明書(私文書)が間違いなく卒業校から発行されたもので、記載内容も全て間違いない」ことが書かれた宣言書を提出する必要があります。書式に決まりは特になく、別途A4一枚に文章を書いて持ち込みます。以下のような文書をPCで作成し印刷して持参しました。日付と署名は公証役場で記入するため、持ち込む際は無記入です。
<STEP 4>法務局に行く※対象外の地域あり
公証役場で公証人から公証人認証書をもらったら、次は法務局に行きます。
全国の法務局所在地は法務省公式サイトをご確認ください!
実は私文書は、公証人がこの私文書は正しい文書であると認証をし、さらにその公証人が所属する(地方)法務局長に公証人押印証明をもらうことで、やっと公文書となり、外務省に申請ができるんです。
📝
公証役場の公証人
…私文書が正式に発行されたものだと証明する
法務局長
…第三者の立場から正式な公証人が認証した書類であることを証明する
法務局の申請時には、公証役場で受け取った書類をそのまま持参すれば良いようです。公証役場の公証人が、どこの法務局所属なのか、最初の申請(公証人認証書をもらう)時に聞くのが良さそうですね!
⚠️
法務局に出向かない場合もある!?
一部の地域では、アポスティーユ申請の際、ワンストップサービスというサービスが適用されている地域があります。その地域にお住まいの方は公証役場に行って申請を行えば、アポスティーユ申請まで勝手に済むので、別途法務局に出向いたり外務省に書類を郵送したりする必要がなくとても便利です。
さらに、公証役場に行くことで法務局に出向く必要がなくなる地域もあります。一度公証役場に行き、受け取った書類をそのまま外務省に送れるので、ご自身の地域が対象かどうかご確認ください。
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ワンストップサービス対象地域:
→北海道(札幌法務局管区内)、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県
公証人の認証と法務局長による公証人押印証明を一度に取得できる地域:
→埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、長野県、新潟県
参照元:外務省公式サイト
<STEP 5>外務省に書類送付
ワンストップサービス利用者以外の方は、公文書になった書類をアポスティーユ認証してもらうために外務省に書類一式を送付します。
必要書類 参照元:外務省公式サイト
証明が必要な公文書(公証役場などで承認をもらった書類はホチキスでまとめられています。認証をもらった時の状態のまま外さずに外務省に送ってください)
アポスティーユの申請書
レターパックなど返信用封筒(返信先を必ず書く)
アポスティーユの申請書は外務省サイトからダウンロードできます!下のボタンからサイトに遷移します!郵送での送付先はこちらの外務省公式サイトからご確認いただけます!
アポスティーユ申請は一つ一つ進めれば大丈夫!
ついにアポスティーユ申請が終わりました!
私は、外務省に郵送してから6営業日目に返送されましたが、通常は4営業日程度で返送されるそうです!
アポスティーユ認証書類は、外務省に送った公文書の用紙に、ホチキスで止められて戻ってきます。アポスティーユ書類は英文で書かれていますが、外務省に送る申請書類は和文でも問題ありません。私は全て和文で書類を用意していましたが、問題なくアポスティーユ認証をもらえています
アポスティーユは、入学申請の最初に出会う難しそうな壁に見えるかもしれません。その際にこの記事が何かの力になればと思います!
このnoteをご覧いただきありがとうございました!