次世代のNintendo Switchで互換機能無しは技術的に難しい
始めに
Nintendo Switchの次世代機についてあちこちで「どういうものになるのか」と考察で賑わっています。その中で「今のスイッチと互換はあるのか」ということがよく議題に上っています。
「スイッチとの互換は難しいのではないか」と言われていますが、私は逆に「互換を無くす方が難しい」と見ています。
「互換を入れるのが難しいのは分かるが逆に互換機能なしが難しいとは一体どういうこっちゃ?」ということをこれから説明します。
1.Nintendo SwitchにはTegraというアーキテクチャが使われている
まず、Nintendo SwitchにはTegraというアーキテクチャが使われています。
「アーキテクチャとは何だ?」という方に向けて詳しく説明するとCPUやGPUには一種の規格があり、それぞれ「電力を多く使うが性能に優れている」「代わりに性能は低いが電力を多く使わない」など規格ごとに特徴があります。
それで、Nintendo Switchには数あるアーキテクチャの中でnVidiaという会社が作ったGPUとARMというCPUを合体させたTegraというアーキテクチャが使われています。
で、互換を維持するのにこのアーキテクチャが関わってくるわけです。次世代型Tegraと言えるものでTegraと互換性のあるアーキテクチャであれば、基本的に今のスイッチと互換できます。なお、実際に次世代型TegraはすでにnVidiaから発表されています。
なお、Swtichの次世代機のアーキテクチャはすでに情報が漏れているという噂話が流れていますが、そんなものは一切無視するとします。
2.携帯用ゲーム機に使えるアーキテクチャでTegraと互換がある物以上に優秀な物が存在しない
それで、スイッチのような携帯ゲーム機の分野において、このTegraというアーキテクチャと互換がある物以外で優秀なアーキテクチャはまず存在しません。
携帯ゲーム機には高い画像処理能力と省電力性が必要ですが、これを満たすアーキテクチャが次世代Tegraと言えるもの、つまりTegraと互換がある物しか存在しないはずなのです。
私の知識で言えば、もうTegraを超える性能と省電力性を持つアーキテクチャがあるとすれば、iPadなどで使われているアップル自社製のM2チップぐらいしかないと思います。
そして、そんなものをアップルが他社に貸し出すとは一切考えられません。
つまり、半強制的にスイッチと互換性のあるアーキテクチャしか選択肢がないわけです。もし仮にセキュリティの問題か何かでスイッチとの互換を切ったとしても、ハッカーが改造して無理矢理次世代スイッチで現在のスイッチのソフトを動かす可能性すらあります。
なので、互換機能なしの方が逆に難しいわけです。
3.もし、仮に互換性がないとすれば、携帯不可能の据え置きゲーム機になるか
もし、互換がないとすれば携帯不可能の据え置きゲーム機になるでしょう。何故なら据え置き機の場合、省電力性を考える必要がなく今のTegraではなく現在のXBOXやPCに使われているアーキテクチャの方が遥かに性能が高いからです。
ただ、Nintendo Switchが売れた最大の理由が携帯性ですから、常識的には考えられないと思います。