【小説】親父殺し

この日、俺は親父を殺した。

<これまでのあらすじ>
アントワネット王国からカントーに亡命した政治家、
オノーレ・ミラボーの死は首都エドを混乱させていた。
次々とミラボーの隠し財産を求める野蛮人たち。
その中にはヤクザ、ヒトウとバリューも含まれていた・・・。

ある日、ヤクザであるヒトウは自身の上司にしてヤクザの組長、バリューを殺した。
「・・・何故俺はこのゴミを殺した?」
ヒトウは自問自答した。だが、一瞬で答えが出た。

その昔、バリューは本物のヤクザだった。
麻薬、詐欺、人身販売とあらやる悪事に手を染め、稼いだ金で毎日豪遊する男。その姿はヒトウの目に焼き付いてた。

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