はっぴい、ばれんたいん♥
バレンタインになると思い出す、切ない想い出。
高校は私立の女子校、でした。
2年のとき、いつものように生徒会の先輩たちと騒ぐことなく1人ほうけていた、私。
何をするでなく、本当にぼおっと廊下からグランドを見ていた、気がします。
ふと、視線を感じて、みると後輩が見てました。
同じ中学出身の子。
『なんか、やたら目があう子だな』
くらいの認識でした。もちろん同じ中学出身だし同じ町に住んでいるので名前はもちろん知ってます。
また、他に視線を向けようとしたとき彼女が近付いてきました。すぐ横まできたときに手に何か持っているのに気付きました。
彼女が言いました。
『先輩、ずっと好きでした』
狼狽えた私、正確にはなんと答えたかははっきり覚えてませんが
『ゴメン、その趣味はない。でも友達でいて欲しい』
というようなことを言った記憶があります。
残酷なこと言っちゃったな、と今では思ってます。女子校と言うこともあり友人や先輩後輩からは結構な数を渡され『いらん』とそっけなく返していたのに何故、彼女だけは丁寧にゴメンて答えたのかなあと。不思議ですね。
私は想っていた先輩がいましたが告白できず卒業しました。すごくカッコいい先輩で♥。
懐かしい思い出、です。
作品は観る者がいないと成立いたしません。観る者が1人でも成立いたしますが多ければそれだけ物書きという者ははりきるのです。観る者が育てるという役を選んでくれたなら物書きは安心して書くができるでしょう。