10年遅れ
この間、野球を観に行ったときに、友達と
「俺ら、もう30間近だよね」という話をした。
そう、たしかに今年で29歳。30間近のいいオッサンになりかけている。
でも僕にはその感覚が全くない。何せ、10年ほど心の時計が止まっている。
最近になってようやく10代後半に考えるべきことを考えたりできるようになった気がする。気がする、くらいだ。
(そして10代後半に何を考えるべきかはわからない)
世間様にはモラトリアムの延長を申請したい。
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僕は幼少期から長生きをしたくなくて…というか大人になる自分をまるで想像できなくて、いつしかその感覚が“夭折願望”へと変わっていた。
願わくば、一日でも早くこの生涯を終わらせたい。
特に何が嫌というわけではないけれど、何かが嫌で、とても気持ちが悪くて、どうしても我慢ならない。
世間に溶け込めない感覚は幼稚園の頃からあり、僕は幼稚園という自由の利きすぎる施設に行くのを拒み続けた。一人でブロック遊びをしているほうがずっと楽しかったし、何より“嫌じゃなかった”。
今でこそ自制ができて、それなりにこれらの気持ちと付き合うことができるようになってきているが、心の底にある違和感は変わっていない。
誰にどう諭されても一生変わることのない性格的な”引きこもり“だ。
『ダンスは上手く踊れない
あまり夢中になれなくて』
人にもモノにも夢中になりきれない人生をこれからも歩むことになる。
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