コラム 森林や生態系の保護について
今回は前回のコラム 登山とS D Gsについて
考えるの続編です
最近よく目にするS D Gsについての話です
コラムなので適当に読み流してください
コラム 「森林や生態系の保護」について
1はじめの解説
前回はS D Gs全般の話を投稿しましたが
今回は日本における9つの重要テーマの
一つである
「森林や生態系の保護」について検討したい
と思います
9つの重要テーマの中でも登山や登山ガイド
にとっては最も身近なものだと思います
2森林について
日本は世界がうらやむほどの森林が多い国で
す。とても恵まれている国です
国内の森林のほとんどは杉・檜などの人工林
です
現状における森林の保護とはこの人工林を守
るということになります
元々は紅葉樹(ブナなど)が中心だった国内
の森林を国策として建築資材に利用する事を
目的に針葉樹に変えてしまいました
これが国内の森林の歴史です
もちろん針葉樹もC O2を大きく削減するの
で貴重であり重要です
現状では、杉花粉問題や手入れ不足による地
盤の軟弱化で大雨時で土砂崩れ等の災害が多
発し、それが問題となっています
ここで疑問が生じます
果たしてS D Gsとして国内の人工林を保護
するべきなのでしょうか?
私が考える人工林の保護とは現在の人工林を
出来る限り整備し、有効活用しましょう
ということになるかも知れません
私は専門家ではないのであくまでも私の考え
ですが
理想は徐々に針葉樹を伐採し、紅葉樹に植林
し直すことが一番良いと思います
3日本の特性
国内において上記の人工林以外の森林につい
ては主に国立公園や国定公園などの自然公園
に分布されています
要するに自然公園では伐採するのに許可が必
要となるためすでに保護されている状態です
S D Gsとして一般の方は関与できません
国の関係機関が主導し、一般人がそれに従う
こととなります
そのような状況の中で、とにかく日本人は
私を含めて「原生林」が大好きです
「原生林」と聞くだけでワクワクしたり、
ロマンを感じます
実は国内では「原生林」がとても少なく、
歴史的に人が関与(木地師・マタギ・山菜
釣りなど)している森林帯がほとんどです
現状で原生林と呼ばれている森林のほとんど
は二次林、三次林です
プロのガイドは参加者の夢を崩さぬように
「原生林的な森」や「やや原生的な森」とい
う表現で説明しています
国内の国立公園等においてはこの「原生的な
森」をこれまで同様、新たに伐採したり縮小
せず維持することが重要と考えられます
4生態系について
生態系とはその場所に生息する全ての生き物
の事です。それは植物や動物などが中心です
が菌なども含みます
日本でも絶滅危惧種をまとめたレットデータ
ブックがありますが森林を守る事で生態系が
維持される事なので森林を守ることが重要で
す。
ただし、外来生物の進入などによるケースで
生態系が壊れることも多く、どうすることも
できない現状があります
今更、鎖国することもできませんし、鎖国し
てもすでに国内では外来生物や植物がたくさ
ん生息する生態系となっています
S D Gs的にはどうれば良いか?
私にも分かりません
5保護について
「自然保護」とは自然を守るということです
現実的には今の状態を維持する、今よりも
悪い状況にしないという事です
よくよく考えると自然環境を破壊しているの
は人間です
人間の存在自体が環境破壊です
例えば山の環境を保護するためには「登山して
いけません」ということになります
自然保護を実現するためには「人類が絶滅」
しなければなりません
そのようになることはできませんので、我々
が目標にすることはあくまでも「保全」です
「保全」とは今の状態を極力維持しましょう
「オーバーユーズなどを避け、環境に配慮し
た行動をしましょう」ということになります
プロのガイドは決して「保護」という言葉は
使わず「保全」という言葉を多用しています
S D Gs的には今後、さらなる規制として
オーストラリアや欧米が実施している入場制
限や入場料が求められることが想定されます
「保全」するにはお金もかかります
その事を理解する必要があります
6まとめ
このようにS D Gs的に貢献しようとすると
とても頭が痛くなります
実は国(環境省)では原生的であり貴重な森
林や自然環境には入場禁止の規制をしている
場所があります
国が人々の侵入を防ぎ保護している
我々が登山を楽しめる場所は「侵入しても
良い場所」(歩いても良い場所)です
ですからできれば保全を意識した上で登山
を楽しむことが許されています
「思いっきり登山を楽しんでください」
結論的にS D Gsとしての
「森林や生態系の保護」については国に従う
ということになります
E N D
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