コラム ガイドするならどちらが幸せか?
「ガイドをするならどちらが幸せか?」
(プロガイドorアマチュアガイド)
この記事を読むことで未来のガイドビジネス
のヒントが得られることを願い公開します
今回は現状のガイド業界の話です
コラム
「ガイドをするならどちらが幸せか?」
(プロガイドorアマチュアガイド)
<テーマについて>
登山ガイドはプロガイドがよいのか、アマチュ
ア(ボランティア含む)が良いのか?
について考察します
あくまでもガイドの話です
登山についてはもちろんガイドよりも一般の登
山者の方が明らかに楽しいです
なぜならば、好きなことを仕事にすると
楽しくなくなります
登山があくまでも仕事となります
さらに、行きたい山があっても一番良い時期と
仕事の繁盛期が重なるので行けるのは季節外れ
となるからです
それでは本題に戻りますが
結論的には
「どちらでも楽しいです」
「人によります」
収入を得なければ生活できない人は「プロ」
です。収入が必要ない方は「アマ」です
若い世代は収入が得られるプロにならなけれ
ばガイドとして活動できません
逆にリタイヤなどしてから始める方は報酬が
なくても活動できます
重要なのはどのような形でもガイド活動した
方が良いという事です
・・なぜならば・・
ガイドが活動する事で安全に登山を楽しむ事
ができるからです
(体力に不安がある方や初心者)
又、ガイドがいるからこそ素晴らしい景観や
貴重な植物等を楽しめるからです
要するに楽しい体験ができます
楽しい体験を経験した人は自然環境について
興味が出ます
それで初めて保全したいと考えます
例えば、人の立ち入りを禁止しており
その場所に入ったことがない人においても
その場所の「自然環境の保全をしましょう」
と言われても実感が湧きません
守ろうと思いません
ですからガイド活動は重要なのです
個人的にはできれば「プロを目指して欲しい」
と考えます
・・なぜならば・・
プロがいない業界はすたれてしまいます
スポーツや芸術の世界がいい例です
プロ野球があるから、朝野球や高校野球があり
ます
プロ野球(メジャー)という夢や希望があるか
ら、みんな練習するのです
ガイドも同じです
「そこでプロとして活動して欲しい」です
<このレポートを公開する理由>
我が国の現状でガイドは圧倒的にアマチュア
(ボランティア)が多いからです
ガイド組織を養成する機関や行政もアマチュア
を中心として考えます
「高齢者の雇用や生きがいを優先するためです」
そこでガイド料の相場はその方々に合わせた
金額となります
特に地方に住む若手のローカルガイドさん達は
その金額では生活ができません
そこでやめてしまいます
これが業界の現状です
本来は現在、アマチュア的にガイド活動して
いる方は若手後継者の育成を考え、自分の事
よりも若手ガイドのことを優先した報酬を提
示するべきと考えています
このままでは地方においては若手がいなく
ガイド組織の運営が困難になりつつあります
又、そのツアーに参加したお客様のほとんど
がアマチュアの方が良いと願います
「それは、プロばかりだと旅行代金が高くなる
ことを恐れるからです」
それは明らかに間違いです
最優先は「地球環境の保全」です
そのための活用です
活用するためには
「職業としての自立が必要です」
何よりも長期的に考えて若者が自立できる
職業を増やした方が得です
そのことに気づいている方々が少なすぎます
◆よくある「固定観念」についてのQ&A
Q1 国民の共有財産である自然を相手に商売
するのはけしからん?
A登山ガイドは商売ですが、自然を案内する事
が仕事です
それを案内することで、保全を啓蒙したり、
環境に興味をもたせる事です
ガイドなしでも、そこを楽しむ事が出来る中
で、「より詳しく知りたい」
「楽しく過ごしたい」「よいサービスを受けた
い」などのニーズにより仕事として成り立ち
ます
「必ずガイドをオーダーしましょう」という事で
はなく、国民が求めるので商売として成り立ち
ます
「学校」に対して「進学塾」があるのと同じ
です
Q2 プロの登山ガイドが多くなると商業的に
なり過ぎて環境が破壊されるのでは?
A 昔の尾瀬や現在の屋久島を考えるとその事
は心配です
ところが昔の尾瀬や現在の屋久島はほとん
どがアマチュアガイドです
また、短期的な利益を優先させた結果です
プロのガイドは環境が破壊されると失業
してしまいます
ですから、環境にダメージを与えるほどの
活用はしませんそれがプロのガイドです
またほとんどの国立公園などは活用しない
と保全のための予算がないのが現状です
保全するためにはある程度の活用が必要
な時代です
そのための法律が「エコツーリズム推進法」
です 保全と活用の促進が目的です
Q3 管理者などが無料でガイドするべきで
は?
A それが理想です。アメリカや国内の一部
では取り組んでいます
ところが国内ではまずは予算がありません
アメリカや他国では国立公園に入るには入
園料が必要です
それが当たり前です。その中にはもちろん
保全管理のお金ですが
ガイドサービスのためにも使われています
ところが国内では入園が無料です
あたらしいシステムの導入が必要となり
ます
またサービス業については、モチベーショ
ンUPのための見返りがどうしても必要
です。見返りがあるからこそハッスルして
サービスします
「例えば公務員は給料が変わりません
だれもハッスルしません」
Q4 エコガイドは人生経験の豊かな高齢者の
仕事にするべき
A それは正解だと思います
ところが働ける時間が残り少ないです。
またレスキューなど体力的に心配な部分が
あります
私がお客様でしたら、若い方を選択します
また人生経験=年齢ではありません
そこを理解しましょう
「サービス業では若い方が選択されます
元気をもらうためです」
(まとめ)
過去の固定観念を捨て、ガイド業界をイノ
ベーションしましょう
そうする事で
「ガイドで自立できる方が増えます」
その結果
「地球環境が保全されます」
E N D
・・Just Do It・・
「最後までお読み頂きありがとうございます」
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