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資格取得セミナー資料公開! ガイドの法的責任編

この記事は登山好きな貴方がガイド資格取得を
目指すために必要な知識を学ぶストーリーです
チャレンジを躊躇している方もこれでバッチリ!
私の信念はガイドを増やすことで地球環境の保全を
実現する事です



「資格取得者向けセミナー資料公開!」
 ガイドの法的責任編



<目次>
1ガイドにおける義務について
2事故発生後の大まかな流れを知りましょう
3過失割合/検証/立件のステップ
4ガイドとしての能力や判断基準について




1ガイドにおける義務について
 ガイド事業においてガイドが負う義務は主に4つ
 あります
 □注意義務        
  危険に対して注意する義務
 □配慮義務        
  危険に対して行動を配慮する義務
 □危険を予測する義務   
  危険を予測する義務
 □救助・搬送する義務   
  負傷者を救助・搬送する義務


もし怠った場合は次の責任が存在します 
・刑事責任  
・民事責任  
・道義的責任

 義務違反した場合は「業務上過失」となる
 可能性があります


業務上過失罪(刑法211条)
業務上必要となる注意を怠り、よって人を死または
障害に至らす事によって成立する業務とは、本務た
ると兼務たると問わず、報酬を得て行う営業でなく
とも無報酬の業務でも差し支えない
民事責任  損害賠償道義的責任  過失相殺   
(保険金の支払いが無効となる場合がある)

 「このことをしっかり理解しておきましょう」




2事故発生後の大まかな流れを知りましょう

<事故発生からの大まかな流れ>
1アクシデント発生
     ⇓
 
2レスキュー・手当  消防署
           警察署 
(事件性があるもの)
     ⇓     地元救助隊

3診察・手当・保護   入院
     ⇓  遺族・家族の段取り(連絡・手配)
 
4事情聴取・現場検証  主催者インタビュー
            ガイド調書
     ⇓       他者調書

5メディアリリース ガイド協会への取材
     ⇓

6検証チームの結成・派遣
 報告書の作成と提出
     ⇓

7示談OR裁判       過去の判例
     ⇓        綿密な調査
 
8過失決定      
 過失割合  ○:○ ⇒実刑(補償)
     執行猶予

このような流れとなります


「結構時間がかかります」




3過失割合/検証/立件のステップ

1過失のカテゴリー
 その過失はどのような過失となるのか?
□ガイド的な過失 
□業界的な過失 
□社会的な過失

2ガイド的な過失の場合 

Q どのような流れで過失を検証していくのか?
◇そのガイドはどのようなガイド? 
(職業ガイド・自称ガイドなのか?)
□プロ(職業)ガイド
□セミプロ
□アマチュア
□ボランティア
□なんちゃってガイド
□ガイド役

(解説)
国内では上記のガイドのカテゴリーを全部まとめ
て、ガイドとした報道が一般的です
ニュースやメディアでは「ガイド同行」だけ伝えられ
プロなのか、アマチュアなのかも報道されない

ヨーロッパでは資格を有するプロのガイドしか
ガイドという名称を使えない規則がある
それ以外は引率者となる


◇ガイドの資格はあるのか?
□公益社団法人 日本山岳ガイド
□尾瀬認定ガイド
□福島ツーリズムガイド
□コマド湿原案内の会認定ガイド

◇その資格はどのような資格か?
・そのガイド資格は誰が認定しているのか?
・どのようなシステムとカリキュラムなのか?

「このようなことを検証される」

(解説)
資格を取得する場合
= 「ガイドとしてのリスク分散がされる」

例えばボランティアガイドとプロガイドでは
過失にどの程度の差があるのか?
    プロ:ボランティア

国内ではボランティアでも「指導者責任」が
発生する

<指導者責任とは>
 そのグループ(パーティ)内でリーダー的な存在
 の方が責任を負うケースが国内ではほとんどです
 例えばガイドが同行する場合はガイドですが
 ガイドなしの場合はリーダー的な立場の人となる
(例 学校の教師や会社社長など)
(山岳会や山の会では役職が高い方)
 この責任が発生するため最近は、職場や学校で
 登山やハイキングに連れて行く人がいなくなった


(注意)
 もしあなたがプライベートで登山に行った場合
 他にガイド資格を有する方がグループ内にいない
 場合、間違いなく世間的に指導者責任を取られる
 可能性が高い
 一筆、プライベーと登山でありリーダーではない
 と書き残しても効力はない

 仮にガイド資格を有するもの同士のグループ
 においては一番経験が多い方に指導者責任が
 大きいとみなされるケースが多い

(解決策)
 特にガイド業務以外でのお友達との登山は
 控えた方が良い
 ガイド仲間との登山はあなたより年配者を
 1名誘うと良いかも?

 一番良いのは登山ガイドはプライベートな
 遊びは「海に行け」

Q自己責任はどうなるの?
 国内では自己責任という法律は存在しない
 ただし、被害者も車事故同様多少過失が発生
 する事が多い

 いわゆる過失割合の問題となる


「ステップはかなり複雑です」




4ガイドとしての能力や判断基準について

ガイドとしての能力や判断基準となるものは
過去の判例や一番近いものを参考にするケース
が多い

(争点のポイント)
 Aそのアクシデントは想定内か?
 Bそのアクシデントは想定外か?
 Cそのアクシデントはどちらとも言えないのか?

(例) 転倒(滑落) 脳卒中  心肺停止  熊 
 ハチ  発狂  カミナリ   増水   
 雪崩  地震  噴火 
 道具(ストック・ピッケルなど) 
 他者被害 施設(リフトなど)
 極悪犯   テロリスト  テポドン 隕石 
 
 想定内についてや想定外については正しい線引き
 がなく、裁判で争われる


●検証について
  あらゆる視点で検証(弁護士VS検事)  
   判断  ⇒  裁判
          ⇓
   不服 (高等裁判所・最高裁)

● 判決
 (衝撃の事実)
 ・判決は全て過去の判例を基準に決められる
 ・最近は過去の判例外の出来事が多い
 ・急速なライフスタイルの変化
  インターネット・スマホ・IT などの発達
  「情報処理が追つけない」

●保険金について
 ガイドの過失が認められる場合は保険会社に 
 よる支払いが行われないケース(判例)も
 多くある


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