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コラム 知識豊富ガイドの落とし穴

この記事を読むことで未来のガイドビジネス
のヒントが得られることを願い公開します
今回は現状の自然解説が楽しい自然ガイドの
話です



コラム 
「知識豊富自然ガイドの落とし穴」


安全管理がメインである登山ガイドに対し、自
然解説が中止の自然ガイドさんについての話で
す。例えば私が所属している尾瀬国立公園で活
動する尾瀬ガイド協会認定の自然ガイドさんな
どです
尾瀬沼や尾瀬ヶ原を歩きながらサービスを提供
しています

そこで活躍するガイドさんはとても知識が豊富
です
たくさんの楽しい解説を提供しています

そこで私が日頃気づいている内容を紹介します

「知識豊富な自然ガイドの落とし穴」です


知識が豊富な事はとても素晴らしい事です
落とし穴としては実は知識が豊富な場合
「つい、しゃべり過ぎてしまう」のです
それが落とし穴です


※参考書籍 「無知の技法」  
著スティーブン・デス-ザ ダイアン・レナー


「知識の危険性」

自信過剰な自然ガイドは、自分に専門知識が
あると確信し、専門家のように行動し専門家
のように見せようとします
 ⇒ 果たしてお客様は楽しいか?

「知っていること」に焦点を置くにあまり、
知っていることを疑ったり、知らないと
認めたくなくなる
  ⇒  果たしてお客様の気分はどうか?

人は新しいスキル獲得に努力するよりも、
すでに得たスキルの継続的向上を望む傾向
となります
  ⇒  視野や思考が狭くなる

知識が増えることで、その専門知識をシン
プルに思考・説明できなくなる
 「知の呪縛」
  ⇒  お客様には伝わらない


このように
高いレベルの専門知識をもつ人間は、時に専
門分野の境界に阻まれて、新鮮な角度から
 問題を見られなくなる
  ⇒  考えが狭くなる
  ⇒ 「アンカリングバイアス」
 となる危険性があります

 これが私が伝えたい事です

「なぜ、知識武装するのか?」


特に自然解説を必要とするエリアのガイドにお
いては、ガイドという職業から自然解説の知識
を知っているのが当たり前というプレッシャー
があります
又、お客様からの質問等で「知らない事が恥ず
かしい」という心理がはたらきます
さらに激戦区(白神・尾瀬・上高地・屋久島)
などではリーダー的なガイドはかなり深い知識
を有している
激戦区以外でも、所属するガイド組織において
そのリーダーや指導的な立場にある人は
「対外、知識が豊富な人である」もちろん養成
過程における研修や検定もそのような方が基準
となっている事が多いです

「ガイドとして知識が豊富な事が評価の対象と
なる現実がある」
そこでほとんどのガイドは知識を習得しなけ
ればならないと思い込んでしまいます

「知識が多いとどうなるのか?」

ズバリ
・「知らない」と言えなくなってしまう
・参加者に解説する際に、必要以上の解説を
 提供してしまう
・固定観念が身についてしまう
・新しい情報についてモチベーションがなく
 なる
・「未知のものを避けてしまう」
         ⇓
  「要するに思考が固定化されてしまう」
  (つまらない解説となってしまう)



「現状のライフスタイルの理解」

アメリカの科学者レイ・カーツワイルによれば
20世紀分の進歩は現在の科学においては14年
で進んでいる(その後は7年)
21世紀の進歩は20世紀の成し得た進歩より、
1000倍早い
15年以内にアクセス可能な人類の知識はすべて
インターネットに掲載される
知識は加速度的に増えている
  ⇒  情報量を吸収し切れない
また、社会の変化に追いつけない
  ⇒  変化に対応できない

「知識や情報は増え続ける・変化し続ける」
ガイドは追いつけない


「ガイドの対応について」

 □知らない事がたくさんあることを認める
 □知らない事は恥ずかしくないことを表現
  する
 □柔軟な姿勢を維持する
 □臨機応変な対応(アドリブ)を大事にする
 □絶えず好奇心を持つようにする

 そのために必要な事はは「大きな枠」
「カテゴリーを理解する」
 さらにおおまかな動きを予測をしておく
 これが大事です



       E N D

    ・・Just Do It・・



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