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「投書」の効用
「インターネット全盛」の時代でも
いまやインターネットの普及により、気軽に自分の意見を世の中に発信できる時代です。まさに、「インターネット全盛期」ともいえる状況です。
ですが、それでも新聞や雑誌等の「投書」は、不特定多数の人に読んでもらう強力なツールであります。
では、新聞の投書を取り上げ、その魅力について考えます。
①「無名」な存在でも、多くの人に読まれる
読者離れや、発行部数が落ちてきているといわれる「新聞」。それでも、まだまだ影響力はあります。
新聞の「投書欄」は、一定数の「ファン」が存在します。新聞記者が書く文章とは一味違う、「読者と同じの感覚の人」が書く文章が、心地よいのではないでしょうか。
よって、投書が掲載されると、近所の知人や友人からの反応があるでしょう。
「あなたの投書、読んだよ!」
自分の書いた文章を読んでもらい、かつ反応があると「快感」が得られるものです。まさに「書いた甲斐があった」と思う瞬間が訪れます。
新聞の投書は、基本的に実名で記載されます。誰が書いたかわかってしまうので、このような反応を期待することができます。
ブログの場合、拡散されない限り、不特定多数の人に読んでもらうことは難しいのではないでしょうか。
その分、「書いたことに対する責任感」も出てくるでしょう。
インターネットのブログやSNSでは、匿名で好きなことが書けてしまう。それがブログの魅力でもありますが、「好き勝手」「言いたい放題」となってしまうこともあるでしょう。
その点、投書はある程度しっかりと考え、書くことが求められる。それにより、文章力を磨くことができるという面があります。
②新聞社内の「選考」がある
投書は、送られてきたものすべてが掲載される訳ではありません。
投書は「読者編集部」のような投書を扱う部署に集められ、「掲載するにふさわしい文章」として選ばれたものが、実際に投書欄に掲載されます。
このように、新聞社内での選考を経て、選ばれたものが掲載される以上、デタラメな文章が選ばれるとは考えにくいです。
説得力があるか、共感が得られるか、一貫性があるか…。新聞社の社内風土や、選考に携わる人の価値観に依るところもあるでしょうが、選ばれるためには「相応の文章力」が求められます。
つまり、投書欄に掲載されるには、文章力や構想力、テーマの選び方等、掲載されるに足る文章を書けることが求められる。だからこそ、投書を書く甲斐が生まれるともいえます。
また、選ばれた文章であることは、「新聞社の眼鏡にかなった文章」ともいえるので、書くことに対する自信が持てるようになります。
③「謝礼」がもらえる
めでたく掲載されると、「謝礼」が送られてくることが多いです。
図書カード500円分といった、決して高い金額ではないでしょうが、それでも謝礼がもらえると励みになります。
また、謝礼とともに「〇月〇日に掲載しました」という文書が同封されていると、実際に掲載されたという証明になります。
④自分自身の「文章力」がアップする
②とも重複しますが、投書欄に掲載されるには「説得力のある文章」を書けることが求められるので、投書を通じて文章力がアップすることが見込まれます。
「文章力」は、投書のみならず、ビジネスでの様々な場面(レポート作成、回覧文作成等)や、誰かに物事を伝達する際にも役立ちます。実際に文章を書くとなると、書く必要に迫られないと書かないのではないでしょうか。
その意味でも、投書は文章力を向上させる良い機会になります。
このように魅力ある「投書の世界」。挑戦してみてはいかがでしょうか?
※note内にて「『投書』入門 ~準備から送付まで~」を、有料記事で掲載しております。ご参照いただけますと幸いです。