蹴球邂逅録 〜絶対的エース (マラン🇮🇩)〜
インドネシアはマランをホームタウンとする、アレマFC。
国内では、熱狂的なサポーターが多いことで知られる、地元の不動産王が
オーナーのリッチクラブである。
この日、カップ戦の準決勝2戦目がホームで行われた。
決勝進出を懸けた大一番である。
僕はアレマでプレーする、友人のスペイン人選手を応援すべく、
選手家族席で観戦していた。
試合のほうは、アレマは前半早々に退場者(友人)を出し、
劣勢に晒されながらも、なんとか凌ぎ、いざ、PK決着となった。
4人目が蹴り終え、2-3。
5人目のキッカーは、チームの絶対的エース、ゴンザレス。
ウルグアイ出身だが、帰化しインドネシア代表でも長らく活躍したレジェンド。
失敗するとジ・エンド、そんな痺れるシーンでの出番であった。
どよめきとざわめきがスタジアムを支配する。
サポーターは、彼がペナルティスポットにボールを置く姿を、
固唾を飲みながら、祈るような眼差しで見守っている。
しかし、隣の席だけは、違っていた。
そこには、一緒にサポーターの期待と重圧を一身に受け止めなければならない
宿命にある、絶対的エースの妻と娘の姿があった…。
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