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「頑張れ」か「一緒に頑張ろう」か、永遠のテーマを考える
頑張れなんて言うなよクソが
死に物狂いで生きてんだ
そう簡単に言わないでおくれ
それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また会おう
それぞれに頑張って それぞれに頑張って
それぞれに頑張って また笑おう
一緒に頑張ろうは
なんか違うと ずっと思っている
親愛なるあなたへ 心を込めて 頑張れ
過去の記事に「〈頑張れ〉という言葉には抵抗がある」みたいな話を書いた。誰かを応援する時は「一緒に頑張ろう」という言葉をかけた方がいいのかな、とは思いつつ、「頑張れ」という言葉を使ってしまう時もある。
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大分トリニータのアウェー町田戦を観に行った。声出し応援が解禁されたこの試合では、サポーターによる正真正銘の〈声援〉を、およそ3年ぶりに聴くことができた。せっかくなので、自分も声を出す。応援歌で盛り上がるのも好きだけど、応援歌が途切れた時、「いけ!」「ナイス!」と、サポーター1人ひとりが思い思いの声を上げる、あの瞬間も好きだ。部活の雰囲気を思い出す。
全力でボールを追いかける選手や、ファウルを受けて倒れ込んでいる選手を前にして、自分の口から思わずこぼれるのは「頑張れ!」という言葉だ。「サポーターは選手と一緒に戦っている」みたいな言い方もできるけど、実際にプレーをするのは、ピッチに立っている11人だけ。結局のところは、彼らに頑張ってもらうしかない。自分にできるのは、応援するということだけだ。
🔵🟡ピッチ内練習の様子をお届け⚽️🐢🐇
— 大分トリニータ / Oita Trinita (@TRINITAofficial) August 6, 2022
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大学のオープンキャンパスに、学生スタッフとして参加させてもらった。高校生の質問に答えたり、相談に乗ったりするのが役目だ。受験勉強のこと、地方から上京する不安、芸能活動との両立。いろいろな悩みを打ち明けてくれた。自分のアドバイスが参考になったかは分からないけれど、高校生たちが一生懸命話を聞いてくれて、とても嬉しかった。
それぞれの地元に戻り、勉強に励んでいく彼らの〈これから〉を、自分は見守ることができないし、もう一生会うことがないかもしれない。だからこそ「一緒に頑張ろう」などと簡単には言えず、別れ際には「頑張ってね」と声をかけるしかなかった。
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「頑張れ」と言われた方がやる気が出る時もあるし、「一緒に頑張ろう」と言われた方が心強い時もある。「頑張れ」という言葉が相手を苛立たせてしまうこともあるし、「一緒に頑張ろう」という言葉が無責任に聞こえることもある。
この言葉選びは、生きている限り悩み続ける、永遠のテーマみたいなものになると思う。時間をかけて、うまく使い分けられるようになりたい。でも自分が「頑張れ」「一緒に頑張ろう」と言われた時は、難しいことを考えず、素直に受け止めたい。〈誰かに応援される〉ということ自体を、ありがたく思うべきだから。