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目の錯覚を楽しもう

巨大ビルを見るのが好き

どういう理由かわかりませんが、私は昔からビルやマンションなどの大きな建造物を見るのが好きでした。自分の潜在意識の中で高い建造物が『富』『高い目的意識』、少しの地震などではびくともしない『安定感・安心感』というものと結び付けられているのかもしれません。

東京都庁や代々木にあるドコモタワーのような高いビルもカッコいいと思いますが、10階くらいのマンションでも、色やデザインがどうなっているのか、まじまじと見てしまいます。

私のオフィスの窓から自宅近くにある高層ビル(以下、『近所のビル』と書きます)を見ることができます。職場にいながらにして、自宅がすぐ近くにあるような気がしてリラックスして仕事に取り組むことができるところが気に入っています。

職場と近所のビルのちょうど中間地点にタワーマンションが建っています。タワーマンションにちょっと遮られつつも、その奥には確かに通勤時にすぐ近くを通る近所のビルの姿をみることができるのです。タワーマンションは縦に細長いので、近所のビルを完全に遮ることはなく、その奥にある近所のビルの半分くらいが見えるといった感じです。高さは手前にあるタワーマンションのほうが高く見えますが、実際にはタワーマンションも近所のビルもほぼ同じ200メートルほどの高さです。

いつものビルの異変に気が付いた

私の座席から近所のビルを見ると、かなりはっきりと見えるので、家と職場はそれほど遠くないと感じることができます。

ある日、近所のビルをもっと近くで見たいという欲求から、食堂で一番窓際の席に座ってみました(オフィスと同じ建物の中に社員食堂があります)。オフィスの座席から窓まではかなりの距離がありますが、食堂の窓際の席から見ればよりはっきりと近所のビルを見ることが出来るだろうと思っていました。ところが・・・・

近所のビルがいつもよりも小さく見える!

どういうことでしょうか。近づいたのだからより大きく見えると思っていたのに、実際には逆のことが起きました。窓際から見る近所のビルとその手前にあるタワーマンションはいつもの半分以下の大きさに見えるのです。

少し寂しい気持ちになりました。

どういう原理?

理由を考えているうちに「低い位置にある月は大きく見える」という現象を思い出しました。地平線近くの月は近くにあるビルなどとの比較からより大きく見えるというものです。

ただ、今回の場合は、近所のビルもタワーマンションも月とは違い、全く動いていません。

少し考えた後、

対象物が自分の視野に占める割合によって大きさが変わるのではないかと考え始めました。

窓際まで近寄ると、窓の外の景色が広々と見えます。
(皇居があるので、遠くの景気まで見ることができるのです)

自分の視界に占める近所のビルの割合が小さくなるので、小さく見えるようになるのだろうと思ったのです。

この現象は私だけに起こることではなく、人間であれば誰でも同じ経験をするはずだと思いました。

そこで、ネットで検索してみました。
やっぱり、同じことに気が付いた人がいました。

一人目は理系女子学生さん(2019年当時)

もう一人はなんと中学1年生(今は何歳でしょう?)

https://www.higo.ed.jp/center/wysiwyg/file/download/42/5932

2人とも私と同じようなことを考えていました。

ちゃんとした学術的な正解が知りたいところですが、
謎のまま残しておくのも楽しいですね。

あなたも窓の外の景色を見て目の錯覚を楽しんで下さい。

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山岡さとる
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