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顕在意識(マインド)の思考の限界を知る 過去のパターンとスコトーマ

『自由意志』というものについての
とらえ方は、僕自身の中で
ずっと大きなテーマの一つでした。

スピリチュアルな方面の
知識を追求する以前から、

僕の中では、『自由意志』というものこそが、
人間という生命に与えられた最大の能力だと
思ってきました。


それが、揺らいだのが、プロフィールにも
書いている、僕自身の『カルマの燃焼』
という受難の時期の経験です。

2010年の暮れに読んだ、
デヴィッド・ホーキンズ博士の

『パワーか、フォースか』では、


人間の自我意識とは、大いなる意識からの
借り物に過ぎない、と語られていました。



ラルフ・ウォルドー・トラインの

『人生の扉を開く万能の鍵』
(原題:In Tune with the Infinite)


では、その『大いなる意識』とも呼べる、
『無限の知性』というものの存在が
語られていました。


この二冊の書籍から得た『知識』が、
僕自身の中で、

『自我』だけが自分の存在
ではないのかもしれない、

という考えへと到達させる、
一つの鍵になりました。


その後、いくつかの体験的な理解を経て、
『自由意志』というものは幻想に過ぎない、

ということへの『確信』はどんどん育ちました。


過去記事でも
そのことについて触れています。


参考記事:
自由意志すらも幻想だとしたら すべては必然、を受け容れればすべてが最善の選択になる

いま読み返すと、
ふわふわぼんやりとしてて、

あまり『左脳的』
表現にはなってませんね(笑)

右脳的な理解が先行してて、
左脳的な翻訳が間に合ってなかった

ということですね。


ですがその後、Web-book
【引き寄せの法則の真実】

の執筆に取り掛かって、

今まで僕がこのブログなどを通じて培ってきた
『学び』を体系的にまとめることで、

ようやく自分の中でもすんなりと
腑に落ちる説明にたどり着けました。

『自我』というものは、コンピューターで
いうところの『プログラム』に過ぎないのです。

人間の脳は、心や意識といったものの
受信機・翻訳機です。


そして、恐らく、心、意識は、脳の中だけに
収まっている『情報』ではないのでしょう。

細胞内のDNAに宿る『情報』

もっとミクロに解析すれば、
すべての物質の素粒子レベルの状態、


スピリチュアル的に言えば
『波動』という言葉になりますね。

そういうものに込められた『情報』を、
生物の『脳』という器官が受信しているのです。

そうした『情報』が高度に集約されて、
人間の『自我』というプログラム
をつくっています。

そのプログラムは、
意識内の記憶情報を参照して、

刺激に対する『反応』を出力します。

コンピューターのプログラムが、キーボードや
マウスからの入力信号に『反応』し、

ハードディスク内のデータを参照して
アウトプットを行うのと同じことです。


感情も思考も行動も、すべてはプログラムが
『自動的』に出力する『反応』に過ぎません。


人間の『思考』とは『自由意志』によって
生み出されるのではなく、『反応』によって
生まれているものだということです。


参考記事:
マインドセットの意味を正しく理解すれば、行動と結果を確実に変えられる


その『反応』は、記憶情報内の『知識』という
ライブラリを参照して生み出されます。


たとえば、あなたは朝目覚めて、

『朝食にパンを食べよう』


と考えたとします。

この『思考』に対して、あなたは自分の
『自由意志』で生み出したと『錯覚』しています。


ですが、これはあくまで、

『空腹』という
刺激(インプット信号)に対して、


あなたの『自我』というプログラムが、
あなたの意識内の記憶情報を参照し、


『パンという食べ物』

『それが手元にあって
 食べることが可能だということ』


といったいくつかの『知識』を組み合わせて、


『空腹』への解決法として

『パンを食べよう』という命令(意志)を
あなたの脳に向かって『反応』として
出力(アウトプット)しているのです。

あなたの記憶情報の中に、


『パンという食べ物』や、
『それを食べることが可能』

といった『知識』がなければ、


『パンを食べよう』という『意志』
どうやっても生まれないのです。


あなたのすべての思考、
顕在意識(マインド)が生み出している、

あなたが、あなた自身のものだと
錯覚している、すべての『思考』は、

『反応』の結果であり、あなたの意識の中に
形成されている『知識』を超えたものは、
絶対に生まれない、
ということです。


まず、これが『自由意志』が幻想で
あることの一つ目の根拠です。


もう一つは、
『無自覚の選択』というものがあります。

あなたが日常でとっている『選択』の大半は、
あなたの顕在意識(マインド)を通さない、
『無自覚の選択』です。

たとえば、あなたが毎日会社や学校に通うとき、


その『通勤ルート』を選択しているのは、

あなたの顕在意識(マインド)
の選択ではありません。

あなたの『過去のパターン』に基づいて、
無意識的にそれを選んでいるのです。


あなたの意識の中に、


『いつもの道よりも近道ルートがあった』

とか、

『今日は事故でいつもの道が混雑してるらしい』


といった『知識』が生まれないかぎり、

あなたにとって、『他の道で通う』という
『選択肢』は、認識の盲点(スコトーマ)と
なって観えなくなっているのです。

これも、『自由意志』という錯覚の一つです。


あなたはあなたの意志で、

その道を選んでいるように
『錯覚』していますが、

それは単に、他の選択肢が
『スコトーマ』によって
観えなくなっているだけなのです。


『通勤ルート』だとそれほどの問題も
感じませんが、生活習慣、食習慣といった
ものに置き換えてみればどうでしょう?

あなたの意識の中に、
あなたが毎日繰り返している

生活習慣、食習慣が、
『生活習慣病』の原因となる、

というリスクについての
『知識』がなければ、


あなたは『スコトーマ』の中で、
自ら、将来の自分の健康を損なう
『選択』を選び続けていくことになります。


この『無自覚の選択』こそが、
『運命』『偶然』という幻想の正体です。

同時に『望まない引き寄せ』のカラクリです。


あなたが、自分自身の人生について
真剣に考えるのなら、自分自身の『思考』
というものの限界を知る必要があるのです。

あなたはどうやっても、
『知らないことは選べない』のです。

『知識』のないことは想像できません。

想像できないものは
現実の経験としても『創造』できません。


あなたはまず、
自分が何を知っていて何を知らないのか、

何を自覚できていて、
何を自覚できていないのか、

そのことに『気づく』必要があるということです。


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