再生
こんばんはsatoriです。
熱波師の資格をとりました。
今回素敵なご縁で『ゆゆのゆ』に楽曲を提供させていただきました。私の楽曲がマンガに出る日が来るなんて思っておりませんでした。よりマンガ、楽曲を楽しんでいただけるよう、楽曲解説です。
銭湯に入って『生き返った~』というところから『再生』という曲名にしました。些細な一言だったり、一人にもらった拍手だったり、あったかいお湯に浸かったり、そんな簡単なことで人の心は生き返るという曲です。
A
60兆の細胞が日々生まれ変わるなら
君との思い出は細胞を越えるの
あの日押したボタンの続きが心音になって
遠回りしては体温を越えたの
体の細胞は約3か月程度で入れ替わるそうで、思い出は細胞を越えたところに残っているんじゃないかという入りです。エモいですね。ボタンは音楽の再生ボタン、給湯器のボタンの二重の意味で使っています。さとりちゃん視点で、あの日押した音楽の再生ボタンが繋がって今私は歌っている。銭湯視点だと給湯ボタンを押してお湯が出て体温が上がるイメージです。女子高生が細胞という言葉を使うか若干怪しいですが、授業で聞いたんだと思います。きっとそう。若干高齢なので私もJKです。チョベリグ。
B
誰かの何かになりたかった
そんなことばかり考えた
不可能だって咲かそうよって聴こえた気がした
価値を変えてと笑ってた
配信のイベントでゆゆちゃんが勝てなかったのを踏まえ、かぐやちゃんがゆゆちゃんの力になるにはどうしたらいいか考えるシーンがありました。『誰かのなにかになりたかった』は『おばあちゃんの銭湯を必要としてくれる人がいる』と考えるゆゆちゃんと『ゆゆちゃんの力になりたい』かぐやちゃんをイメージしています。
友達のかぐやちゃんがゆゆちゃんに青い薔薇の話をするシーンがあります。青いバラは自然界に存在せず、交配による品種改良でも実現不可能と言われていましたが、研究者の努力により実現しました。
青い薔薇の花言葉は「不可能」「存在しない」から「夢 かなう」「奇跡」 に変わりました。 青い薔薇が不可能を可能にしてと笑っているイメージです。
サビ
羽はないけど華もないけど
まだ勇気のゆの字もないけど
ぽつり落ちた雫が
輝く夜に繋がっていると
信じてみたい
君がいたから僕は生き返るよ
よはね、こはね、はな、ゆゆ、しずく、かぐや
主要メンバーの名前を入れています。
ゆゆちゃんが路上ライブで人が集められる綾瀬さとりちゃんを羨ましがるシーンがあったため、さとりちゃんからも『音楽ではない分野で自己表現できる場所があるみんなが羨ましい』というメッセージを伝えるイメージです。
さとりちゃん視点から路上で応援してくれた人がいたから生き返った
ゆゆちゃん視点から銭湯再建を手伝ってくれた人がいたらから生き返った
かぐやちゃん視点から携帯を見て終わる毎日がゆゆちゃんがいたから生き返った…という当てはめて考えられるようにしています。
君がいたから僕は生き返るよで一気に音楽が進みだすところ、魂込めてます。私自身の音楽人生を生き返らせてくれた恩人2人に関わっていただきました。まッきーさん(アコギ)、Okayu君(ボーカルエディット、グロッケン)、本当にありがとう。愛。絶対に女性ベーシストがほしいと思い片瀬ゆうさんにお願いしています。ボーカルラインを邪魔せずそれでいてメロディアス、素晴らしい演奏です。愛。ボーカルはYukiさん、優しく語りかける部分と力強く叫ぶところのメリハリあって最高です。愛。アコギで弾き語りしたら多分泣きます。私が。女子高生でも浮かびそうなコードで作曲しておりとても簡単です。Fでてきません。初心者からでも一生懸命練習したら1か月で弾けると思います。ぜひ。
2A
フルスピードで飛び出した
きっとまだ間に合うから
僕はマイクを使う 君は何で歌う
ピタッと止まった秒針がまた動き出して
長い方を追い越した 後ろも向かずに
さとりちゃんが男勝りな印象だったのでフルスピードで飛び出すの似合いそうだと思い入れています。さとりちゃんは音楽で、君は何で居場所を作るの?というイメージです。
演奏が止まる部分があったのでピタっと止まった~の歌詞を入れています。
細胞を越える、体温を越えるの流れで追い越したを使っています。
秒針がまた動き出すのも再生、営業していなかった銭湯の時間が動き出すイメージです。
2B
誰かの何かになりたかった
そんなことどうでもよかった
弱いまんま怖いまんまの昨日に
お礼でも言いに行くよ
誰かから求められたものになろうとするのではなく、楽しいからやる、好きだからやるみたいなもののほうがキラキラしてるよという意味です。
どれだけ弱くて直視するのが怖い過去でも結局は自分の選んできた道なので、お礼でも言いに行くよという流れです。
お礼でも~でサビで入れられなかった主要人物のれいさんを入れています。主人公はゆゆちゃんですが、ストーリーは住み込みで銭湯を維持していてくれていた「れい」さんから始まっていると感じたため、サビ前に「れい」さんの名前を入れたい気持ちが強くありました。
サビ
羽はないけど華もないけど
まだ勇気のゆの字もないけど
ぽつり落ちた雫が
輝く夜に繋がっていると
信じてみたい
エンドロールは君とみたい
映画のエンドロールって関わった人の名前がみんな出てくるじゃないですか、そのイメージです。僕という映画のエンドロールに君の名前がほしい。プロポーズの言葉にどうでしょうか。責任は持ちません。
C
君と過ごしたあの日々のこと
入ったヒビのこと
出会った意味のこと
灯火になって 想いに変わって
乗車券はないさ 夢行きに乗って
日々、ヒビ、意味、とも『しび』、想『いに』夢『行き』
で韻を踏んでいます。言葉遊びです。
『こと』を『鼓動』『想像』『方法』『構想』『早朝』…みたいにする案もありましたが、ごちゃごちゃしたのでやめました。
ゆゆちゃんがみんなに内緒で作曲を依頼したことからすれ違いが起こるため、君と過ごしたあの日々、入ったヒビ、出会った意味はそれをイメージしています。
D
夢は叶うよ
夢は叶うよ
願えば叶うよ、青く光って、想いを伝えて、触れて変わって…いろいろ案がありましたが、ここはストレートにいこうと思い、夢は叶うよにしています。青い薔薇です。
マンガを読んで、楽曲を聴いて世界観を広げていただけたら幸いです。感想などいただけましたら私も生き返ります。
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