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「自分でちゃんと考えなさい」と言われた子どもの頭の中で起きていること
予測不能な時代を生き抜く力を育む
『Satori式アート思考子育て』
主宰の佐藤りえこです
子どもに「考える力」を
身につけさせたくて
ことあるごとに
「自分で考えなさい」
と声かけしていないでしょうか?
私も毎日のように
言いたくなるものの、
ぐっと飲みこんでいます
いや、うそ。
あんまり飲み込めていないデス。。
つい言っちゃって、
その後に言うべき言葉を
一生懸命捻り出します
なぜなら
親に「考えなさい」と言われたときに
子どもの頭の中で
起きていることはこんなものだから
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「かんがえる」を考える
これ、子どもが
ふざけているわけではないのですよ💦
「考えて」と言われただけでは
何について
どうすることが
「考える」ことなのか
対象が明確でないために
子どもの頭の中ではただ
「かんがえる」という言葉が
ぐるぐるしてしまうのです
たとえばこんな場面
↓↓↓
物の下にあるモノを引っ張り出したら
上にあった物が落ちて壊れた
これ、実はけっこう
たくさんの要素が絡んでいるんです
・下のモノを引っ張ったことでバランスが崩れた
・バランスが崩れたことで上の物が滑った
・滑った先に引っ掛かるものがなかったことで物が落ちた
・物が床に落ちた衝撃で壊れた
この因果関係を
ひとつひとつ踏まずに
端折って叱るとこうなります
↓↓↓
「下のモノを無理に引っ張ったら
上にある物が落ちて壊れるの当たり前でしょ!
少しは考えなさい!!」
親からしたら
当然すぎる流れですが、
子どもからするとこの叱り方は
「風吹けば桶屋が儲かるの当たり前でしょ!
少しは考えなさい!!」
と同じこと
こんな風に言われたら
????????
となってしまいますよね
「間を抜かす」と、
どこから手をつけて
何を考えていいのか
わからなくなってしまうのです
だから、こうなっちゃう(再掲)
↓↓↓
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「考えたら分かるでしょ」
「ちょっとは自分で考えなさい」
ついつい言ってしまいがちな言葉ですが、
「考えて」と言うだけで
「考える力」はつくものではありません
「考える」に必要な
やり方や手順などを
間を抜かさずに
見せてあげることで
「考える方法」が身につきますよ
はしょらずに
ていねいに
ひとつひとつ
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