「なんで?」が思考停止を生んだ瞬間〜旅先でのエピソード〜
探究学習のときには「なんで?」の質問はもちろん有効ですが、日常会話では「なんで」や「どうして」は答えるのが難しいもの
Satori式アート思考子育てでは、「事実を聞く4W1H」の質問に変換することをおすすめしています
実は、昨晩温泉で出会ったお母さんが「なんで?」の質問をしてお子さんを見事にフリーズさせた瞬間に立ち会ってしまったので、「なんで」「どうして」の質問の危険性について改めて今回のエピソードとともにお伝えしますね
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息子の2足あるスノーブーツの1足が完全にサイズアウトしてしまったため、譲り先をどうしようかな... と考えながら夫と息子と分かれて温泉に向かいました
そこには息子よりも少し小さい男の子がお姉さん・お母さんと一緒にいたので、もしや譲り先になってくれるのでは?ここで出会ったのも運命では?と思い、声をかけるタイミングを見計らうことに
男の子はとても社交的で、そこに居合わせた70歳ほどの年配女性と元気にお話ししていました
「2がつに6さいになるんだ」
「2がつの1と5のひ」
「はるからしょうがくせいなんだよ」
はきはきと受け答えをする様子がほほえましく、賢くて活発な子だなぁ...と思いながら見ていました
とはいえ、お互いに裸のまま突然声をかけても驚かせてしまうかと思い、脱衣所で声をかけることにしたのですが、わたしが脱衣場に戻ったときには男の子のお姉さんとお母さんだけで男の子の姿はありませんでした
そして声をかけようと思ったお母さんはずっとスマホをいじっていたので、なかなか話を切り出せないままとりあえず支度を進めていたら、そこに先ほどの男の子が戻ってきました
その瞬間、さっきまで活発に動いていた男の子は、見事に表情も体もフリーズしてしまったのです
わたしも瞬間的に以下のことがどっと頭に浮かび、どこから順を追って説明すればいいものなのか悩んでしまいました(わたしが聞かれたワケではないのに😅)
・設計...
・理事会の決定...
・利用者の構成比...
・滞在時間...
・ターゲット...
わたしの頭に浮かんだ「男湯が狭い理由」の材料となるものはもちろん5歳の男の子の中にはないでしょう
この、理由の材料となるものがない段階で突然「なんで」や「どうして」などの理由の質問をしてしまうことで思考停止を生むのです
まず聞いてあげたいのは「事実を聞く4W1H」
「どこが狭いと思ったの?」 ☞Where
「浴槽が狭かった?それとも洗うところかな?脱ぐところ?」 ☞Where
「男の人のお風呂には、何人くらいいた?」 ☞How many
「男の人のお風呂には、子どもはいた?」 ☞Who
これらの質問をして子どもの中で「事実」を整理させてあげることで、理由の材料となるものができてくるのです
この整理をした上であれば「なんで?」と理由を聞く質問はやっと生きてきます
もしも次の機会にお子さんに対して「なんで?」と最初に聞いてしまったときにはそれが探究学習を始めるつもりで口にしたものかなんとなく口癖のように言ってしまったものかちょっと気にしてみてください
そしてできることならお子さんを思考停止させないよう、「事実を聞く4W1Hの質問」に変換してあげてください
(この場合のお母さんはスマホを見ながら「なんで?」と言っていたので、探究学習を始めるつもりではなかったようです💦)
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結局わたしもそこで思考停止してしまったためスノーブーツの譲り先になって欲しい...というお声がけはできずに終わってしまいました😅
はしょらずに
ていねいに
ひとつひとつ
子育て時間を楽しみましょう🎶
「折れない心」で問題解決する子を育てる家庭教育プログラム
Satori式アート思考子育て体験会を開催!
体験会では、Satori式アート思考子育ての3つの柱のひとつである
「子どもの考える力を伸ばす質問」を実際に体験していただきます
親が質問を転換させることで子どもに「考える道筋」をつけ、
頭の中の情報を整理させるため考える力を伸ばすことができるものです
子どもは自分の意見に自信が持てるため、自己肯定感を高めることができます
体験会の開催概要は以下の通りです
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1月17日(水) 10:00〜12:00
1月18日(木) 10:00〜12:00
1月19日(金) 10:00〜12:00
1月20日(土) 10:00〜12:00
1月21日(日) 10:00〜12:00
1月22日(月) 10:00〜12:00
1月23日(火) 10:00〜12:00
各回定員:3名
会場:オンライン(zoom)
体験参加費:1,000円
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ぜひ体験会にご参加いただき、家庭で繰り返し実践してみてください
きっとお子さんの成長を感じられるはずです✨
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