【世にも奇妙な物語】首のない鶏の真相
よくある話ですが、大人になって子供の頃の不思議体験の真相に気づくことがある。
田舎暮らしの小学生夏休み、家が学校から近いという理由だけで
夏休みの鶏の世話係に任命され、友人を誘い学校に通った。
ふだんはみんなの鶏だが、私だけが独占できる鶏になり、私はうかれていた。
心底かわいがってあげたく小屋からだし散歩もしていた。かしこい子で遠くにも行かず誘導すれば素直に小屋に戻った。
その日も友達を連れ、鶏を小屋からだし片付けをし、
小屋周りではしゃいだあと、鶏を小屋に戻した。
その次の日、鶏は小屋からいなくなっていた。
必死に探したが小屋に損傷もなくドアが開いていた。
職員室にいた先生を呼び、鶏がいないことを説明した。
逃がしたのではないかと思われるのではと思ったがそんな事をするはずがない前提にS先生は話を聞いてくれた。
とりあえずカラスや猫に狙われる前に見つけなければと学校の周りも探し回ったが見つからず友達は泣き出した。
泣いてる子もいるし夕方だし今日は帰ろうとS先生は言い、また明日探そうと解散となった。学校のすぐ側が家の私は大人に黙って暗くなるまで1人でうろついていた。
学校裏には林のような場所と土砂を山のように積んでいる場所があった。山と言っても子供でも1分で頂上へ上がれるような大きさだ。その山の頂上から周辺を確認してみようと登ってみると頂上に鶏がいた、いたのだが、首から上がなく当時グロテスクと無縁の私はそれを鶏と判別がつかなかった。不思議なものがある、明日S先生に聞いてみよう、それより鶏が今日も見つからなかったとがっかりした。
次の日、また友人と私と同じ先生で鶏を探した。他の先生も私達と別行動で探してくれていたらしい。
だからきっと見つかるからと先生は私達を励ました。
土砂が積み重なる例の小さな山近くを通り、私は先生に昨日の謎をぶつけた。先生は見てくるから危ないから登らないようにと注意し見に頂上へ向かった。そこで先生は悲鳴を小さく上げた。頭のない鶏を見つけたのだ。
私は先生に、それなんですか?と聞いた。友達は見てないのでひたすら鶏を気にして私と先生の無駄な行動に苛立っていた。
先生は、カビンやわ。といった。
私はあ、なんだ、カビンか。花瓶かカビンかわからないけどカビンとわかれば、それよりの鶏を探そうと、
先生を急かした。
先生はあとは先生達で探すので帰りなさいと
強めにいった。私達は頑固拒否したが
受け入れてもらえなかった。
一度自宅に帰り、私と性格の素直な友達は私の誘導で
先生を追うことにした。
先生達はあの砂利の山に集まっていた。
カビンを見てるのだろう。
体格の良い男性教員がカビンをタオルに包んで持ち上げた。
みんな先生達はそわそわしていた。
女性の先生は三人来ていて1人は具合が悪くなったらしく女性教員に支えられ砂利山をふらふら降りた
友達は、先生に鶏を早く探すよう言ってくる!とカビンを持って学校方向に向かう男性教員を追いかける事を決めた。
私はあの残ってる先生にも頼んでみる!とその場に残った。
ちらほら6人以上いた先生達が1人、2人と学校に向かい、先生はS先生ともう一人の残る2人になった。
すでにピンときた方もいるかも知れないが、いやいないだろうが、この2人の先生は砂利山の上でキスをしだした。
私は、それをただ木の木陰からみていた。
ここで私の説明になるのだが、小学生の頃はよく
友達の家が覚えられず知らない家に間違え侵入し、
思いがけない場面に出くわす事が、
他の同級生より多かった。そのせいかキスやらに
なんの感情も湧き上がらない子供になっていた。
なので、本当にただ、木陰から鶏のことをいついうかタイミングを伺うためだけに見ていた。
だか、いくら待っても先生達のキスは終わらず、
私はあの2人に鶏を託すのを諦め、2人の大人を気遣い
友達には違う場所を探そうと誘導した。
もちろん、先生達は誰も鶏を探してはくれなかった。
私が小学生の間では、キスしてた2人の教員が結婚したという話は結局聞くこともなかった。独身かもわからないが。
鶏の事件があってから何ヶ月も経ち、
友達とあの鶏はかわいいから誰かに飼われてるはずだと
いう話で着地していた。
学校の休みの日、私は数ヶ月ぶりに砂利山に登った。
海が見え、山が見えた。
風も気持ちよかった。
周りは整えられてない自然の緑ばかりなせいか
まるで舞台のように中心にあるように感じた。
ぐるっと空を見ながら周ると視界に学校が入った。
ここ周辺で一番高く大きな建物だ。
今思うとの推測でしかないが、
この鶏事件は警告であったのではないだろうか。
この暗くなると子供の立入禁止区域になるこの場所は、誰かのキスのたまり場で、
学校から様子を見てる人間がいるとしたら…いや、、夜だとここは暗くて見えないか?私が確認できる日はない。
ただ鶏の最悪非道な巻き込み事件なのか
田舎のこじれた愛は恐ろしいのかもしれない
次回 人が少ない道を歩くのを好む私がこれまでみた浮気現場ベスト3を発表、あくまで予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?