3.11 あれから10年
どーも、レオです🦁
2021年3月11日。
今日で東日本大震災から10年が経ちました。
今回は、あの日のことやその後の僕の人生についてお話ししようと思います。
何が起きてるかわからない
パニック状態の中声をかけたあの瞬間
2011年3月11日。
当時小学6年生。宮城県仙台市出身の僕は、卒業式を1週間後に控えて、教室で授業を受けていました。
いつもと何も変わらない、ごく普通の日。
「あと1週間で卒業かぁ〜」
そんなことを思いながら、先生の話を聞いていました。
そんな時、わずかながら揺れに気づいた僕は、「先生、地震!揺れてるー!」
と言い、教室がシーンとなりました。
最初は本当に小さな揺れだったので、
「本当に揺れてる?」ってくらいの揺れでした。
ただ、それが非常に長かったんです。
たまにある、震度3とか2とかの地震かと思っていた僕は、揺れる時間の長さに、違和感を感じていました。
その瞬間、大きな揺れが教室を襲いました。
廊下にあった棚や置物は倒れ、ドーーン!と大きな音を立てていました。
そうなれば、もう教室はパニック状態。
クラスの女子たちは泣き崩れ、先生は教室にある大きなテレビを抑えながら、
「机の下に隠れなさい!!早く!!
自分の体が隠れるように頭を隠して!!」
そう叫んでいました。
何が起きているのか全く分からなく、ただただ先生に言われるがまま、机の下に隠れました。
当時のことを思い出すと、僕もパニックだったけど、周りの方がもっとパニックだったので、声をかけて諭したり、不思議と周りを見て行動していました。
この時、初めてサッカーでキャプテンやってて良かったと思いました。
苦しい状況でチーム全体を見て、調子悪そうなチームメイトに声をかけたりしていた経験が、サッカー以外の場面で活きました。
その日は、仙台では珍しいくらい大雪が降りました。
「何で今なんだよ」と思いました。
寒いし、靴は濡れるし。
停電して暖房も動かなかったので、ダルマストーブをみんなで囲んで温まり、クラスメイトと親の迎えを待っていました。
仙台で過ごす最後の1ヶ月
当たり前が当たり前ではない日々
うちは両親が共働きで、迎えに来れる距離ではなかったので、当時中学生の姉の友達が僕のことを迎えに来ました。
姉は犬たちを家から連れてきて、祖父母と小学校の体育館で合流し、ダルマストーブで温まっていました。
夜には母が徒歩で2〜3時間かけて小学校まで帰ってきて、父も大渋滞をくぐり抜けて帰ってきました。
家にもダルマストーブはあるからと、家で家族四人で一つのベッドで寝ました。
僕は春から青森山田中に進学することが既に決まっていたため、地元仙台で過ごす時間は残り1ヶ月でした。
でも、それまで仙台で過ごしていた時間よりも、最後の1ヶ月の方がインパクトがあったし、素晴らしい思い出として心に残っています。
食糧を求めてスーパーに並びましたが、長蛇の列を見て断念し、家にあったストックたちを消費していきました。
ダルマストーブで米を炊いて、紙コップに入れてお粥みたいな感じでご飯のお供と共に食べてみたり。
ごく稀に、避難所となっていた学校の列に並び、ご飯を食べていました。
正直言って、お腹いっぱいにはならないし、とてもじゃいけど笑っていられる状況ではありませんでした。
サッカーをしに青森に行くのに、サッカーができない日々が続いたことで、本気で青森に行くのを辞めようとまで思いました。
そんな状況でも勇気や元気を与えてくれのは
やっぱりサッカーでした。
震災復興試合で魅せてくれた
キングカズのゴールとカズダンス
予定されていたA代表の試合が開催できず、その代替試合として開催されたのが、東日本大震災復興支援チャリティマッチです。
日本代表とJリーグ選抜として集められた選手たちのことを、羨ましく思いながら見ていたのを覚えています。
僕はその試合で
人生で初めてサッカーを観て涙しました。
それは、キングカズこと三浦知良選手のゴール、そしてカズダンスを観てでした。
キングカズは僕の父と同じ誕生日で、ずっと好きだった選手でした。
同じ誕生日だからと、今は亡き我が家の最初のワンコであるゴールデンレトリバーに『カズ』と名付けたくらいです。
そんなキングカズが、あの試合でゴールを決めて、カズダンスを披露してくれました。
あの瞬間は自然と涙が出てきたし、やっぱりサッカーって面白いし楽しいなと感じました。
あれからの10年間
そして、10年の年月が過ぎました。
高校卒業までの6年間はサッカーに打ち込みました。青森山田という、厳しく楽しい素晴らしい環境の中で、本当に多くの経験をさせてもらいました。
あの時、青森に行かない決断をしていたら、どうなっていたんだろうと思うくらい、今の僕を形成するには必須な6年間でした。
素晴らしい仲間にも出会いました。
サッカーが出会わせてくれた、本当に大切な仲間です。
大学に進学しても、その仲間達と会う時が1番楽しいし、何にも変えられない素晴らしい時間です。
現在は関東に住んでいて、コロナ禍もありなかなか仙台に帰ることができていません。
ですが、また時間を見つけて仙台に帰って祖父母に元気な姿を見せに行きたいと思います。
今回はここまで。
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