戻ってきた猟師 エスキモーOp.64より(ピアノ曲)
アメリカのエイミー・ビーチの作品。
1.戻ってきた猟師(ピアノ曲)のこと
エスキモーOp.64に収録されている曲の一つ。「エスキモー」という言葉は最近ではあまり使われていないが、作者がつけたタイトルなのでこのまま。
北極圏やアラスカ、カナダの北部に住む先住民を指す。狩猟で得た肉、魚が食生活の中心。
この曲は2ページ構成で、速度が速い曲なのですぐ終わってしまうけれど、その中で3回転調している。
①G dur ト長調 ②D dur ニ長調 ③g moll ト短調 ④G dur ト長調
①獲物を捕ったぞー!と意気揚々と猟師達が帰ってくる
②獲物を分け合う。肉、毛皮を分ける
③雰囲気が怪しくなる。なぜだろう…。分け前で喧嘩、争いが勃発?
④最後は明るい雰囲気に戻る。再び狩りに出たのかもしれない。
私の勝手な解釈だけれど、この様な流れだと思う。
2.エイミー・ビーチのこと
エイミー・ビーチ(1867-1944)は主にアメリカのボストンで活躍した作曲家・演奏家。時期はロマン~近現代。ヨーロッパではブラームス、フォーレ、ドビュッシーが活躍した頃。
母親が優れたピアニストだった。ドイツやフランスの音楽理論をボストンで独習。渡欧は両親や夫に反対されていたが、後に渡欧が叶い、第一次世界大戦によって帰国するまでドイツを拠点に演奏活動をする。
作曲家として成功した初のアメリカ人女性。