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ゴンドラの船頭歌 18の練習曲より

ドイツの作曲家、ブルクミュラーの作品。「大雷雨」の続きにあたる曲。激しい嵐から一変して、とても穏やかな曲。

右手のメロディーが本当にきれい。シャープ3つのイ長調。改めて、イ長調って美しいなあ、と思った。優雅、上品。

実はこの曲を練習し始めたとき、「あ、私、この曲と相性悪いかも」と感じてしまった。

まず、左手。決まった形で書かれているからリズムは難しくない。音が1小節毎に変わるのも別に珍しいことでもないのだけれど、なんか弾きにくい。
1番低い音を中指で弾いて、すぐ手を右に引き寄せて小指で次の音を弾く。
この動きがどうもしっくりこない。
使いやすい指を使っても良いのだけれど、既に楽譜に書いてある指使いをわざわざ訂正するのが面倒くさい。頭の中で変換できるのが良いのだけれど、どうしても楽譜に書いてあるとおりに指を運んでしまう。

それと、右手のメロディーに装飾音符がたまに出てくる。1つのとこと2つの場合があって(2つ以上は複前打音という)。
何を勘違いしたのか、複前打音の2つめの音をメロディー化してしまって(文章だと伝わりにくいかもしれないけれど…)。
装飾音符なのに、堂々と8分音符にしてしまっていた。で、なんかうまいこと帳尻合わせていたからその後は特に違和感なくて。しばらく気づかなかった。
何かの拍子に気づいて、直すのがまた大変だった。

私のなかでこの曲は、「美しいけれど、私にトラウマを植え付けた曲」という立ち位置になった。

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