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なんでWOWOWドラマはこんなに面白いの!?

WOWOWドラマを見たことがありますか?

Amazonプライムなどの動画ストリーミングサービスでも一部作品が公開されていたりするので、知らず知らずのうちに見ている方もいらっしゃるかもしれません。

WOWOWのオリジナルドラマは、地上波ドラマとは異なる独自の魅力を持っています。

そんなWOWOWドラマが私は大好きなのですが、なぜWOWOWドラマは面白いのでしょうか?

今日はWOWOWドラマの魅力に触れ、私のおすすめ作品をご紹介します!

そもそも「WOWOW」ってなんだ?

「WOWOW」という名称は広く知られているかと思います。ただ、いざこの記事を書こうと思った時に、私はWOWOWそのものをよく知らないことに気づき、あらためて調べてみました。

WOWOWは「衛星放送」の事業者であり、その歴史は長く、日本初の有料民間衛星放送事業者として1991年に開局した放送局です。

現在では、衛星基幹放送(BS放送)とインターネットを通じた「WOWOWオンデマンド」の配信サービスを提供しています。

私たちが日常生活の中でよく知る「地上波放送」と「衛星放送」の主な違いは以下の通りです。

⚪️地上波放送
地上の送信所や中継所を介して電波を各家庭へ届けます。
そのため、受信には地上デジタル用アンテナが必要です。
地形や建物の影響を受けやすく、受信障害が発生することもあります。
基本的に無料で視聴できます(NHKは受信料が必要)。
収益は主にスポンサー企業のCMによって賄われています

⚪️衛星放送
赤道上空約36,000kmにある人工衛星を中継点として電波を送信します。
これにより山間部や離島など、地上波ではカバーしきれない地域でも視聴が可能です。専用のパラボラアンテナが必要です。
WOWOWなどの有料サービスでは、契約者から徴収する視聴料が主な収益源です。
これにより、広告に依存せず高品質なコンテンツ制作が可能となっています。

ちなみに、「WOWOW」という名称は、「驚き」や「喜び」を表す「WOW」を2つ重ねたもので、「World Wide Watching」(世界中で視聴される)という意味も込められているそうです。

WOWOWドラマが面白い理由

結論から言います。
WOWOWドラマが面白いのは、

スポンサー収入に縛られない自由な制作ができるから

だと思います。

地上波はスポンサーの広告収入が大きな収益の柱ですから、テーマは大衆にウケるキャッチーなものになりますし、中身もあまり「尖って」たり「攻めすぎない」マイルドな仕上がりになるように思います。

一方、WOWOWドラマは有料放送であり、視聴率に縛られることなく、加入者の満足度を最優先に制作されています。

スポンサーの広告収入に頼らないビジネスモデルであるため、テーマの独自性やチャレンジングな表現が可能になり、結果として骨太な見応えのある作品ができるのだと思います!

おすすめのWOWOWドラマ

WOWOWドラマはどれもすごく面白いのですが、その中でも特に私がのめり込んだ作品を3つご紹介します!

しんがり~山一證券 最後の聖戦~(2015年)【全6話】

1997年に自主廃業した山一證券を舞台に、会社の清算業務に最後まで尽力した社員たちの奮闘を描いた実話ベースのドラマです。

山一證券はバブル崩壊後、巨額の簿外債務が発覚し、経営破綻に追い込まれました。

多くの社員が再就職を目指して去る中、12人の社員たちは「しんがり」として残り、顧客資産24兆円の返還や隠蔽されていた債務状況の解明に取り組みます。

彼らは会社が犯した過ちを世間に明らかにする責任を背負いながら、最後まで使命感を持って戦い抜きます。
特に、当時話題となった社長の号泣会見や、社員たちが直面する苦悩と葛藤がリアルに描かれています。

この作品は、企業倫理や責任とは何かを問いかけると同時に、仕事への誇りや覚悟について深く考えさせられる内容です。

沈まぬ太陽(2016年)【全20話】

山崎豊子による社会派小説を原作としたドラマで、巨大組織と個人の信念の対立をテーマにしています。

主人公・恩地元は航空会社で労働組合委員長として働きますが、その正義感ゆえに上層部から疎まれ、海外支店への左遷や閑職への異動を繰り返されます。

その後、日本史上最悪の航空事故が発生し、恩地は遺族対応や企業再建という過酷な任務を担うことになります。

組織内部での腐敗や派閥争いが描かれる一方で、恩地の信念と苦闘がリアルに表現されており、全20話という長編ドラマならではの深みがあります。

本作は、個人と組織の関係性や正義を貫くことの難しさを問いかける重厚な作品です。

石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~(2017年)【全8話】

2001年に発覚した外務省機密費流用事件を基にしたノンフィクションドラマです。

警視庁捜査二課の刑事たちが、公金横領や汚職といった不正行為を追及し、大物官僚たちを摘発するまでの過程が描かれています。

内部告発者との接触や捜査過程で明らかになる権力構造の闇など、生々しい現実がテーマとなっています。

刑事たちは巨大な権力に立ち向かいながらも、多くの困難や圧力に直面します。

それでも正義感を貫き、不正を暴こうとする姿勢には強い意志と使命感が感じられます。

この作品は、日本社会における権力構造や倫理観について鋭く切り込む内容であり、視聴者にも深い問題意識を投げかける社会派ドラマです。

WOWOWドラマが支持される理由

WOWOWドラマは、「本格的な社会派テーマ」「高い映像美」「短編構成(一部例外あり)」「自由な制作環境」といった要素で地上波ドラマとの差別化を図っています。

その結果、質の高いエンターテインメントと深いテーマ性を兼ね備えた作品が生まれています。

今日ご紹介した3作品はもちろんのこと、今までWOWOWドラマをみて「外した・・・!」と思ったことは一度もありません。

一度観ればその魅力に引き込まれること間違いなし。

まだ観たことがない方は、この機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

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