バレーボールで今まで対戦した中で一番印象に残っている選手
今日は、
「バレーボールで対戦した相手でめちゃくちゃ印象に残っている選手」
ついて書こうと思います。
それはいつ、誰だったかというと、
自分が大学1年生の3月、福岡県であったTOP6という、
6つの大学が集まって行う交流試合で対戦した、
当時近畿大学の2年(自分は浪人したので同い年ということになりますが)
リベロの迫谷竜児選手(さこたにりゅうじ、崇徳高校→近畿大学→大分三好ヴァイセアドラー)
です。
もちろん話したこともないし、向こうは自分の事は記憶に無いでしょう。
しかも自分からすると崇徳とか近畿大とか、
「名門校の手の届かないレベルの選手」
みたいな感じだったのですが。。
試合したのが3月というシーズン前でどこのチームも固まっていない感があって、
当時対戦した近畿大学も例外ではなく、
「身長の高い選手が多く、個々の能力は高いけどまだ嚙み合ってなくて凡ミスも出る」
という印象でした。
あとTOP6という大会自体が「練習試合」のような大会だったので、
メンバーも入れ替えながら、
「熾烈なレギュラー争いをしているテスト試合」
という感じだったのではないかと思います。
そんな中で迫谷選手もリベロとして出場していたのですが、
何で今も彼の名前を挙げるかと言うと、
とにかく声を出し続けている
ところが凄かったからです。
もちろんリベロは守備専門というポジション柄、レシーブも凄かったです。
バタバタした中でポロっと落ちそうなボールをダッシュして拾ったり、
「1本目のボールは全部拾う」
勢いのレシーブ力も凄かったですが、
それよりも 声 雰囲気 覇気 が凄かった。
1番印象に残っているのは、近畿大学が凡ミスをしてムードが下がりそうになった瞬間が何度かありました。
こちらにとっては
「相手の雰囲気も下がる!今がチャンス!一気に連続得点取ろう!」
という感じだったのですが、
そこで迫谷選手が声を出し続けて仲間を鼓舞し続けて、
自分はそこで、
「あ、迫谷くんがめちゃくちゃ鼓舞するからムードが下がらない。隙がなくなった。」
「迫谷くんがいるから勝てない。」
と感じたことが、めちゃくちゃ印象に残っています。
(元から力の差はありましたが、余計に力の差を感じました)
「迫谷くんがいるから勝てない」
と思ったことが、プレーではなかったから余計に印象に残っています。
(もちろんプレーもすごかったんですよ!!
あと他の選手たちがどう思ってたかは分かりませんが。)
もちろん、もっと上のレベルにいくともっとすごい選手はたくさんいると思いますけど、
「相手にこの人がいたから負けた。しかもプレーではなくチームのムードを高められて負けた。」
と感じたのはこの時が初めてだったので、
「こういう貢献の仕方がある」
「こういう姿勢を大事にしたいな」
とか、価値観が大きく変わった瞬間だったので、めちゃくちゃ感謝してます。
今もスポーツ選手に関わる機会がありますが、
プレー以外の部分もすごい!
と思われるような魅力を持ってもらいたいなと同時に、
プレー以外の部分でもどう貢献しようか
と考えて取り組むことも成長に繋がると思うので、
そんなことも意識してもらえたらなと思いますね。