四万十川ウルトラマラソンの備忘録
令和5年10月15日に四万十川ウルトラマラソンに出走。
前回はウルトラマラソンに向けたトレーニングを書いたので、今回は前日、本番の事を書きたい。
作戦
作戦は、
・とにかく食べる事
・ペースを上げない事
・疲れたら躊躇なくペースを落とす事
である。
補給については言わずもがなで、糖質がなければ走る事ができない。
消化には時間がかかるため、枯渇してから補給するのでは遅い。
最初から補給を欠かさず走る。
ペースについては、4'00"〜4'30"ぐらいで考えた。
ネットとかで調べると、ゴールタイムはフルマラソンの3倍のタイムとか書いてあるが、5年ほどマラソンも走ってないので、ペースについては完全に未知の領域。
せっかく走るのに、あまりに遅いペースで走るのも勿体無い気がしたので、上記のペース設定で。
しかし、100kmも走ると自分の体がどうなるか想像もつかなかったので、疲れたら粘る事なく躊躇なくペースを落とすと決めた。
前日 スタートまで食べまくる
前日は9時に職場の4人で集合し車で出発。
途中のサービスエリアで昼食をとり、受付に16時頃到着。
車の中では炭水化物補給のために、ジュースとグミを食べていた。
夕食はラーメン大盛りとライス。
20:30頃に就寝し、すぐに寝る事ができたが、0:30頃に目が覚めそれからは寝付けず。
3時に起床。
朝はコンビニで買った大きめのおにぎりと、ホテルで出してくれた小さめのおにぎり3つ、バナナと味噌汁を食べる。
前日からかなり食べているので、常に満腹状態。
ホテルからのシャトルバスは思ったより頻繁に出ており、好きなタイミングで乗車する事ができた。
会場には4:20頃に到着。
思ったより寒さは感じない。
早速トイレにピットイン。
5時頃に荷物を預け、貰ったアミノバイタルを摂取。
スタートはほぼ最前列に並ぶ事ができた。
前に並ぶのは殆ど苦労しない感じ。
序盤戦 満腹&オーバーペース
最初はゆったり入る。
有酸素の代謝が立ち上がるまではゆったりと。
早速5kmで持っていたゼリーを摂取。
たしか、5km過ぎに2位集団に追いついて、しばらくその集団で走る。
10kmでジェル補給。
昨日から食べまくっているので、この辺りはお腹いっぱいな状態。
この辺りまでの上りはかなり緩やかで、息切れもほとんど感じなかった。
15kmを過ぎてかなり斜度がキツくなってくる。
ここで2位集団がばらけて4位ぐらいでしばらく走る。
斜度は急だがマイペースを守ったので、そこまでキツさは感じない。
21km過ぎから下りで、結果的にはここで脚を使い過ぎたと思う。
下りで2.3人に抜かれたが、自分を下りで抜いていったランナーは当然自分より脚を使っているため、後々撃沈していった。
30kmで一度トイレにピットイン。
前の方でレースを進めていたので、並ぶ事なくスムーズにトイレに行けた。
中盤戦 脚の限界
42.2kmの通過が手元の時計で2:54'ぐらいだったと思う。
ただ、大会の距離表示と時計のGPSの距離がかなりズレていたから正確ではないと思う。
55kmからのペースダウンは、沈下橋後の峠のアップダウン。
ここで完全に足が売り切れて、長い地獄が始まる事になる。
63kmで休憩がてらにトイレにピットインし、この辺りからはエイドごとに立ち止まって補給する様になった。
でも、歩き始めてしまうと二度と復活しない気がしたので、どんなにゆっくりでも良いから、とにかく走り続ける事だけを考えた。
終盤戦 ゴールを信じて耐える
終盤はもう作戦もへったくれもなく、ただ歩かず走り続けるだけ。
死ぬほど苦しいが、一歩一歩ゴールに近づいている事をただ信じて前に進んだ。
80kmぐらいまで3位で走っていたが、終盤に3人に抜かれて、結果的に6位。
抜かれる時も余力は全く無く、粘りなんてモノは1mmも無かった。
むしろ、着いて行こうと無理したら逆に脚が終わっていたと思うし、マイペースを貫けたのは良かった。
後半に抜いていったランナーは、かなり上手い走りをしていたと思う。
ただ良かった所もあって、終盤でもしっかりと補給は欠かさなかったので、エネルギーの枯渇感はなく、胃腸のトラブルもなかった。
反省
ペースダウンの原因は、単純に筋持久力が不足していただけだと考えている。
事前のトレーニングで26km走しか行っていない上に、フルマラソンからも大分期間が離れていたので、事前に予想出来ていた事ではあったが。
結果論であるが、中盤で4分を切った事はオーバーペースだったと思う。
しかし、最後まで歩く事なく走り切れたし、今の自分の力はある程度出せたと思う。
今回の走りに点数をつけるなら、90点ぐらいはあげても良いんじゃないかと思っている。
もし、次回があれば、今回のレースから逆算してペースを考え、キロ4分は絶対に切らない事と、中盤も4'15前後で進めたいと思う。
あと、食べながら走るのは結構しんどいので、エイドはしっかり止まって固形物は飲み込んでから走りたい。
エイドで一度止まる事によって、頭を冷やす効果もあると思う。
今回は口の中がニチャニチャしながら走っていた。
終わりに、またウルトラマラソンに挑戦したいと思えている事が、何より最高のレースだった証だと思う。
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