『ナラタージュ』は10代後半に刺さると思う。
4年前の映画。
ナラタージュを観ました。
坂口健太郎ブームなので。笑
当時わたしは産後だったので、映画を見る余裕など1ミリもなく、この出演者の並びは知っていたけど、すっかり忘れていました。
産後って、ほんとにびっくりするくらい、余裕ないんですよ。生活するのがやっとなんですよ。
会社の新人のころと似たような感じかな。
文化に触れてる場合じゃない。みたいな。
雑な感想シリーズですので、流し読み推薦します。
大した評論は書けません。
以下、ネタバレあり!
4年も前の映画に、ネタバレとかないと思うけど。
(前回に続き、2回目)
かすみちゃんの溺れてる感じがリアルだった
有村架純ちゃん演じる泉ちゃんの、
どーしようもないんだけど、
惹かれちゃってツボっちゃって溺れちゃう感じと、
なんだけど、それを必死で隠して平気な顔したり、
だけど時々急に爆発したり、
自分の中で覚悟決めて、
小野くんと付き合ってみるんだけど、
全然身体が受け止めない、
なのに我慢してる、でも我慢できてない。
みたいな高校生大学生特有の弱さを、
すごく良く表してる。
相手の葉山先生は、喉元過ぎれば全然どうでも良くなるはずの相手なのに、一つ一つにハマってしまって、
いっそ嫌いになれたら楽なのに、っていう苦しさとか、会ったらまただめになってしまうってわかってるのに、断れない、とか、
そういうのって誰しもが当たり前のように経験するようなことなんだろうね。
だからこそ、原作は広く読まれた。と思った。
原作より暗い印象
原作は10年以上前に読んだきりなので覚えてないんだけど、とても良かった印象。
その時、たしかに映画化されないかな、と思った。
内容はあんまり覚えてないけど。
映画はもっともっと暗い感じに仕上げてて、三十代には今更こういうモヤモヤするのめんどくさいwって感じるけど、十代には、沁みる気がします。
葉山先生より小野くんの方が人間ぽい
坂口健太郎贔屓なわけではなく、
普通に、葉山先生より小野くん派。
でも、小野くんじゃダメなのもわかるよ。
渦中にいるときはむしろ、
小野くんの第二候補感半端ないと思います。
自分のこと好いてくれる人に逃げられたら楽ですよね。
だけど結局、無理なのですね。
小野くんは小野くんで、泉ちゃんのことわかっているし、わかった上で交際始めたとは言え、許せないんですね。嫉妬が全面に出ちゃって、でもそんなのダサいと思う自分もいて、その狭間で彼自身自己嫌悪に陥っていく…。
そのリアル感が世間の高評価を得たのも納得です。
坂口くんは、小野くんのことが手にとるようにわかると言っていたので、とても演りやすかったのでしょう。
松潤のボヤけ具合がナイス
葉山先生役の松潤は、もはや松潤では無い。
目力が強すぎるので、ぼやっとさせて欲しいと監督がお願いしたそうです。
ボヤァとして、心が優しい以外のところでは映える部分は殆どないのです。
『昼顔』の北野先生(斎藤工)もそんな感じでした。
ピュアで、優しくて、不器用。
恋に落ちると、盲目的になるんですよねー。
それが十分伝わる葉山先生でした。笑
ラブシーンは小野くんとの方が現実味があって好き
小野くん小野くんうるさいねこの人は。(笑
でもほんとに、ラストの松潤とのラブシーンはよくわからなかった!
結局辛いじゃん!!!
そのなんとも言えない辛さ、有村架純は上手に演じてたけどまず第一にしんどくて共感できない笑。
逆に、小野くんとのシーンは、とりあえず図がいいね。
このシーンめっちゃ丁寧に撮ったって製作陣が言ってました(と、パンフレットに書いてあったらしい)。
このシーンはね、ものすごーく綺麗な図なんだけど、当の本人たちは全然一緒になれてないので、もうめちゃくちゃ良いです(は?)。
小野くんの、泉ちゃんを愛してるんだけど、心の声無視してるところとか、大事にしてるんだけど、ちょっと酔ってる感じとか、すごくよく出ています。
逆に、泉ちゃんの方は全然です。信じようとしてる自分を信じようとしてキツそう。すでに。
これ付き合ってすぐのことだろうけど。
このワンシーンが、ちょうど起承転結の、転の部分ですかね。私的には。
とにかく綺麗です。色々な意味で、綺麗です。
ともあれ若者には刺さりそう
そういうことです。笑
そして、三十代になると、あーそんなこともあったね\(^^)/痛いわぁ\(^^)/ってなると思います。
以上、雑な感想でした😇