「失恋ショコラティエ」で、もう一度失恋しよう
なーんて我ながらネガティブなタイトルw ドラマなら視聴率落ちそうなゲンの悪さwwでもいいの、そこがいいの、そこが、この漫画の真髄だから。
大抵の人が経験ある様な、どうしようもない恋愛。
それを見事に表現してくれてる漫画です!
ドロドロ、ぐちゃぐちゃ、情け無いやらカッコ悪いやら。人間の醜いところを全部さらけ出しているハズなのに美しくて愛おしいのは絵柄のおかげだけでは無いはず。
とにかく胸がきゅーってなるのはもちろん、ウェーッてなったり、そんな!そんなばかな!てなったり。
どのキャラも一生懸命恋してて、ばかで、かっこよくて、可愛くて愛おしい。
メイン二人のかけ引き術も見事で、まるで恋愛指南本。主人公のイイ男への成長っぷりが素晴らしく、ああ、あの時にこの本に出会えてたら何か変わってたのかなぁ、なんて。。
ものすごくリアルに一進一退するところなんて過去の恋愛がブワーッと蘇ってきて、また失恋した様な錯覚に陥ってしまう。
苦しいなぁ。恋って苦しいなぁ。理屈じゃないし、どうしようもないし、正しい事が正しいって分かっているのに、どうしても、はずれていってしまう時がある、、、
足掻いてもがいて諦めようとしては諦めることを諦めて。無限地獄なのに脳内を占める甘美な、これほどまでに甘やかな心地は一体なんなのだろう?
「恋愛は脳のバグ」なんていう説あったっけ?
あったような無かったような。
読むともう一度、戻りたく無いあの時に戻ってしまう。戻りたくなかったハズなのに、この快感はなんなんだろう?
終わってしまった恋の妄想にふける
なんという背徳感よ。