29歳公務員のポジキャリ体験記⑦【完】
12月に開始したPOSIWILL CAREERのトレーニング。
最後の面談内容を交えながら、トレーニングを経た変化や感想をまとめます。
どう生きたいか
私は文章ではなく人生の優先順位でまとまった。
①余白(ひとりの時間、予定もない日、ひと息つく時間):人生のコア
②家族(夫と過ごす時間、家族との心地よい関係):人生の柱
③趣味、遊び、友達:人生の彩り
④仕事:①〜③を支える手段。もし彩りとなれば嬉しい。
これを考えるとき壺に石を入れる話をイメージしている。有名な話なので知っている人も多いかもしれない。大きい石が①で、②、③…の順番に壺に入れていくのだ。
平た〜く言えばプライベートの時間を大事にしたいということ。
実は新卒のときも同じ考えで就活をしていた。今回トレーニングを受けたのは④を充実させたいという気持ちが理由の一つだったが、結果的に新卒当時と同じ結論に落ち着いた。改めてこの一覧を見ると「うん、実に私らしいな」と非常にしっくり来ている。
「どうして納得感が得られたと思いますか?」
面談で瀬川さんに問いかけられて理由を考えた。
実際に転職に向けた行動したから。また、退職を疑似体験したからだと思う。
もっと自分が生き生きと働ける仕事があるんじゃないかとモヤモヤし続けていた。右の道を選んで歩きながら、左の道はもっといい景色だったんじゃないかと羨んでいる状態。
それならば左の道に行こうじゃないかと進んでみたのが今回の転職活動だった。実際に応募して選考を受けて、退職を本気で覚悟して、実は辞職願や申し送りの資料まで準備して(結局出番はなかったけれど)、退職・転職をリアルに実行しようとした。そうして「退職・転職」に肉薄して初めて「あ、私の見たい景色はこっちじゃない」と分かったのだ。
方向転換のつもりが寄り道で終わった。私はまた右の道に戻り、客観的な状況は転職活動前と変わっていない。でも「あちらは違う」と知った上で自分は今の道を選んだのだという納得感がある。これがあるのとないのとでは大違いだ。
…とはいえ生き生きと働く人はやっぱり素敵だし今でも憧れはある。
そんな私の気持ちをを見越したように瀬川さんが話してくれた。
「そういう憧れを否定することはないし、仕事にやりがいとかを求めてもいいと思います。でもそうして働く人は偉いとか、逆に仕事はほどほどで良いと思っている人は人生本気ではない、みたいに思わないよう注意ですね。」
見事に無意識に思っていたことを指摘されてびっくりした。
最後の最後まで私の思考の先回りがすごかったです。笑
価値観や自己像がどう変化したか
多分、トレーニング前に読んだ体験談にやりたいことに気づいたり転職を叶えたという話が多かったからだろう。トレーニングを受ければ自分の知らなかった「本当の自分」に出会って「やりたいこと」が見つかって、望み通りの転職ができると思っていた。面談2回目のnoteや3回目のnoteでは「変わる」ことに期待しており「変わろう」としていたことがよく分かる。
私はそれが手に入れられなかったなあ。
そんな思いが消化しきれず、最後の面談を終えた後何週間かぼんやりと過ごしていた。でもこのnoteをまとめていて気がついた。
トレーニングを終えた私は「変わった」というより「認めた」に近いのかもしれない。元々そこにあった気持ち。最初からそこにいた自分。頭の隅では薄々気付いていたけれど「カッコ悪い」「こうあるべきだ」に縛られて認められていなかった本音。それらを「私はこれを大事にしたいんだ、大事にしていいんだ」と認められるようになった。
いきいきとやりがいをもって働くことは、私にとって他の優先度を下げてまで叶えたいわけじゃない。まずはやっぱりプライベートが大事と転職活動をして腑に落ちた。仕事ができる人に憧れはあるけど本当に自分がそうなりたいわけでもない。昇進や年収アップを求めない自分でもいいんだと認めることができた。
それに、なにか悩んだり考えるときに「私の人生を幸せに過ごすためにそれは本当に必要か?どの程度必要か?」という視点を持つようになったと思う。
これからはどう生きたいかの優先順位を踏まえて選択して、それでもモヤモヤしたり気になる道がある場合は実際に体験してみよう。今回の転職活動みたいに。そうやって道を選ぶと自己選択感が得られる。ひとつひとつの選択においてこれを大事にしたい。
あと、変わったというか今後心がけたい点はある。
トレーニングでアドバイスしてもらったように、苦手な仕事に出会ったら自分の得意なやり方に持ってくるよう意識したい。これまでそういうときは一人で抱えて悩んで途方に暮れて…となりがちだった。苦手な仕事にはこの先も直面することはあるだろう。ざっくりした仕事が特に苦手なのでステップを区切って進め方を確認する。悩んでもいいから、悩む時間を短くする努力をしよう。
また、現職にとどまる以上、求められている役割が果たせていないと感じることがこの先もあるかもしれない。そんなときは普段ちゃんと仕事のできている自分まで否定しないようにしたい。自己否定に気づいたら、認知の歪みのワークで「嫌な気持ちにならないためにはどう捉えていたらよかったと思いますか?」と問われたことを思い出そうと思う。
幸せな人生を送るためにはポジティブな時間を増やすことはもちろん、ネガティブな感情に支配される時間を極力少なくすることも重要なのだ!
トレーニングを終えて
昨年の秋。モヤモヤを放置せずに思い切って無料面談に申し込んでみて、POSIWILL CAREERを受けてみてよかった。トレーニングを受けた期間は確実に人生のマイルストーンとなり、私の向かう先を変えた。
そしてこの感覚は今だけではなく、きっとこの先10年、20年後に目の前の景色を眺めながら改めて「あのとき踏み出してよかったな」と深くじんわり噛みしめるのだと思う。
いつかの未来、そんな風に今のことを振り返ることができるように、これからの毎日を積み重ねていきたいと思います。
足踏みしているときは根気よく寄り添い、踏み出すときには背中を押してくれ、色んな問いかけをして価値観を深堀りしてくれた瀬川さん。
裏で支えてくださっていた事務局の皆様。
この記事を読んでくださったみなさん。
本当にありがとうございました。
そして、よかったら私の道のりをこれからも見守っていてください🌸
29歳公務員のポジキャリ体験記/転職奮闘記
おわり
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