28歳公務員のポジキャリ体験記④
POSIWILL CAREER4回目。なんというか、ようやく腹を括れた感じがありました。
答えをもらえることを待っていた
4回目の面談に先立ち、事務局面談を踏まえてトレーナーの瀬川さんと電話することになった。
これまでのnoteで触れてきたように、私は「自分は仕事ができる人だ」という認識を持ちたいと思いながら、それに対するアクションをとれていないことについてもどかしさを感じていた。そのことについて改めて話した。また、リーダー的立場を苦手に感じつつも憧れがあることも伝えた。
「さとみさんが『仕事ができる人になりたい』『リーダー役もサポート役もできるようになりたい』と心から望んでいるならそれを実現するためにサポートをします。でも、誰もが仕事で活躍しなきゃいけないわけじゃないし、仕事ができるようにならなきゃいけないというわけではない。さとみさんは本当にその能力をつけたいですか?」
……そう聞かれてみると、どうだろう🤔
私の周りのリーダー職は優秀な人たちばかりだ。リーダーとしてチームの舵取りをし組織全体におけるあり方を考えながらも、メンバーひとりひとりの細かい業務内容まで熟知している。本当に尊敬している。憧れを通り越して私はああなれないとつくづく感じる。
一方で今の職場に居続けるなら私もいずれそのようにならねばというプレッシャーもある。職場で上の人と話しているとリーダー職として活躍することを当たり前のように期待されていることを折に触れて感じる。
リーダーへの憧れはあるけれど職場から求められている姿に「こうならなきゃ」と思うようになり、自分がありたい姿と混同していたかもしれないと思った。
ああ、行き着く先は結局ここなのだ。
本当は、私はどうなりたい?
本当は、私はどこを目指したい?
正直、POSIWILL CAREERに申し込んだことで甘えていた。
これまで自己分析は散々挫折してきた。ワークショップで自己分析をしても限られた時間の中で納得の行く答えは見つからず、無料診断は一般的な話にとどまり自分に落とし込めず、自己分析の書籍に取り組むも答えに行き詰まって最後まで終えられない。
だからこそポジウィルに申し込めば「実はこうすると自分のことが分かるんですよ」的な裏技を教えてもらえる気がしていた。そして「実はあなたの望んでいることはこれなんですよ」的な答えがもらえることを心のどこかで期待していた。
でもそんなことはなかった。
自分の理想のキャリアも自分の人生の軸も自分の中にしか答えはない。
どこに埋まっているか分からない答えを探して、長年塗り固められた「こうあらねば」を少しずつ剥がして、その下にある「こうしたい」を見つけるまで自分の内側を根気よく掘り進めるしかないのだ。
そのために必要なのはやはり自己分析。
プロの手を借りても取り組むことはこれまでと同じ。
理想に辿り着くのに裏技も近道もなかった。
今さらである。本当に今さらそれを痛感した。
外からの答えを待ってちゃいけないね。
本音探しの第一歩
というでようやく腹を括れた私は、早速Youtubeで「本音 見つけ方」などの安直な検索で動画を漁った。笑
しかしそうして見つかる動画は案外侮れない。私は「過去の恨みや憎しみが自分の本音を抑圧している」という動画を見て、何となくピンとくる気がしたのでそこに焦点を当ててをしてみることにした。
就職活動で心を挫かれたとき。働き始めの頃にしんどい思いをしたとき。
これが嫌だった、こんな風に感じた、こんなことを言われて負担に思った……という恨みつらみをひたすら書き連ねた。その感情ひとつひとつをそうだったなぁ、そうだったねと抱きしめた。
そして心ゆくまで吐き出してから「本当はどうしたかった?」「本当はどう思った?」と自分に尋ねたら、ここまできてようやく素直な気持ちがポロリとこぼれた。
本当は総合職で働きたくなかった。
本当は自分が素敵さを理解している企業で働きたい。
本当は判断を自分だけに委ねないでほしい、一緒に結論を出して仕事をしたい。
ああ、これは私の本音だなぁ。
本音を噛みしめる感覚は新鮮で心地よかった。
こういう風に感じても良いんだ。
自分にそう許可を出せたことで、心が少し軽くなった。
井の中の蛙、初めて海を見る
さて、ここでようやく面談の話。
今回の面談では4つのL(Labor, Love, Learning, Leisure)から理想のキャリアプランや人生の軸を考える内容だった。私はLabor以外は現状に満足しているため話題はLaborが中心に。
今日の面談での一番大きな収穫は、面談のテーマとは少しズレるが退職したい理由がクリアになったことだ。
「こういう風に働きたい」という私の理想を話していく中で、瀬川さんが現状との齟齬について整理してくれた。
今の環境はどうしてもキャリアを作りにくい。数年で異動して異動先で新しい業務を1から覚えることになる上に、次にどんな部署に行くか自分でコントロールできない。自信がつく前に業務内容がコロコロ変わってしまいどれも中途半端なまま勤続年数だけを重ねる感覚。
一方で、そんな状態でもゆくゆくはリーダー職になることを当然のように期待される環境。リーダーになると未知の業務であっても判断が求められる。ただでさえ苦手なリーダー職なのに「自信のない業務を自分で判断」のダブルパンチ。
私は、自分が今のリーダー達みたいにはなれない、そんな仕事ができる人間じゃないから転職するんだと、どこかコソコソと逃げ出すような気持ちでいた。
でも客観的に状況を整理してもらって初めて「環境が自分に合っていなかったんだな」と腑に落ちた。
私にとっての心地よい働き方と現在の職場が私に求めることが違うから転職するんだ。別に私がダメだから逃げるわけではなく、もっと生きやすい場所を選ぶだけなんだ。
うん、これなら現職で退職を報告する際にちゃんと伝えられそうな気がする。
働く上で異動があるのは当然。リーダーになることを求められるのも当然。と息をするように信じていたが、異動のない職場やサポートでキャリアを積んでいける職場があると面談で教えてもらい、視界が開けた感じがした
世界は広い。働く環境は数多ある。
井の中にいた蛙は初めて海を見た。
自分に合う環境があるかもしれないと希望が持てた。
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