29歳公務員のポジキャリ体験記⑤
お待たせしました!POSIWILL CAREER 体験記、転職活動編です。
トレーニングは残すところあと1回。もみくちゃの転職活動を振り返ってみて、ようやくnoteにまとめる余裕ができました。
爆速で進めた転職活動準備
12月最後の面談後。
トレーナーの瀬川さんに添削してもらいながら履歴書と業務経歴書を年内に完成させた。これまでのキャリアの棚卸しをもとに経験を業務経歴書にぎゅぎゅっと詰め込む。応募書類としての文章にするのは若干苦戦したけれど、話のタネとしては面談でじっくり話してきたことなので割とさくさく書くことができた。
年始。
正月ボケに浸る間もなく、宿題となっていた気になる求人を20社挙げた。
私はこれがしんどかった!今思えば転職の軸やその優先順位がふわふわしていたからだと思う。ここ行きたいなと思う求人がすんなり見つかったのは最初の数件で。その後はピンとくるものがなく、日々100件くらい求人を見ては、いったい自分は何がしたいのか見失い……後半は大分妥協も混ざりながら、なんとか、なんとか……。
一方で、面接対策としてよく聞かれる質問の回答案も作成。業務経歴書が完成していたおかげで求人探しほど大変ではなかったかな。しかも実際に面接でよく聞かれたので後々かなり役立った!
年始の面談では作った回答案の添削を中心に面接対策をしてもらった。
嘘をつかず本音を伝えることは大事だけど、それでも伝え方ひとつで印象は変わる。いただく指摘は尤もで、自分を上手くPRするのも大事だとつくづく痛感。企業の視点はシビアである。
確かにこう話したらそれ疑問に思うよなぁ……
こういうこと尋ねられたときちゃんと答えられるかな……
一気に広がる不安。でも、だからこそ練習あるのみ。
面談では模擬面接をしてもらった。模擬であっても面接の空気感は苦手で、慣れ親しんだトレーナーさん相手ですら正直ウッやりたくないと思ったけど……(どんだけ面接嫌なんだ笑)。初対面の相手との本番が控えているのに練習で怖気づいてどうする!と自分を鼓舞してトライ。
ぎこちないけど思ったよりは話せたし、自分の中で整理できておらず話しにくい点も明確になった。フィードバックをもらい「これなら練習すれば話せるかも!」と自信にもなった。やってもらってよかった〜。
その後は通勤中に毎日歩きながら志望動機や回答案を口に出して、淀みなく言葉が口から出るように練習をしていた。
そしていよいよ求人に20件応募することに。20件!
これ一人で進めていたら、慎重な私のことだからちまちま応募していて永遠に時間かけていただろうな……。
年明けからここまでのスピード感に目が回っていたけれど、自分のスケジュール感覚ではダメだなという危機感はあったので、何とか食いついていこう!と腹をくくった。
いざ、選考開始
応募を始めると書類選考落ちの連絡がそこそこ来る。でも書類選考の通過率の話はあらかじめ聞いていたので、思っていたほどショックを受けなかった。落ちた中には気に入っていた企業もあったけれど「ま、ここ以外にも素敵な求人あったし」と思えば割り切れた。
依存先を複数持つことが大事という話は転職においても同様で、「ここしかない、ここに落ちたら終わりだ」というメンタルだったらきっと正常な判断のための視界を曇らせてしまっていただろう。
そしていよいよ面接。
ガチガチに緊張しながらURLをポチッと押すと……練習してきた内容を中心に聞かれ拍子抜けするくらい話しやすく、あっという間に面接は終わった。あの緊張はなんだったんだ。
面接って「品定めされる」「評価される立ち振舞をしなくては」ってイメージが私の中で強い。だから面接という場が大嫌いだし怖くて仕方なかった。
でも実際に受けてみたらそんなことはなくて、採用後のミスマッチを防ぐためのすり合わせの場なんだなと分かった。いや、頭では分かってはいたけれど、やっぱ実際に体感する説得力に勝るものはない。
この時期の毎日の過ごし方はこんな感じ。
朝:通勤中に想定問答を口に出して練習、エージェントからの問い合わせに返信
昼:事前課題の回答案をざっくり組み立てる
夜:面接対策シートの作成、事前課題の作成、添削結果を踏まえた修正/面接とその振り返り
スキマ時間をとにかく駆使して対策や選考に明け暮れた。
睡眠が大好きな私はいつもなら昼休みにデスクで仮眠をとるし毎晩22時半に就寝する。でもこの時期は昼休みもスマホをポチポチし、夜は日付が変わるまで書類作りをがんばった。
……そして、がんばりすぎた。
急速に失速、そして休息
異変はささやかだった。
エージェントさんから来ている追加質問に返信したい。
面接前に受けておかなきゃならないテストを受験したい。
新たに書類選考を通過した企業の面接対策シートを作成したい。
添削してもらった事前課題を手直しして提出したい。
この週末にやっておかないと平日は時間が取れないと頭では分かっている。
分かっているのに、どうにも取り組むことができないのだ。
そこからは坂から転がり落ちるように調子を崩した。
朝起きるとできていないタスクがわーっと頭の中を巡って動悸がする。転職のことを考えると途方に暮れて涙が出てくる。立ち止まってひと息つきたいけど、次の日にツケが回ってくると思うと休めない。メールの通知が来ると気分が悪くなる。
挙句の果てには仕事まで休んでしまった。
そんな状況を見かねた瀬川さんが心配のメッセージをくれ、電話で話を聞いてもらった。
4月に転職したいしトレーニング期間中に転職を完了させたい。でも今はそれ以上に、何よりもペースを落としたかった。心が完全に置いてけぼりになっていた。数件を残してあとは辞退しようと思いますと話をした。
前みたいに全力は無理でも少しずつなら自分はまだやれるはず。そんな気持ちが捨てきれずにいた。
それに対して、一度まとまって休んだほうがいいのではないかと提案してもらった。幸い私のプランでは15日休会ができるそうだ。
正直なところもう何もかもほっぽり出して休みたかったし、そのくせ厄介なことに自分からそう提案することを自分が許せなかったので、休会の提案はとてもありがたかった。
かくして2月を目前に急遽トレーニングの休会期間へ突入したのだった。
後編に続く!
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