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一人で、、、初めて、、、
子供も4年生になれば交通機関を利用して一人歩きができるようである。
少し遠くに住む孫がこの春休み、バスと電車を乗り継いで1人で我が家に遊びに来た。
挨拶もそこそこに『おばあちゃん、次、うちに来る時のバスに乗るとき、これ使って』
と紙幣大の紙をくれる。
『『大人の半分の料金だと思って間違えて100円を入れてしまいました』と運転士さんに言ったら『これから気をつけてね』と言ってこれをもらったの』
『投入金額預り証明書』であった。
金額20円上記金額をお預かりしたことを証明しますとあり、奈良交通、運転士の署名、捺印がされている。
車内には大人200円、子供80円の表示がある。つり銭が出ないため両替機が備えていることを
放送で何度も伝えている。緊張のあまり気づかなかったのだろう。料金を入れてから、投入口横の表示を見てわかったのだという。一人旅の出だしに起こったこのつまずきはかなりどきっとさせたようだ。
停留所で子供にそのような訴えをされた運転手さんの迷惑は察しがつく。しかし、この訴えを
丁寧に受け止め、会社の決まりにそった対応してもらったのだ。
何とかトラブルを乗り越え、私のところに着いたときの顔は晴ればれとしていた。テンションの高さは自信の漲りだろう。
まずは、間違えたことを人に言えた勇気を讃えん讃えねばなるまい。運転手さんと、乗客にかけた迷惑についても考えてもらおう。機械化の進んだ社会の仕組みの便利さと不便さも知ってもらいたい。
そして何よりも、誠実で優しい接し方をしてもらったことに感謝することを忘れないで欲しい。