医師、ロッド•シェルバーグ 2
(この記事は、旧ブログにて以前アップした記事を転載したものです。→ 元記事 )
(前回の記事は、こちら)
当初、続きを訳すつもりはなかったのですが、訳してみました。
後半部分は詳細を省き要約するのが前半より難しくて、一気に訳すことができなかったので、これはその一部です。
この続きについては、またインスピレーションが訪れたときに。
⭐️ ⭐️
ERを辞した後、彼は複数の介護施設とホスピスの医師を務めるようになった。
そこでは彼は毎日のように、死亡診断書を書くことになる。
しかし、死はほんとうに実在するのだろうか?
73歳のアナは、膵臓がんの手の施しようがなくなって、ホスピスへと入ることになった。
アナは彼にふたつの質問をした。
「死ぬって、どんな感じ?」
「無神論者の自分は、死んだらどうなるの?」
ひとつめの質問に彼はこう答えた。
「とても気持ちが良くなって、恐れは消え、あたたかな気配を感じるようになる。
すごく疲れたように感じて眠りにつくと、しばらくのあいだ身体から少し浮き上がり、やがて光へと還るんだ。
本来のあなたである愛、純粋な光へと還るんだよ」
アナはこの答えに満足したようだった。
ふたつめの質問への答えは、
「生命は永遠のもので、身体が死んでもあなたが死ぬことはない。
あなたとは神の心のなかの愛の想念で、あなたは永遠なる愛に還ってゆくんだよ」
彼がそう言った途端、部屋はさまざまな大きさの、白く美しいオーブに満たされた。
「これはいったい何?」と問うアナに、彼は答えた。
「天使たちだよ。
愛の天使たちが、あなたを助けに来ているんだ」
アナは、それから4ヶ月ほどを生きながらえた。
ひとが亡くなるおよそ一週間ほど前になると、彼はキリストを目にするようになる。
いまやキリストがアナのベッドサイドで、やさしく、忍耐強く待っていた。
彼女が亡くなる前、家族がベッドサイドにチューリップを飾った。
それは花弁の上の方が白く、下の方は赤い色をしたチューリップで、すべての花はまだ閉じられていた。
アナは意識が戻らないまま、すでに数日が経っていたが、金曜日の朝目を覚まし、しっかりとした意識を保って、家族とともに2時間を過ごした。
アナは家族に、彼女がどれほど彼らのことを愛しているか、彼らのママでいられてどれほど感謝しているか、また彼らがしてくれたすべての素晴らしいことについて語り、そして彼らが犯したすべての過ちについては、「そんなことは取るに足りないことなのよ」と言った。
そのとき、チューリップが花ひらいた。
チューリップが咲いたのだ。
2時間の後、彼女は眠りに落ち、そしてその後ふたたび目を覚ますことはなかった。
翌日土曜の午後2時ごろ、彼はそのとき自宅にいたが、キリストに肩を抱かれて歩くアナの姿を見た。
彼のそばを通り過ぎる際、アナは彼に投げキッスを送って寄越した。
ふざけ屋の彼女らしかった。
彼は深い喜びに満たされた。
愛がふたたびそれ自身と繋がったところを見て、どうして悲しみに泣くことなどできるだろう。
またしても黄金のドアが現れ、愛情深き腕が伸びてきて、彼女を抱きしめてわが家へと迎え入れた。
この旅の最後の一歩は、神が踏み出してくださるのだ。
彼は覗き込もうと身を乗り出したが、ドアはすばやく閉じられた。
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