褒められると伸びすぎるタイプ。
ドレス屋さんは体力勝負の仕事である。
生地やデザインによっては驚くほど重たいドレスを3着4着と運んだり、積みあがった靴を一足ずつ磨いてはもとに戻したり、例を挙げればきりがないほど肉体労働だ。
(わたしは重たいドレスが運べなくなったら困ると思って、毎朝家で壁腕立て伏せをしてから出勤していた。)
平日も激務だが土日はもう戦場で、穏やかな笑顔で接客しつつ、裏ではものすごい形相で走り回っている。そんなわけで、いつも店内をバタバタと走り回って(実際に走るのは禁止されていたけれど)いたわ