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次なる一手(第34話)

SNSで大反響だった実話
小5と余命宣告」続編(第34話)です。

父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。

脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)

ということで、
これは長~く続く連載ものです。


思い込み という鎧を背負い、

重くなっているアナタに

非常識で自由な世界をお届けしています。


最終話まで読んでもらえたら

世界は、

自分が思っているより

ずっと優しくて

自分は、

自分が思っているよりも

ずっと軽くて自由なんだ


ということに気づけるかもしれません。

初めての方は、1話からどうぞ。




意を決して、

勤めていたコンパニオン会社のママに、

部屋を借りてもらえるようお願いをしたのに…

アッサリと、ほんとうにサラッと断られ

自分を信じてもらえない虚しさや

結局なにもできない非力な自分が悔しくて

あふれ出てしまった涙。


なんで、私ばっか

こんな目に合わなくちゃいけないの?

私が、なにしたっていうんだよぉ…


いつもなら封じ込めてるそんな弱い気持ちまで

涙といっしょに、溢れて出てくる…


そんな感情に浸っていると


はぁ?!なにしたって?

イロイロやり過ぎなんだよ!!

こんなにやりたい放題動きまくってて

「なにした?」はナイでしょ?

バッカじゃないの?自業自得なのに!


こうゆう時、必ず出てくるもう一人の冷静な自分。


名付けて

「ザ・正論女王!」


悲劇のヒロインぶっている私の

ななめ後ろにやってきては、スキのない理論武装で

バッサリと斬りかかってくる。


それは、いつも 当たっている。


自業自得...

そう、全て自分で選んでいる。


父は、一緒に来るか?と言ってくれた。

でも、

一緒には暮らしたくないと悪あがきしているのは、私。


金さえ出すなら、、、と言ってくれた

母との同居を断ったのも、私。


過去を振り返っても、そう。


貧乏なくせに留学がしたいと目標を持ったのも、私。


そのために、夜の世界に入ることを選んだのも、私。


もっともっと幼かったころ、

その父と離れることがイヤだったから

と、養女の誘いをずっと断ってきたのも、私。


ぜーーんぶ私が、自らの意思で選択して

その結果、招いていることなんだから。



笑っちゃうよね。。。


自分が、したいことだけしたい。

したくないことは、したくない。

他の選択肢は、受け入れたくない。

我慢とか忍耐とかいらない。

したいことをするための努力なら喜んでする!


だったら...

弱ってるヒマなんか、ねぇだろ?

さっさと覚悟決めて、次の手 考えろよ!


いつも、こうやってバッチーーン!と

お尻にムチを入れられる。



そして更に、こういう時に役立つ次の技!

このブログを読んでくれている皆さんにも、

日頃のお礼を兼ねて、その技の名前を披露します ( *´艸`)


「ザ・開き直り!」

この技が発動する為のキーワードは

「上等だっ!このヤローー!(怒)」
(逆ギレ風)


そうやって、何十回も、何百回も何千回も、

怒りのエネルギーを変換させて開き直ってきた。

これからも、きっと死ぬまで

この技を炸裂させていくのだと思う。



涙といっしょに、

自分を卑下する情けない自分 も捨てて

翌日にはメンタルリセット!!


次なる手を考えるべく、今度は手帳を広げる。


スケジュールや知っている人の電話番号が

細かく書かれた大事な手帳。
(黒革ではない 笑)


最近自分が会った人で、誰かいたかな~?


アドレス帳を、上から目で追っていく。。。


・・・

「あっ!!!!」


目が止まった相手は、

当時20代後半、人材派遣会社社長の友人。


知り合ったきっかけは、確か

中学生の時にコンパニオンの仕事で行った

ゴルフコンペの打ち上げの席。


その後も、なんどか会ったり

電話で話すこともあり、付き合いが続いていた人。


この人なら、なんとかしてくれるかも!?


この人なら、私のお願いを無碍には断らないはず!


そう確信した。


急いで彼に連絡を取ると

案の定、電話1本ですぐに動いてくれた。



年に何回かしか会わなかった人。

男女の関係でもない。

ふかーい信頼関係があった訳でもない。(と思う)



ただ、かわいそうだから...

という理由だけでは、他人にそこまでしない。


だって大人は、みんな

めんどくさいことには関わりたくないでしょ?


彼には、立場だけでなく、家庭もあった。

奥さんとまだ小さな子どももいて、、、

なおさら余計なことは、したくないものだよね。


でも、すぐに動いてくれた。


それには、ちゃんと理由があった。


なぜなら...



私は、彼にお金を貸していた。



「良い人」の判断基準(第35話)


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