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キャバクラで国際交流(第40話)
SNSで大反響だった実話
「小5と余命宣告」続編(第40話)です。
父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。
脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)
ということで、
これは長~く続く連載ものです。
思い込みという鎧を背負い、
重くなっているアナタに
非常識で自由な世界をお届けしています。
最終話まで読んでもらえたら
世界は、
自分が思っているより
ずっと優しくて
人生は、
覚悟を決めて動くだけで
思いどおりになる
ということに気づけるかもしれません。
初めての方は、1話からどうぞ。
17歳、高校3年生。
18歳になるまで、あと半年以上あるけど
それまで待ってなんかいられない!
と、身分証を偽装して入店したのは、
指名制のキャバクラ。
もし、
またまた経営者が捕まったら...
今度こそ「社長は知らなかった」と
ウソをつかなくて済むから、いいね。
これぞ、3度目の正直だ!(笑)
初めてのキャバクラ勤務だったが
心強い友達がいてくれたおかげもあり
居心地は良かった。
女の子たちの出勤時間は、18時。
でもそんなに早い時間からやってくる
お客さんはほとんどいない。
19時、20時以降までは、店の中も静か。
お客さんが来るまでの時間は
みんな、自由にしている。
待機イスに座って、
マニュキュアや化粧を直しながら
おしゃべりをする子たちもいれば、
お客さんを呼ぶために電話掛けしている子、
お客さんを連れて出勤(同伴)する子もいる。
この空き時間をどう過ごそうと、自由なのだ。
なぜなら、すべては自己責任の
指名制(歩合制)だから。
自分を指名するお客さんを呼べて
長く居てもらえたら、
その分、手にする給料が増える。
逆だと、1ヶ月休まず出勤したとしても
給料は1ケタ。(正社員の場合)
自由と責任
だからこそ、女の子たちの入れ替わりも速い。
つまりは、試用期間が終わる前に
お客さんを呼べるように成長できたら
ここは天国になる。
がんばるしかない!
と気合いが入る一方で、この待機の時間が
待ち遠しくてたまらなくなっていった。
この店で働く女の子は
日本人だけではなかったのだ。
25才と、キャバクラの世界ではちょっと年配だけど
知的で落ち着きを放った上品な台湾人のお姉さんや
ダンサーと称した10人くらいのフィリピンの子たち。
このピーナたちこそ、
なんとしても、お近づきになりたい!!
と願う存在だった。
なぜなら...
彼女たちは、英語を話せる!!
フィリンピンには、
タガログ語という母国語があるが
公用語は、英語。
家ではタガログ語で話すけど
会社や学校などの公共の場では英語を使うそうな。
もちろん人によって得意不得意があって
「エイゴ、ニガテ」と言う子もいる。
英会話上達&留学を目標にしていた私にとって、
彼女たちはもう女神にしか見えなかった。
だってお金払わなくても、しかも仕事の時間に
国際交流ができるんだよ!
こんなことってある!?
なんてラッキーなんだ!!
すぐ目の前に
こんな素敵なチャンスを見つけてしまったら
もう行くしかないっしょ!
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