「良い人」の判断基準(第35話)
SNSで大反響だった実話
「小5と余命宣告」続編(第35話)です。
父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。
脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)
ということで、
これは長~く続く連載ものです。
思い込みという鎧を背負い、
重くなっているアナタに
非常識で自由な世界をお届けしています。
最終話まで読んでもらえたら
世界は、
自分が思っているより
ずっと優しくて
自分は、
自分が思っているよりも
ずっと軽くて自由なんだ
ということに気づけるかもしれません。
初めての方は、1話からどうぞ。
父親とはもう一緒に住まない!
そう決意して、突き進んだら
「年齢」という大きな大きな壁が立ちはだかってきた。
16歳、高校2年生は「契約者」になれないから
アパートを借りることすらできない。
でも、どうしても1人で暮らしたい!
次に頼った相手は、付き合いがあった
当時20代後半だった人材派遣会社の社長さん。
男女の関係だったわけでもなかったが
きっと彼なら何とかしてくれるだろう
という確信があった。
案の定、電話1本ですぐ動いてくれた。
日々仕事や家庭で忙しい中、ほんとうにすぐに。
なぜなら...
私は、彼にお金を貸していた。
その額、なんと...
¥2,000,000
(若かりし私のその度胸、惚れ惚れします)
もちろん、何の考えもなしに
ただ渡したわけではない。
借用書には、自宅だけでなく
実家の住所も記入してもらった。(免許証との照合も)
念のため、住んでいた家の前まで連れて行ってもらい
自宅位置と居住確認もバッチリ!
これで、万が一の返済が滞った時の取り立ても安心。
もちろん 10%の利子、いや
お礼の気持ちもありがたく受け取ります。
当時の学習書からいただいた知識をしっかり活用。(笑)
人はみな、なにかしら、
表に出せない事情を抱えている...
彼は、「家庭」と「立場」を守りながら、
したいことをしたかった。
私は、ただ対策を講じた上で
それに協力しただけ。
少しひねくれた表現になってしまったが
すぐに動いてくれたという行動の根底に、
彼の気持ちがあったことはちゃんと感じ取っていた。
困った時に助けてもらったから
助けてあげよう。
ありがたい...
数日もしない内に、彼から良い情報が入ってきた。
「仕事で、名古屋に行くことになったけど
借りているアパートの部屋はそのままにしておきたい」
という、なんとも素晴らしいお困りごとを
抱えた知り合いがいるということで
急きょ、3人で会うことになった。
そのブラジル人のアパートで...
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