見出し画像

出所祝いの席を凍らせた一言(第38話)

SNSで大反響だった実話
小5と余命宣告」続編(第38話)です。

父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。

脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)

ということで、
これは長~く続く連載ものです。


思い込みという鎧を背負い、

重くなっているアナタに

非常識で自由な世界をお届けしています。


最終話まで読んでもらえたら

世界は、

自分が思っているより

ずっと優しくて

人生は、

覚悟を決めて動くだけで

自分の思った通りになる


ということに気づけるかもしれません。

初めての方は、1話からどうぞ。




ママが逮捕されたことによる

事情聴取は、結構長く続いた。


「ママは私の歳を知らなかった」


このウソをつき続けた。


逮捕されたママが

釈放されるまでずっと...



ママと私の間に

固い絆があったわけでもない


ママのために!!

という強い想いがあったわけでもない。


尊敬や憧れた存在でもなかった。


ただ、

そうしよう!!

と決めたことを、曲げなかっただけのはなし。


わたしに稼ぐ場所を与えてくれた恩と

前回の教訓により、そう決めただけ。


しばらくして、ママが釈放された。


その祝いの席(ホストクラブ)で

「刑事が言ってたよ~

 あんただけが、最後まで落ちなかったって。

 約束守って頑張ってくれたんだねぇ。

 ありがとうねぇ」


ママは涙を流しながら、

私に何度もお礼を言ってくれた。


「ママが帰ってきてくれて嬉しいです!

 これから、また盛り立てて行きましょう!」


なぁんて言葉でも返せば、

感動的な空気を演出できたのだろうけど

実際は、大きく異なった。

ここから先は

1,761字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?