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2024年10月 天秤座新月

10月天秤座新月を迎える時間
2024年10月3日(木) 3:50
※ボイドタイム:2024年10月4日(金)19:40〜
2024年10月4日(金)20:23

サビアンシンボルは「眼鏡越しに覗き込んでいる教授」
 新月が起こる天秤座11度には「眼鏡越しに覗き込んでいる教授」というサビアンシンボルが充てられています。天秤座が10度までで獲得した資質である「研ぎ澄まされた客観力と冷静さ」を、11度から15度の領域では、この天秤座独特の視野を使用しながら、色々なことにチャレンジしていくことになります。11度では、相手目線で物事を察し考えること、相手目線に立って話を聞くこと、聞き上手を目指すこと、「伝わらなければ意味がない」という心がけで相手に判りやすく伝えることが目指す方向性とされています。シンボルの象徴となる「メガネ」は自分の「思い込み」や「主観的な視野」が入り込む自分専用のフィルターと見立てることができます。そうした思い込みや主観などに惑わされないように自分のフィルターを外して冷静に捉えます。メガネを外し、相手と同じ目線で見ることで状況を客観的に把握し、相手の言い分に耳を傾け、聞き取った内容から公平に相手の求める回答を捻り出すのが天秤座らしさです。眼鏡を少しズラし、相手とアイコンタクトを取りながら熱心に伝える教授の姿にはどんなメッセージが込められているのでしょうか。もう少し深く読み解いていきましょう。

「気持ち」に埋もれた「使命」を掘り出すために
 今回の新月は金環日食を伴う特別な新月となります。日食とは、ドラゴンテイルかドラゴンヘッドが新月に重なっている状況を指します。今回は「過去」や「これまでの縁」を表すドラゴンテイルと重なって起こる日食です。過去の経験や縁を土台にし、自分の内なる感情に耳を傾け、明確な目標に向かって意識的に行動していくことが、未来や使命(ドラゴンヘッド)へと繋がると考えられています。牡羊座に位置するドラゴンヘッドは自分らしさの象徴と言えます。また、12星座最初のサインということから新しさとも縁があります。目指すべき新しい自分らしさのためにやるべきことは、過去に始めたことをきちんとやり切ること、やり切った上で自分がどう感じたのか、感情を感じ切ること、気持ちの一端から新しい願いを見つけることの3つになります。サビアンシンボルで示されていた「相手」とは、恐らく自分自身の感情ではないかと考えています。感情を感じ切った後に自分自身と対話することで、新しい願いである使命を見つける作業は、これまでの自分フィルターを外すことで成されることです。これもサビアンシンボルと深くリンクしていると言えるでしょう。
 今回は蟹座に位置する火星が天秤座の星々とスクエアの角度を取ることから、心が揺さぶられることで乱れたり、感情的になりやすいと言われています。不満や怒りが噴出しやすく、蟹座という性質から主観的になりやすいです。しかし、今回のサビアンシンボルでは「客観性」が重要視されています。また、火星は水のエレメントのグランドトラインを形成しています。緩やかな角度を形成するため、感情が爆発しづらい要因とも考えられるでしょう。他者と対話する中で、自分を見つめ直す上ではメリットのある配置ですが、前述の通り、自分自身と対話する中ではネガティヴな感情もきちんと感じ切るように気をつけてみてください。その感情に「辛かったね」とか「大変だったよね」と寄り添う中で、感情を昇華し、新しいアイディアに繋げていくことで真の客観性に近づけることができます。

 月食を伴う天秤座満月から半年、今回の天秤座満月で自分の方向性がはっきりとしてくる時期を迎えようとしています。次の月食(2025年3月14日)まで影響が続く新月とも言われているので、長いスパンで宇宙の配置と向き合いながら、「使命」と言った大きなテーマを見出していくことを視野に入れてみると良いでしょう。


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