「道楽は働楽になるのか?」〜チームで取り組むソロ改革第2弾〜【新しい働き方LAB4期 #最終報告書】
新しい働き方LAB 研究員制度4期 自主企画メンバー のさとみと申します。
半年間にわたる研究も終わりを迎え、おかげさまで今期も様々な発見がありました。
今日はこれまでの変化やまとめをこの最終報告書に記したいと思います。
▪︎実験のテーマ・背景
フリーランスになって、丸2年が経過しました。
ありがたいことに毎日充実した日々を送る中で、私は「自分一人で手を動かすには限界がある」という課題に直面していました。
限られた時間の中で働きつつ、母親・妻としての役割も果たす中で、何かに追われた感覚のまま終わってしまう日が続いていました。
それはそれで楽しいし、1日の締めに飲むよいちこは最高に美味しく感じられます。
ですが、心のどこかで「気持ちにも余白が欲しいな・・」「自分て本当はどういう生活を求めてたんだっけ?」という疑念が芽生え始めていました。
同時に私という人間は超欲深いらしく、自分自身の人生にさらにカラフルに彩れる"何か"が欲しいとも感じていました。
でも実際、そうは思っていても、
なんて、せっかく取り上げようとした議題をあっさり取り下げてしまうことの繰り返しでした。
そんな現状だったある日、
3期の自主企画でチームでご一緒した遼さん・えいみさんとオフラインでの飲み会がありました。
3人で共有する時間は、私にとっては癒し効果があります。
実際、3期の自主企画の期間も、心のシャッター全開でいれる2人のおかげで、いろんな課題を乗り越えることができました。
その結果その場で、
【心理的安全性が守られている二人との会話】×【5杯目のレモンサワー】=【自然と「大人が本気で自分の時間を楽しむための文化祭」をやってみたい!と自ら発言する】という現象が起きていました。
これには心底驚きました。
なぜなら、今までやりたいことがあってもすぐ心の中で議題を引っ込めては、蓋をする・・ということを繰り返していたから。
それを最も簡単に、口にしている状況にびっくりしました。
実際私が文化祭をやりたいと思っていることも、初めは自己理解できてませんでした。
(5杯目のレモンサワー効果による、へべろけ具合も全然理解できてませんでした。)
でも嬉しかったことに、すぐ二人は「いいね!やろうよ!」と言ってくれて。
それが『2023年の嬉しかったことトップ5』入りするくらい感激だったんです。
そこからまた共通のテーマで各々実験をする、私たちの旅が始まりました。(旅て)
ただ、これを実現するためには、まず現状の働き方を改善し、道楽をするための『余白』を作り出す必要があることは、頭のネジが2本抜けている&イカれてると言われる私でさえも分かりました。
そこで4期ではやりたいことを実現するために、
を自主テーマとして、半年間やってみようと決めました。
▪︎実際にやったこと
まずは現状把握から
「余白が欲しい」と思っても、
【時間】と【心】の余白を作るためには、これらを把握するところからまず始めよう、と最初から決めていました。
最初は全ての把握を1人でやろうと思ったのですが、なんせ私は3日坊主がデフォルトの女!
そこではてどうしよう・・と思った時、ふと1人の方が思い浮かびました。
それはフリーランス初期の頃に伴走していただいていた、 メンターのおぐさんの存在。
当時、毎日その日にやること・その日にやったことを報告する日報や週報・月報を提出し、ありがたいフィードバックをいただいていました。
(いただいたフィードバックは今でも私の資産です。)
でもここでも小心者の私はブロックが発動したんです(笑)
小心者なのに、メンターさんには「成長したね」「頑張ってるね」って思われたい完璧主義の私もいまして・・
あの時卒業したはずなのに、またお願いしていいのか?ただの甘えではないか?
そんな思考をぐるぐる行ったり来たり。
この時私は夏休み突入前の不安と緊張と、焦りで「早く現状を変えたい」という思いだけが先行していたのもあり、自分の気持ちを伝えてオファーをする!どう反応されるかは相手側の問題!
と言い聞かせながら、提案をする練習をしようと決めました。
なのでおぐさんにどう見られるか?どう思われるか?
の心配は一旦置いておいて、まずは素直に甘えてみることに。
結果・・秒でOK・・。光の速さでOK・・!
「なんでよ、甘えたらいいじゃん」と唐突な提案にもすぐ対応してくださる懐の広さ、万全の受け入れ態勢の素晴らしさに感動して、思わずぴえーんとなりました。
そこから、私の現状把握のための日報提出の日々が再開しました。
そしてそれを3ヶ月続けて見えてきたのが、
だと分かりました。
またやっぱり一人でやっていると、つい自己流になったり、やるべきことの道から逸れて、軌道修正が必要になることも発見できました。(あくまで私の話)
ここで3ヶ月しっかり軌道修正していただけたおかげで、
を再度認識することができました。
ここで気づいたことを活かして、私は仕事の整理や、外注に挑戦。
パツパツだったスケジュールに少しだけ、余白が作れました。
実はここのアクションも「変化」を不安がり心配になると、行動が起こらなくなる場面がありました。
だけどその都度、得たい未来をイメージして、「これは良くなるための変化だ」とその不安を払拭しながら進めていきました。
あとこの3ヶ月の中で改めて分かったのが、私は昔っから心や体調のジェットコースターの高低差に悩んでいるということ。
こうして上がる日もあれば、
全速力で下がる日もあって・・
その高低差があればあるほど疲れて、気力を失っていたんです。
自分いじめをする日もあれば、自らを労われない日ももちろんあって。
私って、そういう特性があるんだ!とまた気づけたのも大きな変化。
結果、現状把握と自分の課題を見える化することができて、
よし!次のステップに進もう!!と思うことができました。
貴重なお時間と大事なエネルギーを私に注いでくれたおぐさんには、心から感謝していますm(_ _)m
初めてのイベントが文化祭・・さて、どうやるの?
この4期の開始と同じくらいの時期から、大人の文化祭の構想を具体的に練り始めました。
幸い、場所と日時はすぐ決まりました。
だけどそこから準備の進捗スピードが落ちました。
3人で分担をして、何回か打ち合わせをしていたものの、
やっぱりやっていく中で、自分の担当業務にボロが出てきて。
正直、やりながら進めていくことの大変さも痛感しました。
イベントをするということは、それに来てくれる方がいるわけで。
自分側の目線とお客様からの目線での見え方が変わること、
それに伴い、見せ方も変えなければならないことを後で学びました。
(コンセプト決めても、それで人が参加したくなるかどうかはまた別問題なんだな・・と知った時は後の祭りでした。泣)
当日の準備・段取りに加え、告知リリース、集客、各方面への連絡。
一時は「足りないところはないか?」と頭が不安でいっぱいになり、
またいつもの悪い癖で人を頼れず、一人で抱え、パンクしそうになるという事態に。
「どして私はいつもこうかね・・?」とぶつぶつ言いながら、2人に吐き出しながら、力を借りながら、初めての試みに日々ぶつかっていました。
▪︎革命的だった助言
そんなある日、私は文化祭の集客に悩んでいました。
最初は「イベントに参加する〇〇さんに会いたい」とか「面白そう」と感じてくださった、普段関わりのある方からお申し込みいただきました。
だけどそこからが一向に増えない・・。
イベント内容を知ってくれている方には我々のやりたいことが伝わっているけど、外には伝わっていない。
この現状に歯痒く感じ、もう無理ぽ・・と意気消沈していました。
その現状を、今回の文化祭を「ポートカケガワでやってみたら?」と発案いただいた、TAKAさん に相談をしました。
TAKAさんから言われて驚いたのが「さとみさん、そろそろ演者になろう」というご提案。
「ほぇ・・?演者ですか・・??」
と間抜けな顔で言い返したのをよく覚えているのですが、
要はまだ人からどう見られるか気にして、殻を破れてないよね?というご指摘で。
だったら演者になったら、いつもの自分ではないからできるんじゃない?
そう伺った時は、『確かに、、それ革命的・・』と目から鱗で口をあんぐり。
「もうやると決めたら、覚悟も決めて、必要なことを1つずつ地道にやるしかないんだよ。」
「誰にどう思われてもいいから、今必要だと感じることをとりあえずやってみよう!」という、素敵なアドバイスをいただきました。
私はこう言われて『あーやろうと思ったことに責任を持たず、覚悟ができてなかったな』と反省したし、この瞬間ガッとスイッチが入りまして。
その後も色々アドバイスをいただき、早速助言を生かした企画をやってみることになったんです。
それがなんだなんだ・・?となった(と後で噂で聞いた)、私の緊急事態宣言スペース🔽
種明かしをすると、どんな風に自分を見せて、どんな風に告知したらいいかも実は TAKAさんの戦略。
その通りにやってみたら1人だったら絶対に叶わない数字である、約800名の方にリアルタイム&アーカイブを聞いていただくことができ、初めましての方とご縁が繋がる嬉しい結果となったんです!
(やっぱりTAKAさんって本当にすごいです・・!!)
1人であのままずっとやっていたとしたらぞっとするし、
きっとこの経験はできなかったと思ってます。
「殻を破ってみる」ことに背中を押し、
かつサポートまでしていただいたことに、本当に本当に感謝しています!!
実際にこのスペース内でも「助けてください」と言ってみたら、
自ら力になってくれる方が現れて、発信する大事さを痛感しました。
受け取る相手の反応がどうであれ、まずオファーをしないと何も始まらない。
いつまでも傷つくことや反応を恐れて、行動を起こさなかったら何も起きないし、変わらないんだ!と私はこの件から学びました。
▪︎殻を破ったあとは・・
そこからは今までと違うモードに突入し、準備がただただ楽しくなりました。
配慮はするけど遠慮をすることを一旦やめたので、
『自分一人では無理だな、よし、ここで〇〇さんの助けを借りよう!』
と、各方面に自然とオファーの連絡をしている自分がいました。
相手を信じていなかったわけでななく、意外だったのが
みなさん快く引き受けてくださったこと。
確かに自分に置き換えて考えると、必要とされるって嬉しいです。
誰かに頼られるって嬉しいです。
そう思ったら「なーんだ、私いままで何に拘ってたんだろ・・?」
と、準備をしながらどんどん自分の価値観がリニューアルされる感覚もありました。
それに加え、今までは発信ですら
「どう見られるか怖い・・」「私の投稿なんて誰も見てないし・・」と端から決めつけいじけ、当たり障りのない投稿しかできてませんでした。
ここでも助言をいただいて、自分の中のストーリーや何投稿も載せてみたり・・と、いつも以上にSNSの投稿に挑戦してみました。
▪︎いざ!本番!!!でも思わぬアクシデントが・・
いよいよ迎えた当日、浮かれすぎて案の定新幹線を乗り間違え、
私は浜松に降り立ちました(・・え?)
「ここが浜松か〜!!」なんて言いながら、隣のマダムに教えてもらった乗り換え電車に慌てて乗り、今度こそ無事に会場入り。
念願のポートカゲカワに来れたことがまず嬉しくて、感激で、
設営段階でもう泣きそうになっていた・・というのは隠せていたでしょうか?(は?)
悪天候で新幹線が止まっているにも関わらず、全国各地から定員だった約30名の方にご参加いただきました。
当日は本当に一瞬で、気づいたら終わっていました。
普段オンラインでお会いしている方々が目の前にいて、話していたり
一緒に同じ時間を楽しんでいて、笑って、同じものを見て感じている・・
その光景を直接見てるだけで最高に幸せだったし、
完全に初回の今回は総評して自己満開催ではありましたが、
私がやりかった「共創」ってこうなのかも?と1つの仮説が見えてきたようにも感じました。
11/2の文化祭の日は、最高のご褒美をいただいているような、
そんな温かい気持ち終始過ごしました。
当日ご協力いただいた方、
遠方からお越しいただいた方、
当日は行けないけど準備は手伝うよ言い快くご協力くださった方、
最初〜最後まで一緒に駆け抜けてくれた遼さん・えいみさん、
準備〜当日、後片付けまで何一つ嫌な顔をせず協力してくださったハマさん、
私のやってみたい想いに賛同し、ずっと温かく見守り、付き合ってくださったTAKAさん。
皆さまのおかげで、私は自分の毎日に「彩り」を増やすことができました。
また1つ新しい経験ができました。
本当に感謝しています。
改めて、ありがとうございました!!!
▪︎文化祭の後はやっぱり・・
冒頭で書いた通り、上がっていた分、文化祭の後は下がりました(笑)
今までだったらそんな事実を責めて、自分いじめをしていたのですが、
もうここは素直に従おうと思って、ひたすら身体と心を観察する期間に充てました。
ジェットコースターになる自分の変動加減をじっくり見れたのも、私の中では大きな変化でした。
その中で見えたのが、自分の次の課題や目標。
そのタイミングでまたご縁が繋がったり、必要な情報が入ってきたりもしました。
今はまた次の目標に向かって、動き出しています。
▪︎道楽は働楽になったのか?
初めは「余白」を作って、そこで何か楽しいことをやってみたい!
と思い始まった今回の実験。
当初は余白分以上にリソースを使う気は正直なく、なんとなく楽しければいっか!くらいに考えている温度感でした。
だけど一時的にアクセル全開でやってみたら、
・今までだったら関われないような方とご縁が繋がったり、
・私の活動に注目してもらえる機会が増えたり、
・自分のこれからやってみたいと心から思える「好き」が見つかったり・・
と想像以上の嬉しいプレゼントがありました。
だからこの実験を通して【道楽が働楽になったのか?】と聞かれたら、
私は迷わず、
「なりました!!!!だって、全部ひっくるめて楽しかったんで!!!」
と答えると思っています。
私はこの2年で少しずつ変化はしてきましたが、やはり人の目が気になったり、自分で限界を決めて制限をする場面がありました。
自分で制限をすることは、時には必要なことだとは思います。
やはりフリーランスは自分の身は自分で守らないとだし、心も身体も折れたら闘うことすら出来なくなるので、ある程度予防したり、守るのも大事。
だけど、欲しいものを自分の力で取りに行くタイミングでは、
時にはそのハードルも乗り越えて、殻も破って、
頭を空っぽにして行動してみることも必要なんだと分かりました。
私はやっぱり欲しい現実は自分自身で決めたいです。
もう誰かに決めてもらったり、決められたレールに乗って走ることは卒業したい!
それを現実化ができるかどうかはまだ半信半疑ですが、
欲しいもの・得たい現実を取捨選択していくことを始めようと、この半年間の最後に決めました。
今回のことで改めて自分の特性や思考のクセ、弱点を知りました。
なのでまずは周りの方の力も借りながら、自分の選択に責任を持って行動を積み重ねる所から始めたいです。
3年後の私へ。
欲しいものをちゃんと声に出して、欲しいと言っていますか?
自分自身の意思で動いて、選んでますか?
今を楽しんでいるといいなぁ。
またその時になって、答え合わせをするのが楽しみです。