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生きることは物語ること|2024年4月後半-5月の物語。

油断をすると何もかもが霧のように消えてしまう日々の出来事。だけど、実際には積み重ねている「何か」が確実に存在しています。

そんな「積み重ねた何か」は「語る」こと、「言葉」にすることによって、人生の一部として、骨肉になっていくのではないか——そんな想いから始めた、月一の振り返り。2024年4月後半〜5月をまとめて紡いでいきたいと思います。

2024年4月後半〜5月の出来事

まずは「やったこと」「取り組んだこと」の中から、特に印象に残っていることを3つご紹介します。

①湯河原での修験道の行場びらき(道/未知びらき)スタート

1つ前の振り返りでも書いたけれど、4月上旬に行われた羽黒山伏・星野文紘先達をお招きして行った、湯河原での1日山伏修行(リトリート)。

この道中で、元々はつながっていた道が途切れているのがわかり

「だったら、自分たちで道をひらこう!」

ということになりまして……という話の続報です。

関東修験道発祥の地、修験の道をひらきたい!という気持ちはあるものの「道」をひらいたことなんてありません。

一体、何をどうすればいいのか……

と、悩んでいても何も始まらないので、まずは修行の「お礼参り」を兼ねて、あらためて山に入ってみました。

そして、お礼が済んだ後は、滝に入りたくなった人から、思い思いに滝に入り

寂れてしまった道を誰からともなく整え始めて、

半ば冒険気分で、どこまで行けるか試しながら立ち塞がるイバラの木を払っていたら、帰る頃には、うっすらと「道」ができていました。

【before】

【After】

「僕の前に道はない
 僕の後ろに道は出來る
 道は僕のふみしだいて來た足あとだ」

という高村光太郎の有名な詩のように、「道」は、人が歩いたあとにできるものなのでしょう。

もう一つ、あらためて実感したのは、事前のシミュレーションは、大体が杞憂であるということ。現場に行って、野性のままに遊んでいたら、「次」につながる何かが自ずと現れてくる! 今、この場所で立ち現れてくるものを、もっと信頼して大丈夫だという、ふしぎな「効力感」のようなものを実感したのでした。

【おまけ】

実はこの後、地球コクリ!を主宰する三田愛さんのご縁のもと、湯河原・白雲の滝にて、音楽家・奈良裕之さんらと共に「祈り」の時間を過ごしました。

前日午前中までは土砂降りだったにも関わらず、この日は私たちを歓迎するかのような晴れやかな日差し。キラッキラに輝く新緑と一粒一粒が躍動するような滝の水しぶき。どれをとっても、どこを切り取っても、満ち足りた、歓びに溢れる時間となりました。

(美しい写真の数々は、村上喜美さん撮影のものです)

「山伏」の大切な役目だと思っているのが人と自然、人と祈りをつなぐこと。「湯河原」という土地とのご縁が深まることはもちろんのこと、「山伏」として、色んな方と共に湯河原の山に入り、祈りの機会・時間を分かち合えることは、私にとって本当に幸せな出来事です。

「山伏なんてやって一体なんの役に立つの?」と問われたら、実のところ言葉に詰まってしまうし、明確な「何か」を説明できるわけでもないのだけど……
少なくとも私の身体や直感は、それをわかっているのでしょう。それに、この「歓び」を、この「豊かさ」を分かち合いたい!という想いに嘘はありません。

ということで、これからも湯河原での修験道の行場(道)びらきも、祈りの場をつくる活動も続けていきます。

まず【8月20日〜22日】2泊3日での奈良裕之さんの瞑想&祈りのリトリートの開催が決まりました。詳しくは追ってご案内しますが、ご関心をお持ちの皆さま、ぜひスケジュールを空けておいてくださいね。

また、リトリートとは別に、これからも山に入り続けます。
ご一緒いただける方、山に入るのは難しくてもお心を寄せてくださる方、コメントやメッセージ等でご一報いただけましたら幸いです。

②気管支炎で声が出なくなる

人は、生き物です。初夏の頃、太陽がますます元気になり、新緑が眩しく輝くにつれて、どうしたって活動的になっていくのでしょう。
ただ、その一方で、私は4月末〜5月中旬にかけて、長い体調不良に見舞われていました。
原因は、おそらく「動き過ぎ」
数々の移動(神奈川と沖縄、神奈川と茨城の度重なる往復)、山伏行、その傍らでの各種プロジェクト……と、動きに動きまくった結果、当然のように疲れがたまり、喉に違和感があらわれ、GWが終わる頃には、咳が止まらず、声が出なくなっていました。

原因はよくわからなかったけれど、診断されたのは気管支炎。
薬を処方されたものの、それらはまるで効かず、5日間ほど最低限の仕事だけをして、ひたすら眠る……という日々を過ごしたのでした。

4月下旬から梅雨入りまでの薫風の頃は、私のいちばん好きな季節です。
そして、私は元々がアウトドア派で多動傾向。
窓の外には、気持ちのいい初夏の空——ときたら、当然、外に出たくなるのだけど、思うように動かない身体……トホホ。。。

なのだけど、こうした「ままならなさ」や「葛藤」こそが人を成長させるのでしょう。

疲れ果てて、寝込んだ結果、私のもとには思わぬ副産物がやってきました。

③結果として色々な「決断」をすることになる

そのやってきたものというのが、3つめの出来事。「決断」です。

つまりは「(決めて)絞ること」と「断つ(やめる)こと」。これからの活動について、できる限り「選択」と「集中」をしていくことを決断しました。

編集者って、意外と求められる場面が多様なんです。さらに私は、プロセスワークプラクティショナーやファシリテーターとして人材育成や組織開発にも携わっているので、仕事の幅はどんどん広がり続けます。

この時代、仕事があること自体、とてもありがたいことです。
誰から聞いたかは忘れたけれど「頼まれ事は試され事」。
そう思って、独立してからの2年弱のあいだ、よほどのことがない限りは、さまざまなお仕事を、ほぼ条件反射で「うけたもう」してきました。

おかげさまで、仕事の幅は広がり、編集者としてもファシリテーターとしても「こんな関わり方があるのか!」という実績・体感が増えてきました。

しかしその一方で、満たされない「何か」がある……
広がりはするものの、一向に深まっていか図、人生というアートが「完成」へと向かっている感覚が薄れてしまったのです。

そんななかで、私はある種類の仕事を辞めることにしました。
「何を」というのは、詳しくは書けないのですが、あるタイミングから、それに「ワクワクしないこと」を自覚していました。そう、自覚はしていたけれど、頼まれ事だから……と自分を奮い立たせていたのだけど、もうギブアップ。お手上げです。

結果として、売り上げを失うかもしれません。
だけど、せっかく独立したのだもの。
時間の使い方も、お金の稼ぎ方も、自分好みに仕上げればいいじゃないか。

と腹を括って、活動を絞って集中していきます。
では、何に絞るのか……さいごに今後の予定とともに、お知らせです。

2024年6月〜の予定

言葉になりづらい想い/願いの「言語化」をサポートしていきます

まず、明日6月9日は43回目の誕生日。
この日を境に、深奥の声(VOICE)を言葉にする「言語化」をサポートすることに、仕事の主軸を移していきます。
その手始めに、個人のHPをリニューアルします(6月9日アップ予定)。

今後、編集者としてのコラムはこちらのサイトで書いていきますので、ぜひ併せてご覧ください。

IVAP新プログラム! Body Mind Integration

さいごにもう一つ。新たなプログラムを始めます!

それが、こちら。

IVAPの正式名称は一般社団法人Integral Vision and Practice
「インテグラル理論」の「Integral」から名前をもらっているわけです。

この世界には、いろいろと「Integral」したほうが良いものがあると思うのだけど、その最たるものが「心/思考」と「身体」だと思っています。

特に、今の世界はmindが優勢で、bodyが置き去りにされてしまっている傾向が強いし、その一方でbody勢のなかにはアレルギー的にmindを阻害する方々も見てとれる・・・
こうした状況に一石を投じて、より人としての「全体性」を志向していきたい!という思いから、昨年は半年をかけて、「心と身体のダイアローグ」を開催してきました。

今回の企画は、その続編。アドバンスト版です。

今回は「お試し」として、少しお得に参加いただけます。
ピンときた方、ぜひお越しください!

おわりに

この4月末〜梅雨入り前までの時期は、いちばん好きな季節です。
日が長くなり、新緑がキラキラと輝き、夏に向かってスパークしていく——あらゆる生命が躍動しているのが、ひしひしと感じられます。

梅雨も梅雨でいいのだけど、このボーナスタイムをたっぷり満喫したいものですね。

皆さんは、どんな初夏をお過ごしでしたか?
どんな6月を過ごしていきたいですか?

今月もすばらしい物語が紡がれていきますように!

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柏原里美|編集者・ファシリテーター
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