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宇宙の中に新しいものは何ひとつない

タイトル絵(愚木混株 Cdd20によるPixabayからの画像)

古代ギリシャの哲学者
エピクロス(紀元前341ごろ~前270ごろ)
のことば。

なぜか、
霊魂の永遠性や
人間の宿命、
神の摂理を
解明しようとすることは、
ときには結果として
迷信に基づく恐怖感や
不安感を引き起こします。

JoeによるPixabayからの画像

エピクロスは、
心の平穏と
現実の確信を
保持するために

このような世界観を
受け入れることが
できませんでした。

そこで彼は
宇宙を構成するものが、
それ以上
分割不可能な原子と
それが存在する
空虚な空間だけであると
考えました。

Tomislav JakupecによるPixabayからの画像

そして、
私たちが
現実世界で経験する
すべてのものは、
これらの要素によって
引き起こされ、変化し、
消滅すると考えました。

このことからわかるように、
宇宙には新しいものは
なにひとつ存在しない
と説いたのです。

From Wikimedia Commons

快楽主義人生観を
唱えた哲学者として
有名なエピクロスは、
世界観においては、
プラトンやストア派の
目的論的人生観を排除し、
快楽主義的人生観の
裏付けとして、
機械的必然的に
運動する原子論を展開、
原子論を唱えた
デモクリトス
同じ立場をとったのである。

デモクリトスのことばは
以前の記事でも紹介しました。
見逃した方はこちらから↓↓↓

古代ギリシアの原子論とは
出典: Wikipedia原子論より

Brigitte WernerによるPixabayからの画像

昔、古代ギリシャの
賢い人たちは、
世界の仕組みについて
大きな考えを持っていました。

彼らは哲学者と呼ばれ、
彼らのグループの一つである
ロイチッポスと
デモクリトスは、
すべてのものは
「原子」と呼ばれる
目に見えない
小さなビットで
構成されていると
考えました。

これらの原子は、
私たちの周りにある
すべてのものの
構成要素のようなもの。

ロイチッポスと
デモクリトスも、
「ケノン」と呼ばれる
基本的に何もない空間が
あると信じていました。

Peace,love,happinessによるPixabayからの画像

彼らは、
原子がこの何もない
空間を動き回り、
ぶつかり合い、
結合して、
私たちが
世界に見ている
すべての異なるものを
作っていると考えました。

彼らの考えは、
プラトンや
アリストテレスのような
他の哲学者の考えとは
非常に異なっていました。

しかし、それは流行し、
エピクロスや
ルクレティウスのような
後の思想家に影響を与えました。

エピクロスは
原子の動きに関して
いくつかのことを
変えましたし、
ルクレティウスは
それについて
長い詩を書いたほどです。

これらの古代哲学者の
著作は長い間
失われていましたが、
ポッジョ・ブラッチョリーニという
賢人が、ルネサンスの間に
再び発見しました。

人々はこれらの
古い考えに再び興奮し、
ヨーロッパで再び
重要視されるように
なったのです。

今では当たり前のように
理解されている原子ですが、
かつては本当に存在するか謎で、
古代賢人たちは
その議論に拍車を
かけていました。

その『原子論』の
エピソードも載っていて
とても面白く読める一冊です。


日本では、迷信に疑問を呈し、
迷信打破を説いた妖怪学者として
教育者、哲学者、心理学者でもある
『井上円了』が有名です。

ちなみにわたしは迷信は大好きな方ですが、
極端に肯定しているわけでもなく
井上円了のような考えや意見も
興味関心があります。

『長岡中学読本 人物篇』新潟県立長岡中学校編、昭和11(1936)年刊より
From Wikimedia Commons井上円了

井上円了 迷信と宗教 青空文庫より

日本ではいまだに迷信を信じている人が多く、宗教や精神性に対する理解を曇らせているようなものです。若い人たちに迷信と本当の宗教の違いを理解してもらうためにこの本を書きました。私の目的は、宗教の肯定的な側面に光を当て、有害な迷信を避けることです。高校を卒業していない子供たちや社会に出たばかりの子供たちに、これらの重要な概念を簡単に理解してもらいたいと思っています。

この本は高学歴の大人のためのものではなく、迷信に迷い込んでいるかもしれない若者のためのものです。複雑な考えや派手な言葉は使わず、シンプルにしています。私の願いは、家庭や教育者がこの本を使って家庭や学校で子どもたちに教えてくれることです。

実際の例や話をたくさん入れて、面白くて共感できるようにしました。古い考えを話すのではなく、日本でも他の国でも、今世界で何が起きているのかを見てきました。教師、宗教指導者、そして世界中の親たちが、この本を大切な教訓を教えるのに役立ててほしい。

井上円了 迷信と宗教 青空文庫より

現代にはびこる【お金の迷信】とは

現代の多くの人は、
お金のことを
とても気にしています。

むかし、
人々は幽霊・妖怪や
大宇宙のような
説明のつかないものに
怯えていました。

彼らは心配し、
自分たちが知っていると
思っていることに
しっかりと
しがみついていた。

今、私たちは
科学のおかげで
すべてを理解していると
思いこんでいるかも
しれないが、
『お金がすべて』
だという
別の種類の信念・迷信
とらわれていることに
気がつき始めています。

現代の人々は、
お金がなければ
生きていけないと言う。

お金でどんな問題も
解決できると信じている。

お金のためだけに
嫌な仕事に固執する人もいる。

十分なお金がないと、
閉塞感や恐怖を感じ、
人生を台無しにしてしまう。

かつて私たちは、
お金がすべてを支配し、
世界を支配する
強力な力であるかのように
振る舞っていました。

しかし今、
私たちはある時代から
別の時代へと移行しつつ
ある段階にあります。

ようやく人々は、
人生はお金だけではないという
もともとあった考えを
取り戻しつつあります。

最初は厳しいかもしれないが、
赤ん坊が生まれる瞬間
激しくに泣くように、
厳しい時代は永遠に続かない。

これから何が起こるかを
知っていれば、
これまでとは違った
感情や価値観を持って、
新しい時代に
足を踏み入れることができる。

お金がすべてだと
思い込む迷信
から
解放される日を
楽しみに生きましょう!

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