夜とは暗く静かなもの
いなかの出身ではあるけど、東京生活6年間のあととなると、夜らしい「夜」というものを忘れていたなと、津屋崎に来て気づかされた。
ここの夜は、本当に暗い。街灯がぽつぽつあるが、小道は真っ暗で何にも見えないし、人気(ひとけ)もなければ、車も通らないし、開いてる店も大通りまで行かなきゃないから、何の音もしない。無音。
海岸沿いに行くと、真っ暗な闇から波の音だけが聞こえる。
夜空には、東京では見えなかった星がたくさん輝いてるし、満月の日には、月明かりを感じられることに感動してしまう。
夜って本来こういうもんなんだ。。
暗くて静かな夜の世界は、独特のこわさや感性や落ち着きがある。
こんな「夜」を日常にもっているだけでも、だいぶすてきなことだと感じる。
都会の夜が悪いわけではないし、便利さや効率や自由のある夜もすばらしいけど。
「本来の夜」を感じられる場所は、もっておくべきだなと、津屋崎で夜を迎えるたびに思う。
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